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南京虫に遭遇した場合の対処方法について

このブログで繰り返し危険性を警鐘している南京虫
かつては日本にも蔓延していた時期がありましたが、現在は薬剤の散布によりほぼ撲滅が完了しています。
しかし、日本に住んでいるからといって南京虫に遭遇する可能性がないとは言い切れません。
グローバル化の浸透で人の国家間移動が急増したことに伴い、海外から輸入されるケースが急増しているためです。


南京虫の雌は成虫してのち、1週間ほどで孵化する卵を1日2−5個のペースで産卵します。したがって、もし自宅にでも発生した場合、
早急に対処しなければあっという間に生活圏は南京虫だらけになってしまうでしょう。


この南京虫は吸血性の害虫です。吸血時に残す体液が人体にとってアレルギー性の反応を引き起こすため、激しいかゆみが発生します。
その痒さは筆舌に尽くしがたいほどで、噛み跡は赤く腫れ上がり、多くの場合かさぶたを伴うため、激しく掻いてしまうと出血します。
さらに脚や腹部が好んで咬まれるため、女性なら脚を露出させたおしゃれは難しくなるでしょう。



それでは、この悪質な南京虫に我々はどう対処すべきなのでしょうか。「南京虫の発生を避ける方法」、「南京虫が発生した場合の対処方法」、「南京虫に噛まれた時の対処方法」の3点から考えてみたいと思います。

1、南京虫の発生を避ける方法
2、南京虫が発生した場合の対処法
3、もし南京虫に噛まれたら
4、さいごに


1、南京虫の発生を避ける方法
南京虫が発生する場面は、国内と国外で状況が異なります。

(1)国外で南京虫に遭遇した場合
日本の南京虫は、殺虫剤の散布により撲滅に近い状態ですから、撲滅の進んでいない日本国外で被害に遭うことが多くなります。

例えば、公衆衛生の進んでいない後進国、そのなかでも管理のずさんな安宿などでは、
南京虫に遭遇するリスクはより高くなるでしょう。

それでは、出張などでそうした環境をさけられない場合、どうすればよいのでしょうか?

結論から言うと、はじめから南京虫と関わらない事です。
彼らに出会って、市販の殺虫剤で戦っても、プロでない限り撲滅には至りません。

そのために使う殺虫剤のお金も時間も労力も無駄ですから、

南京虫に遭わない宿を選ぶ」

これが鉄則になります。

具体的にはどうすればよいのか。

いくつか考えられます。
まずは、ホテルの口コミを活用しましょう。
インターネットは便利なもので、ホテル名をgoogleの検索枠に入力して検索ボタンをクリックするだけで、過去の滞在者のレビューを閲覧する事ができます。
南京虫被害は旅行者にとってたいへんクリティカルなので、宿泊中に出現した場合はレビューとして報告されていることが多いです。その場合、星は1か2でしょう。

ホテルを決める際は、必ず候補のレビューを辿り、南京虫に遭遇する可能性を減らしましょう。
そうなると、当然ホテルの予算は上がっていくため快く思わない方もいらっしゃるかと思います。
しかし、身辺の道具に産卵された場合の損失は万単位なので、必要経費だと開き直ってもよいでしょう。

そして南京虫のリスクが低い宿にチェックインできたら、今度は、南京虫が生息していないかチェックしてください。


方法は簡単です。

1、ベッドのシーツに血がにじんでないか確認する(確認された場合は、ベッド上での出血をもたらす要因=南京虫が存在する可能性大)
2、木造べッドのフレーム裏など暗くて隙間のできた場所を入念にチェックする(南京虫は暗所を好む)
3、入室後、すぐに睡眠をとることは控え、ベッドの上でくつろいで様子を見る(南京虫は人の匂いに敏感なので、いたらすぐに出てくる。※ただし部屋が明るい場合は出てきにくい)

これで南京虫がいるかチェックできます。

1〜3で南京虫が確認されなければ、その部屋はおそらく安全です。くつろいで楽しいひと時をお過ごし下さい。
しかし、ここで南京虫が出てしまった場合は次の処置をとりましょう。

1、部屋を変えてもらい新しい部屋で上記1〜3を再度実行する
2、新しい部屋に南京虫が出たら再び部屋を変えてもらう。これを繰り返し、南京虫のいない部屋がなさそうならフロントで返金を催促し、宿泊するホテル自体を変える(フロントが返金に応じない場合は、レビューに起きた事を残すと強調する)

そして、新しいホテルに着いたら、再度、南京虫がいるかチェックしてください。

面倒な作業ですが、南京虫のいる部屋で1日過ごすだけで身辺の道具に産卵される可能性が高く、移動先に持ち込む事態につながるのです。
最悪の場合、日本の住居に持ち込み物件価値が台無しになりますから、対策には万全を期しましょう。

海外では、南京虫に遭遇する可能性をなくすことが大事です。


(2)国内で南京虫に遭遇した場合
国内の南京虫は殺虫剤の散布によって駆除されたのですが、今度は国外から流入するケースが増えてきました。
最近は外国人旅行客も増え、彼らが持ち込んだ南京虫が巡り巡ってあなたの家に住み着く可能性もあるわけです。


南京虫が発覚した場合は、早期に駆除する必要があります。(専門家でもないのに偉そうですが)
というのも、南京虫の雌は成虫後1日2個−5個というとても早いペースで産卵し増えていくためです。
孵った南京虫はネズミ算式に増殖していきますから、手がつけられなくなる前に駆除しておかなければなりません。
ここで駆除に失敗すると、大繁殖につながり、駆除のために所有物の破棄(衣類、ふとん、机など)から最悪の場合不動産の変更まで視野に入れなければならなくなります。
そうなった場合、損失額は数十万〜数百万単位ですから回避しなければなりません。

したがって、物件に南京虫が確認された場合は、「いずれいなくなるさ」ではなく、早急に処置を打つ必要があります。


それでは、南京虫が発覚した場合、どのような処置をとる必要があるのでしょうか。
奥村防蟲科学株式会社さんのHPに南京虫の駆除に関する以下のような文章があります。
トコジラミ(南京虫)駆除|効果的な対策と殺虫剤による自己対策の記録

「「(引用開始)
殺虫剤は、ライオンの「バルサンまちぶせスプレー」をご購入の上、寝室等の幅木やベッド裏の隙間など、直接手を触れない場所に注入、噴き付けてください。畳の下は、アース製薬の「虫コロリアース粉剤」 を、角や縁を中心に散粉してください。 カーテンやクッションなどの布地や段ボールは熱乾燥もしくは廃棄してください。 熱処理は、理想は52℃2時間、最低37℃以上を常時確保してください。
」」

これによると、

【第2類医薬品】バルサンまちぶせスプレー 300mLに効果が期待できるようです。


バルサンまちぶせスプレーは、1ヶ月効果の持続する薬剤を散布することで、散布した場所を通過した害虫に効果を発揮します。南京虫は暗所を好み日中は活動を確認できないことも多いため、直接散布せずとも効果を発揮してくれるタイプの殺虫剤は重宝します。さらに南京虫だけでなくゴキブリやイエダニ、マダニなど様々な害虫に効果が期待できるため汎用的な害虫予防剤として利用することもできます。


奥村防蟲科学株式会社さんが推薦している「虫コロリアース粉剤」については、アマゾンの商品詳細を見る限り、南京虫への効果は期待できないようです。
なぜこの殺虫剤を勧められたのか定かではありませんが、駆除を徹底したい方は購入を検討されてみてはいかがでしょうか。


さらに、カーテンやクッションなどの布地は繁殖の温床となりやすたいめ、破棄すべきだそうです。(自分も服に寄生されていたことが多かったです。インド土産として買ったサリーや絨毯はすべて廃棄に追い込まれました)。


駆除に効果が期待できる「熱処理」を行う場合は、「52℃2時間、最低37℃以上を常時確保」が条件だそうです。
自分もコインランドリーの乾燥機を使って熱処理を試みたことがありますが、処理の時間が40分と短すぎて失敗したことがあるので2時間という時間はしっかり守りましょう。


以上は素人ができる範囲での対処方法ですが、ネットの体験談を読む限り、駆除に結びつくケースは少ないようです。
多くの場合、専門家の力を借りての解決を目指すことになりますが、専門家の協力を受けても撲滅に至らないケースも多く、確実な解決策とはいえないようです。

それほどに南京虫の生命力は高いのですね。



3、もしも南京虫に噛まれたら
南京虫が発生させるかゆみはとても強烈なものです。
もし南京虫に噛まれた場合、どう対処したらいいのでしょうか。


まずしてはいけないことは噛み跡を掻き毟る行為です。
噛み跡の赤い斑点は放置しても自然と消えるようですが、
掻き毟ってしまうと痕が残ってしまいます。

女性なら特に傷を残したくないでしょう。
とはいえ、南京虫の痒さは熟睡も覚めるほどに強烈ですから、ほとんどの人は掻き毟らずにはいられないはずです。

そこで大事なのが薬剤を使ってかゆみを和らげることです。
一般に処方される抗ヒスタミン剤は、アレルギーの原因物質であるヒスタミンの働きを鎮めることでアレルギー性の痒みを和らげる効果を持ちます。
南京虫の痒みは、南京虫の体液によって発生するアレルギー反応が原因ですから、抗ヒスタミン剤には効果が期待できます。
したがって、国内で南京虫被害に遭った方は、患部を掻き毟ってしまう前に早急に医師の診断を受けましょう。


一方で、海外で南京虫被害に遭った場合、現地の医者に掛かるというのは難しい選択肢になります。
外国人の立場だと、どうしても騙される可能性が高くなるためです。現地語で診察を受けると、言語理解が難しく、不正な診断や過剰請求を受けても判断できないのではないでしょうか。


したがって、出国前から薬を用意しておくと、いざという時のためになります。



こちらは、市販のステロイド系かゆみ止めクリームです。このクリームに含まれるヒドロコルチゾンは、炎症とかゆみを抑える効果があるため、南京虫の痒みにうってつけの薬です。






経口で摂取できる抗ヒスタミン剤も販売されているようです。





虫刺されだけでなく様々な用途に効果を発揮するタイガーバームという薬にも効果が期待できます。
タイガーバームには漢方やハッカ油など天然由来の成分が含まれており、アレルギーの緩和だけでなく様々な症状に効力を発揮します。
筋肉の疲れ、痛み、肩こり、やけど、頭痛、精神疲労などへの効果が確認されており、虫刺されにも効果も発揮します。
ただし、天然由来の成分で作られているため、刺激がやや強い点に気をつけなくてはなりません。赤ちゃんや肌の弱い方は使用を避けた方がよいでしょう。粘膜に塗る行為も危険といえます。
なおこの薬はシンガポールなどアジアを中心に多くの国で愛用されているのですが、日本では販売停止となっています。入手困難なため、今のところは通販で買うか個人輸入で入手するしか方法はないようです。
しかし様々な症状に効果を発揮することは確かですから、ファイナルファタジーでいうところの万能薬みたいな位置づけでしょうか。カバンにひとつあったら旅が捗るでしょう。





南京虫に刺されてしまったら、駆除を最優先しつつ、噛み跡の自然回復を目指しましょう。
噛み跡はとても強烈なかゆみを発しますが、掻いてしまうと痕が残ってしまうのです。

南京虫の噛み跡を掻き毟ることなく回復につなげるには、抗ヒスタミン効果を持つ薬剤を使ってアレルギー性の痒みを和らげるしかありません。

国内では、医師から処方された抗ヒスタミン剤を使用すればよいでしょう。
しかし海外で被害に遭遇した場合、医師の診断を受けることは難しくなります。

そのため、予めアレルギーに効く薬剤を準備しておく必要があるのです。
この記事で挙げたかゆみ止めクリームやタイガーバームを使用すれば、アレルギー性のかゆみを和らげることができて効果的です。
特にタイガーバームは、精神疲労や筋肉痛、頭痛などにも効果を発揮するため、ひとつ所持しておくと他の症状にも汎用的に効果を発揮してくれるでしょう。
あとは南京虫を駆除さえできれば、傷を残すことなく元の素肌に戻すことができます。

(ちなみに、自分はかさぶたの出来た噛み跡を掻き毟ってしまい、脚・腹回りを中心に傷痕が残る結果となってしまいました。初期の傷跡は若さも助け完全に消えていますが、それでも消え去るまで数ヶ月を要しています。南京虫は、すぐに駆除すること、噛まれても掻かないことが大事だとつくづく感じます。)

4、さいごに 
南京虫は、強いアレルギーの伴う噛み跡を残すだけでなく、生命力と繁殖力ともに高く、やっかいな害虫です。
発生した場合は、すみやかに対処しなければ、生活圏に増殖して被害を受け続けることになるため、早急に対処しましょう。
日本国内で発生が発覚した場合は、市販の殺虫剤などの殺虫剤で速やかに対処し、効果が見られない場合は、専門家に相談しましょう。

日本国外では、南京虫と出会わないことを最優先してください。
ときには宿を変更する必要もあり面倒の伴う作業ですが、
産卵された持ち物を破棄するリスクに比べれば軽微といえるでしょう。

衣服への寄生が疑われる場合は、布製の製品から廃棄しなければなりません。
布製の生地は、南京虫が繁殖する温床になりやすいためです。
その他、バッグや書籍などの紙類にも寄生の可能性がありますので、できればこれも破棄したほうが良いでしょう。
(はじめから無駄な物は持って行かないほうがいい。)
どうしても破棄できない衣服などがある場合は、熱処理を行います。
熱処理の条件は、「52℃の温度を2時間維持」です。
日本のコインランドリーの乾燥機は、8kg 30分100円で利用できるものが多いため、熱処理の費用は1回400円程度の試算になります。
海外ではさらに安くなる場合が多いためコインランドリーの乾燥機を積極的に活用しましょう。(ただし台湾など限られた国家のみ。インドにはコインランドリーはありません)