Ossan's Oblige "オッサンズ・オブリージュ"

文化とは次世代に向けた記録であり、愛の集積物である。

幼少期に親しんだアニメやゲームが人生の性格を決める

簡潔に書くが、幼少期のファーストインプレッションで親しんだ作品が、人生の方向性を決める。


アニメなら

ドラゴンボールやナルトを好むものは人間に興味を持ち、文系に進む。

一方、ガンダムなどのロボットアニメに進んだ者は、システムや機械への関心を深め、理科系の人間として成長していく。

例外はあるだろうが、経験上それはわずかだ。


そしてゲームが人生に果たす役割も大きい。

人間は幼少期に培った傾向を成人以降も持ち続ける。

これは「三つ子の魂百まで」ということわざを使って説明されがちだが、

これはもはやコトワザという迷信の類ではなく、脳機能の3歳までに80%が完成する発達の観点からも、科学的に正当な主張として受け入れられ始めている。


パワプロにはまる者は、プロ野球選手の年間成績を記憶することが趣味と化し、一度身についた傾向は生涯を通じて続く。
そこで身につけた数字の記憶は、人生においてほとんど意味をなさない。会話のネタくらいにしかならない。



歴史ゲームにハマる者は、歴史の記憶が趣味になる。
歴史とは過去の記録を通じて現代と未来を作っていくために、権力者によって記されるものだ。
だから歴史に通じた人間は、現代と未来の世界に肉薄していく・・。



とまあ
それほどゲームが子供に与える快楽と影響は大きいのである。
だとすれば子供をゲームから隔離することが難しい現代にあって、この事実は見逃されるべきではないと思う。


子供の人生は、幼少期に与えるゲーム(広く言えばメディア)が決めるといっても過言ではないのだから、
投与するゲームは子供に対する大人(親)の影響力が大きいうちにある程度制限を加えておくべきだと思う。