Ossan's Oblige "オッサンズ・オブリージュ"

文化とは次世代に向けた記録であり、愛の集積物である。

海外旅行に行く理由

海外に関心を持ち始めたのは、5年くらい前に始まった愛国ブームがきっかけでした。
当時は311の後遺症もあり、日本の衰退がやや大げさに伝えられていた時期。

その反動か「日本は素晴らしい」といった言葉がメディアのあちこちに散りばめられ、国民に愛国的なメッセージを植え付けました。
そんな中で、私を含む多くの愛国者が生まれます。

愛国者といっても様々であり、国家の経済問題を糾弾したり、歴史を追求したり、外国人排斥に走ったりとタイプは色々です。
私も色々なタイプを渡り歩いたのですが、結局は1番目の経済問題重視型に落ち着いています。

私の関心事は、どうすれば国家を衰退から救えるか、次世代を守れるかということでした。

ところで、私は「ドラゴンボール」と「イチロー」が好きです。
ドラゴンボールには地球をを命がけで守ろうとする悟空たちの姿が描かれています。ときたま、地球=日本と見立てたい作者の意図が見え隠れする時があります。
イチローは、メジャー3000本安打の偉業を達成した時、「安打を打つことが得意な一人の日本人がこの数字をクリアできたことを嬉しく思う。」という言葉を口にしました。
つまり、イチローは日本の未来を意識しながらプレーしています。

そうであれば、私たちは、一般人でも彼らの意思を継がなければなりません。

次世代のためによりよい日本を残すことが私たち現世代の使命です。


そのために何をするべきだろうか、それを突き止めるべく、まずは調査を行いました。


色々な調査の結果、国家の衰退に、3つの原因が見つかります。


1、重税と国家資本を蚕食する特権階級の存在
2、富の国外流出をもたらすパチンコの存在
3、グローバル競争において、日本は取り残されつつあること


1については、特別会計がその象徴的な存在です。
国会で審議される一般予算の数倍規模の予算が、特別会計として官僚の自由裁量に任されています。
彼らの巣食う特別会社や独立行政法人流れる金は、国民の血税なのですが、それだけでは飽き足らず国債発行まで行われる始末。
つまり官僚の生活保護のために我々は納税し、そればかりか彼らが膨張させた債務の履行まで求められているわけです。
重税のため我々は少子化を余儀なくされていますが、逐次的に実行されている増税も、彼らの特別会計が原因といっても過言ではありません。


2については、パチンコ店もメーカー側で雇用を生むなど好意的な面もあるのですが、オーナーのほとんどが外国人であり、税金逃れ、海外送金などの行動が激しいようです。
富の流出口であり、ここにお金を流すことは、国内企業の売り上げとなっていたはずの資金を、国外に捨てる行為に等しいでしょう。
まあマリンちゃんはかわいいんですけどね。

3、ガラパゴスに代表されるように、江戸時代から閉鎖的な環境にある日本では、英語の定着も進みませんでした。
また日本が理想的な住環境であることも助け、閉鎖性はますます強まり、日本企業からは日本人の需要に応える商品しか生まれない状況に陥っています。
日本製品は、車などの耐久性の高さが一般的なニーズである分野では、海外でも絶大な人気を誇っています。
しかし、デザインや機能性など、異文化や生活環境の異なる地域のニーズを満たすことに困難が生じている状況です。

世界は、インターネットやLCC(格安航空会社)の登場によって、統合されつつあります。
その中で先進国では日本だけが、この動きに取り残されつつあるといっても間違いではないでしょう。

平等が前提の日本にとって、移民受け入れは、富の大流出をもたらす禁じ手です。しかし何か手はあるはずです。


以上が私の発見した日本の課題ですが、
このうち、私が個人で影響を与えられるのは3だけです。
政府に対し革命を起こしても協力者が得られないだろうし、パチンコ店も焼き討ちしたいところですが、現行の法制度では逮捕されます。
しかし、グローバル化への適応を進めることは私でも可能です。むしろ、海外のパイをもぎ取ってきて、雇用も作ってやりたい。
それなら私でも可能です。

そのためには、まず海外に出ていき、外を知ることが求められます。

これが私が海外旅行に出向く理由です。