Ossan's Oblige "オッサンズ・オブリージュ"

文化とは次世代に向けた記録であり、愛の集積物である。

英語留学は12歳までにやるべき

人間にはクリティカルエイジ(臨界期)があります。
これは能力の基礎が出来あがる時期のことで、この時期を過ぎた後に訓練しても能力は効果的に上昇しません。

脳は大変早熟で80%以上は3歳までに完成されるようです。
その中で、言語能力の基礎は、12歳~13歳くらいの間に出来上がります。
実際には、「聞き取り」を担当するウェルニッケ野(知覚性言語野)と「発話」を担当するブローカ野(運動性言語中枢)でクリティカルエイジは異なります。
東京大学先端科学技術研究センター客員教授小泉英明氏によると、言語中枢の臨界期は、ウェルニッケ野が3歳、ブローカ野が12歳だとされ、聞き取りと発話で完成の時期が異なることが分かります。

したがって、ネイティブ並みの言語能力を身につけるには、3歳までにネイティブの音の感覚、12歳までに喋る訓練を経験しないと、効果的ではありません。
子供の可能性を広げたい親は、できれば3歳、遅くとも12歳までにネイティブとの交流を経験させないと、子供に英語の苦手意識を宿命づけかねないのです。
中には、オーディオや日本人英会話講師で良いと思われる方もいるでしょうが、正しい音や言語の感覚を学ぶことができるのは本場のネイティブスピーカーからだけです。
機械から流れてくる音だけでは、口の動きや言語特有の雰囲気が掴めません。
日本人英会話講師も、日本語の感覚の延長で英語を扱っている人が多いので、間違った英語を教わりかねません。
つまり、子供に英語を与えたい親子さんは、何らかの方法で、子供が12歳になるまでの間にネイティブとの交流を経験させておく必要があるのです。


実際、子供が幼いうちにネイティブ英語と接させる親は少なくありません。

最近は日本もグローバル化を迎え、親子留学のためにフィリピンなどに留学に向かう家庭が増えています。

こうした動きは、子供の選択肢が大きく広がるだけでなく、学習費用を抑えることにも繋がるでしょう。

たしかに目先の留学費用は増えますが、言語として英語を身につけた後の子供は自発的に学習を行うようになります。

何事もそうですが、学習は自発的に行わなければ身につきません。

しかし、普通の日本人は、英語を学問として受動的に「学ばされ」てしまいます。

ここに英語に対する日本人の苦手意識の芽があるのですが、ほとんどの人が疑問を持つことなく、学問として英語を極めようとお金をつぎ込みます。

これに対する正当解は、英語が(日本語と同じ)言語に過ぎないことを理解させることです。

そうすれば、自然と英字サイトや洋画を視聴し始めるでしょう。

こうした行動は、自発的な分、学習効果の高い経験として蓄積されます。しかもインターネットを使えば、費用は0円で済みます。

自発的な英語学習を促す第一歩は、ネイティブとの会話です。

つまり、英語への抵抗を克服しないまま延々と教材を買い続ける無駄に比べれば、自然な言語感覚が身につく3歳~12歳までの間に親子留学を行なって英語への抵抗感を払拭してあげた方が、「習得効率」と「お金」の両面でリーズナブルなのです。

さらに、あまり競争などと言いたくないですが、学校での序列競争や受験においても有利に働くことは間違いありません。


以上は、個人的利害の話でした。

しかし、次世代が英語を身につける利益は、個人の範囲に留まりません。

むしろ、次世代が英語を身につけることは、日本全体の再浮上の鍵を握っているといってもよいでしょう。

なぜなら、国民が使用できる言語は、市場規模に比例するからです。

ガラパゴス化」は、内需経済へのこだわりのあまり行き詰まった日本の病理を表す言葉です。

国内の閉鎖性のために市場拡大に支障をきたし、そのまま国内最適が進むと、商品開発にも遅れを取ったまま、最終的には進化した外来種に淘汰されてしまうという将来への警鐘も意味しています。

では、なぜ悪いと分かっていても「ガラパゴス化」が進むのか?

それは、現世代の外国語能力(主に英語)の低さのためです。

世界言語である英語への苦手意識が、そのまま拡大意識の希薄さに繋がっていることは間違いないでしょう。

外国語能力が低ければ、現地の商習慣の理解や実際の交流に困難が生じるので、容易に進出を阻害します。

外国市場との接触が少ないと、限られた自国市場だけにコミットすることになるので、物やサービスを作るときも、その人たちのことしか考えられなくなるのです。

こうして自国市場への最適化が続いた結果、ますます外国市場への適応が減り、発展は停滞します。

そして、最終的には世界の需要を取り入れるべく効果的に改良に取り組んだ「外来種」に淘汰されてしまうという流れです。


実際、アメリカを始めとする世界の国々は、世界市場へ向かって拡張を続けるグローバル企業を擁しています。

こうした企業は、世界最先端を追求し、常に新しい市場を虎視眈々と狙っています。

GDP第3位の日本市場が狙われないはずがありません。

先の「ガラパゴス化」の警鐘のとおり、もし今後も停滞が続くと、日本市場が外国企業に占拠される日がやってくるかもしれません。

ただでさえ、日本は「低賃金・長時間労働」を原因とする、自殺などの問題を抱えていますが、市場規模が先細れば社会の病弊が加速することも間違いないでしょう。

さらに、世界的大企業は日本にもトヨタ、ホンダなどがありますが、悩みの種である後継人材の不足を解決できなければ、

「傭兵」として雇った外国人からの乗っ取り工作にも耐えられなくなります。

日本の人材不足の元は、単純な人数不足というより、世界的視野を持った層の不足なので

大企業の運営、乗っ取り防止のためにも、日本人の英語習得は不可欠です。

そして、英語を取得できれば、守り以上の効果があります。

日本人に英語由来の新規な発想がもたらされれば、きっと外国を驚かせるような素晴らしい発想が出てくるでしょう。

こうしたメリットが山ほどあるのですから、これからの日本人は、12歳までの海外留学によって、英語への抵抗をなくすべきです。

英語を学ぶデメリットもあるでしょうが、経済の停滞状況などを見れば、「もはやそんなこと言ってられない」状態です。

以上のように、今日の日本人が英語を学ぶことは「個人」と「社会」の両面からメリットがあります。

もはや、「グローバル化拒否」は、不可能な時代に差し掛かっており、外国市場に攻めて行くためにも、外国人から自国市場(企業)を守るためにも、世界的視野をもたらす英語の取得は不可欠です。

そのためには、言語取得のクリティカルエイジである12歳までに、世界言語であるネイティブ・イングリッシュの人たちと関わらなければなりません。

そのための手法が留学です。

もし留学が難しいという方、留学費用を節約したいという方はDMM英会話の利用を検討してみてください。
留学の効果には劣りますが、子供が12歳になるまでに利用できれば、確実に英語が身につきやすくなるでしょう。