旅の充実度と荷物の重さは、相関関係を持ちます。
荷物が重すぎると、旅行中に移動できる範囲が大幅に制限されるからです。
普段、行かない土地に行くから「旅」なのに、移動に支障が出れば充実度は下がるに決まっています。
つまり、最高の旅を実現する上で、
結論から言うと、不必要なものを最初からかばんに入れないだけでOKなのですが、要るものといらない物の区別ができていないと、荷物の選別は難しいでしょう。
そこで今回は、旅経験暦4年の私が、海外旅行をする上で
この記事が、海外旅行に慣れていない人の役に立つなら幸いです。
下の写真は中国・唐時代の僧侶、玄奘の絵。彼みたく旅行を苦行化する必要は全くありません。
最小限の荷物を背負って小回りを利かせ、色々な場所に行き、たくさんの人と出会いましょう。
それでは、旅に不必要なものを紹介していきます。
1、液体系の洗剤類
液体系の洗剤類は、テロの疑いを持たれるため、空港の荷物検査で没収される可能性が高いです。
空港の荷物検査で没収される可能性が高いものは、最初からカバンに入れない事が正解です。
(サバイバルナイフなどの危険物も没収の対象なので持っていかない)
日本から持っていかなくても
大手量販店は大抵の国に進出していますから、たいていの生活必需品は現地で揃います。
色落ちなど、海外製品が不安という方は、日本の粉末洗剤を持っていくと良いと思います。
粉末状なら空港での没収の恐れも、重量もありません。
2、本
経験上、旅の一番のお荷物は本でした。
本は知的な性格を演出できるアイテムです。
国内外に関係なく、自己紹介的な目的で読書してしまう人は案外多いのではないでしょうか。
しかし、旅先で読書が進むことは滅多にありません。
これは、非日本語情報に囲まれる中で、日本語感覚が薄まってくるからです。
日本語感覚が減った状態でやる読書は効果が薄いですし、旅先での貴重な時間を圧縮させてしまいます。
また紙の書籍は、荷物の重量を増やし、疲労感を増やすデメリットもあります。
つまり、重い紙の本は旅の妨げになりやすいので、持ち込まない方が懸命です。
どうしても、旅先での読書が欠かせないという方は、スマホ内にKindleといった電子書籍をインストールしておきましょう。
電子書籍なら、アプリ内の情報として持ち歩けるため、重さを取りません。
さらに、Kindle unlimitedに登録すれば、読み放題対象本の書籍(18万冊)が
最初の30日間は
旅は学習のきっかけが多く得られる機会なので、現地情報を調べる上でも効果的です。
4、多すぎる服
旅に持っていく服は、最低限に抑えることをオススメします。
ファッションに敏感な女性だと、多くの服を持って行きがちですが、衣服はバッグを圧迫するだけでなく、特有のリスクがあるのです。
まず、裕福そうな外国人は、盗難の標的になりやすいです。
お金持ちをイメージさせる先進国の衣服は、「私はお金持ちですよ」と教えるだけなので、
犯罪リスクを軽減するもっとも手っ取り早い方法は、現地に溶け込む事です。
現地民に溶け込める服装は、現地でしか購入できないので、日本から多くの服を持ち込む必要はありません。
日本からは、普通の衣服を2パターンほどで良いでしょう。
5、南京虫のリスクも存在します。
南京虫に寄生された瞬間、手持ちの荷物は全て破棄に追いやられます。
仮にカバンや服がブランド品であっても、すべて破棄しなければなりません。
でなければ、日本の自宅に持ち込み、睡眠も妨げられるほどの激しい痒みと痛みに襲われることになるからです。
南京虫とはそれほど恐ろしい害虫なのです。
海外のホテルで被害にあうだけならまだしも、自宅へ持ち帰ってしまった場合には、家が南京虫の巣となり、生活が困難になるケースも少なくないようです。
まだ日本では知名度の低い害虫ですが、私は、海外旅行のリスクファクターとして度々警告しています。
http://illuminated29.hateblo.jp/entry/2016/09/09/224411
この南京虫に備えなければなりません。
被害にあえば、荷物が全て破棄ですから、予め万が一の被害を最小化できるように用意しなければなりません。
それは、
そうすることで、南京虫のリスクヘッジはもちろん、軽快になり、旅の行動範囲を広げる事にも繋がるのです。
どうしても南京虫が怖いという方は、日立のスチームアイロンを持って行きましょう。
私も、対南京虫のために購入しましたが、高温が出せるため、駆除に効果的です。重さもないので荷物の軽量化の支障にもなりません。
6、さいごに
旅は経験を求めて行う行動です。
経験は、見聞きできる範囲が広がるほど充実しますが、そのためには自身が軽快でなければなりません。
旅先で身軽になれるかは、持って行く荷物の選別に左右されます。
つまり、旅の充実度は、荷物の準備段階で、ある程度決まってしまうのです。
もちろん、「何が必要な荷物か?」は、個人の状況によって異なるため、結局は個人が経験によって自覚していくしかしかありません。
しかし、旅の不用品というものは、個性を超えてある程度共通するので、自分の経験をシェアしてみた次第です。
この記事が少しでも皆様の参考になれば幸いです。