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過去の相場研究① 価格の伸び率と期間-1

今回は、過去の値動きから、株式市場の相場研究を行います。

調査の目標は、銘柄の購入、売却の判断に役立つ指標を作ることです。

つまり、銘柄を買ったり売ったりする際は、何を指標とすればいいのか?

これは、過去の相場を分析していく中で、何らかの共通点やパターンが見つかると思うのです。

様々な相場の、過去最低から最高までの「伸び率」と「期間」に焦点を当てて、調査してみたいと思います。

日本株限定で宜しくお願いします。





対象期間は、グーグルのチャートが続く1999年~2017年9月28日現在まで。

チャートに見られる、暴落から高騰からまでの期間を対象に分析します。

・株価は、暴落時から何倍まで上昇するものなのか?

・上昇にかかる時間の長さはどれくらいか?

・政治的動向の影響は見受けられるか?

あくまで単純な比較になりますが、こうした問いに対して答えが出せたらなと思っています。


まず、価格変動への影響が考えられる政治動向を整理しておきます。

・ITバブルの崩壊は、アメリカの不況を決定付けた同時多発テロの2001年9月11日を起点にします。
サブプライムショックの開始点は諸説ありますが、2007年3月13日~を採用。
・リーマンブラザーズの破綻は、2008年9月15日。

日経平均過去最悪値 7700円 2003年4月25日。
・第二次安倍内閣 2012年9月12日~。
・量的金融緩和政策導入の発表 2013年4月4日。
・年約80兆円の追加緩和発表 2014年10月31日。

・アメリカのFRBによる量的金融緩和
QE1(2008年11月-2010年6月 1兆7250億ドル)
QE2(2010年11月-2011年6月 6000億ドル)
QE3(2012年11月-



では、チャートを見ていきましょう。

1 トヨタ自動車

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最低 : 2003年4月11日 2500円
最高 : 2007年2月23日 8230円
伸び率 329%
日数 1414日(3年319日)

最低 : 2011年11月25日 2413円
最高 : 2015年5月29日 8604円
伸び率 357%
日数 1281日(3年186日)

トヨタもアメリカでの売上が大きいため、ITバブルの影響を受けたようです。
2003年の2500円まで下落を示した後、アメリカの景気回復を受けて株価は2007年2月23日に1株8230円まで上昇。
(伸び率 : 3.29倍 期間 : 3年319日)

その後は、リーマンショック民主党の対応が遅れたこともあり、2011年の2413円まで下落します。
その後、安倍政権の下で量的金融緩和を受けて、2015年5月29日に株価は8604円まで上昇します。
(伸び率 : 3.57倍 期間3年186日)

世界企業なせいか株価の伸び、回復までの期間に安定性があるようです。
随所に見られる価格のギザギザも角度が小さく穏やかですね。



2 本田技研工業

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最低 : 2001年9月21日 1650円
最高 : 2007年2月9日 4860円
伸び率 295%
日数 1967日(5年142日)

最低 : 2008年12月5日 1653円
最高 : 2015年8月7日 4420円
伸び率 267%
日数 2436日(6年246日)

2001年に株価は大きく急落し、1株1650円をつけた後に山を描き、2003年ごろからサブプライムショック直前の2007年2月9日まで上昇を示します。
2007年2月9日の4860円まで株価の伸び率は2.95倍。日数は5年142日となります。

その後、サブプライムショックが起きると、2008年12月5日に株価は最低の1653円をつけます。
その後、安倍政権下での量的金融緩和を受けて株価は2015年8月7日に4420円まで回復。伸び率は2.67倍。所要期間は6年246日となります。

ホンダもトヨタに続く日本ブランドです。
全体的に安定していますが、トヨタに比べると、値動きのギザギザが荒い感じがしますね。



3 三菱重工業

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最低 : 2003年5月23日 2500円
最高 : 2007年7月20日 8550円
伸び率 342%
日数 1519日(4年59日)

最低 : 2009年3月13日 2720円
最高 : 2015年6月3日 7975円
伸び率 293%
日数 2273日(6年83日)


不況の煽りを受けて、2003年5月23日に最低の2500円を記録した後、2005年7月頃から株価は反発を見せます。
サブプライムショックが始まっても高騰は続き、高騰した株価は、2007年7月20日には8550円まで達します。
最大の伸び率は3.42倍。所要期間は、4年59日です。

しかし、その後は鋭い急落を示し、2009年3月13日には2720円まで下落。
その後量的金融緩和を受けて、2015年6月3日に7975円まで回復を見せます。
最大の伸び率は、2.93倍。所要期間は6年83日です。

日本を代表する財閥なだけあって、安定感を感じますね。



3 日産自動車

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最低 : 1999年12月30日 402円
最高 : 2007年1月26日 1519円
伸び率 378%
日数 2584日(7年29日)

最低 : 2009年2月13日 275円
最高 : 2015年7月3日 1327円
伸び率 483%
日数 2331日(6年141日)

日産といえばルノー。カルロスゴーン氏が大きく関わったことで経営方針が見直されたことが予想されます。(よくわかりませんが。)
株価は、1999年12月30日の最低株価402円から大きな振れを繰り返し、サブプライムショック直前の2007年1月26日には最高の1株1519円をつけます。伸び率は378%。所要年数は7年29日。
その後株価は急落し、リーマンショックの後に最低の275円をつけた後、2015年7月3日に1株1327円をつけます。
伸び率は、4.83倍。所要期間は6年141日。


4 日立製作所

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最高 : 1999年12月30日 1640円
最低 : 2003年4月25日 393円
縮み率 -417%
日数 1245日(3年150日)

最低 : 2009年11月27日 233円
最高 : 2014年12月5日 931円
伸び率 400%
日数 1834日(5年9日)

電子機器を扱う日立も、ITバブルの影響を受けたようです。
1999年代に株価は1640円まで上昇した後、急落。
3年150日の間に、株価は-4.17倍の393円まで下落します。

2004年から2008年までは、600円-900円あたりを緩やかに推移しますが、サブプライム問題が起きると株価は急落。最低の233円まで下落します。
その後、量的金融緩和の追加発表が行われて間もない2014年12月25日に株価は931円まで回復を見せます。
株価の伸び率は4.0倍。所要期間は、5年9日です。

5 ソフトバンク

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最低 : 2002年11月15日 300円
最高 : 2005年12月30日 4980円
伸び率 1660%
日数 1141日(3年46日)

最低 : 2008年10月24日 836円
最高 : 2013年12月27日 9220円
伸び率 1103%
日数 1890日(5年65日)

最低 : 2016年2月12日 4164円
最高 : 2017年6月9日 9476円
伸び率 228%
日数 483日(1年118日)

激しい下落が見られますが、これはITバブルが直撃した結果です。
ソフトバンクは2001年にITバブルが弾けると、1株19万8000円をつけていた株価は大暴落に見舞われ、2002年11月15日には1株300円まで暴落。
その後、景気回復を受けて2005年12月30日には、1株4980円まで回復を見せます。伸び率は16.6倍。所要期間は3年46日です。

その後、サブプライム問題が起きると、株価は再び下落。2008年10月24日には836円を示します。
その後は上昇に転じ、2013年12月27日には9220円を記録。この間の伸び率は11.03倍。所要期間は、5年65日です。

またITバブル崩壊に直面した値動きの激しい銘柄だけに、アベノミクス発動後も大きな値動きを見せています。
2016年2月12日までに1株4164円まで後退していた株価が、2017年6月9日には、1株9476円まで伸びています。
株価の伸び率は2.28倍。所要期間は、1年118日です。

一度バブルで乱高下した相場は、投資家にとっても参入、売却の判断が難しくなるのかもしれません。



つづく