Ossan's Oblige 〜オッサンズ・オブリージュ〜

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「テリー=エスターク説」をドラクエシリーズ全体の視点から考える【都市伝説の根拠とは】

「隠し設定」とは、ストーリー内で明言されない隠された設定のことです。

ドラゴンクエストは隠し設定を多用する作品です。

代表例のドラクエ3では、ラストのエンディングで、3と前2作品(ドラクエ1、2)の時系列関係が明らかにされました。
この演出によって、エンディングまで両者を結びつけることのなかったユーザーに不意打ちに近い感動を与え、ドラクエシリーズの爆発的人気に繋がったのです。

この傾向は、3以降も踏襲されました。
例えば、ドラクエ6は、連続的に描かれるドラクエ4、5の世界線(天空編)の最初に位置する作品です。

しかしこのことはストーリー中には明言されず、3同様、エンディングでの示唆に留まりました。(クラウド城の浮遊=天空城の誕生)
ドラクエ6がドラクエ3ほどに反響を呼ばなかったのは、このクラウド城の浮遊演出が「そして伝説へ」ほど明示的でなく言語化もされなかったせいかもしません。

その後、この隠し設定は、リメイク版6の「デスコッド」でのとある選択肢で遠回りに回収されます。(「遠い未来ー近い未来」)
しかし、リリースから長かったこともあり、大きな反響には至りませんでした。

いずれにせよ、ドラクエシリーズ(1〜6)は、「3−1−2」、「6–4−5」のつながりを持っており、両世界線の終端の作品(3と6)のエンディングで、婉曲的に時間軸の構造を明らかにする特徴を持ちます。
このように、ドラクエシリーズにおいて、「重要な設定を隠す」ことは作品の神秘性を高める強みであり、伝統なのです。


本記事のテーマである「テリー=エスターク説」も、ドラクエ6で極めて婉曲的にほのめかされてはいるものの、隠されたままの設定です。
むしろ、ネットでは、ほとんど騒がれなかった「クラウド城の浮遊=天空城の誕生」よりも白熱することが多く、(制作側が明言しない限り)答えを出すことが不可能な構造上、リリースから25年経った現在も議論が絶えません。

その意味で、天空編の核心に迫る隠し設定と見ても差し支えないでしょう。

本記事では、制作側が故意に隠し続ける「テリー=エスターク」説の根拠について、あまり指摘されることのない演出を個人的に発見したので、指摘したいと思います。



1. 「テリー=エスターク説」とは

「テリー=エスターク説」とは、4、5に登場する古の大魔王「エスターク」がドラクエ6の仲間キャラ・テリーが「進化の秘法」を使った成れの果ての姿であるという説を指します。

ドラクエ6の舞台は、大魔王「デスタムーア」に支配された世界線
大魔王の支配を揺がしうる「ダーマ神殿」「メダル王の城」「魔法都市カルベローナ」「ゼニス城」は全て大魔王デスタムーアによって封印され、その封印はデスタムーアの部下であるムドー、ジャミラスグラコス、そしてデュランによって守られていました。

それだけに留まらず、大魔王は人々を絶望の底へ叩き落とすために夢の世界を創造。
人々の夢(心)をも支配することによって世界の完全支配を企みます。

この夢の世界には、人々の夢や欲求が投影されます。
例えば、スライムは、自分より弱いモンスターの存在を望んでいました。
その願望の投影物として、夢の世界には「ぶちスライム」なるモンスターが存在します。
また、ドラクエ6主人公は、現実世界ではレイドック城の王子でした。
王子として慌ただしい毎日を送り、可愛がっていた妹クラリスを病で亡くした過去を持ちます。
それが夢の世界では、ターニアという理想的な妹と山奥の牧歌的な村ライフコッドでのんびり暮らしています。

こんな具合に、デスタムーアが作り出した夢の世界(上の世界)は、下の世界(現実世界)の夢や願望が投影される空間でした。
この世界を支配し人々の夢に恐怖と絶望を与えることで、大魔王デスタムーアは、世界の完全支配を達成できると考えたのです。

では、そのような世界線の中で、現実世界のテリーはどのような人生を歩んでいたのか?

テリーとは

テリーは下の世界(現実の世界)の住民でした。
幼い頃に両親と離別し、姉ミレーユとともにガンディーノ城の夫妻の元へ養子に出されます。
ところが、このガンディーノでは、ギンドロ団という暴力団が王と癒着して跋扈しており、姉ミレーユが人身売買の犠牲となります。
姉の誘拐にテリーは抗い、ギンドロ団のアジトに乗り込んで抵抗するも、団員に半殺しに打ちのめされて、力の無さを痛感。
この出来事が原因で力に執着するようになり、強い力を求めてガンディーノから旅に出ます。(姉ミレーユも先輩奴隷の手引きでガンディーノ脱出を果たす)

現実世界のテリーは、力に対するコンプレックスと強烈な憧れを持つ人物だったのです。

そして旅先の各地で勇名を馳せ、「洞窟に巣食うバトルレックスの退治」によるアークボルト城の国難解決にも貢献。その武勇は次々と人々の話題に登っていきます。

ところがあるとき、大魔王の部下デュランに完敗。
その力にひれ伏しヘルクラウド城でデュランの僕になり下がり、敵(デュランの手下)として主人公たちと対峙することになります。

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強くなりたいという己の欲望があまりに強く こちら側に来てしまった者だ
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紹介しよう。この私に魂を捧げし 世界最強の男 テリーだ。

結果的には、主人公達に敗れ、そのままデュランを打ち負かした主人公たちに「トドメを刺せ」と勧めるも、主人公の仲間であるテリーの姉ミレーユの呼び止めによって抑止。
正気を取り戻し、主人公の仲間に加わります。
しかし、力を求めるテリーの執着心は消えることがなく、力のためには手段を選ばない精神の危うさがシナリオを通して描かれます。

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強くなれるなら、相手が魔物だろうがなんだろうが かまわなかったんだ!


エスタークとは

ドラクエ4に登場する古の大魔王。
その正体は謎に包まれており、シリーズ全作品を通して明言されていません。
確定しているのは、「進化の秘法」を用いて究極の生物へと進化した元人間という設定のみ。

そんなエスタークが最初に出現するのは、ドラクエ4以前の世界。(ドラクエ6とドラクエ4の中間に起きた出来事)
出現の経緯は不明なものの、エスタークの存在を脅威と見たマスタードラゴンらは、長い戦いの末にエスタークを地底の底深くに封印。
エスタークは地の底で長い眠りにつきます。

ところが、ドラクエ4の時代にエスタークの力を利用しようとする者が現れます。
魔族ピサロは、自身の人類撲滅の計画のためにエスターク復活を画策。
部下に世界を探らせ、ついにはアッテムト鉱山の地下にエスターク神殿の所在を突き止めます。
しかし、先回りしてエスタークまで到達した4主人公に打倒され、計画は挫折。
エスタークはしかばね同然の状態で再び眠りにつきます。
その後、ドラクエ5では魔界に封印されており、隠しダンジョン最奥部での戦闘では前作とは比べ物にならない脅威的な強さを見せつけます。

以上のように、幼少期の体験から力に執着するテリーと、力を求めて究極の生物に進化した元人間「エスターク」には一種の類似性を感じないこともありません。
しかし、製作者側で明言されていない以上、ユーザー側の憶測にすぎず、都市伝説の域を出ていないのが現状です。
では、ネット掲示板などで議論になりがちな「テリー=エスターク」説の根拠には、どのような裏付けが存在するのでしょうか?


2. 「テリー=エスターク説」の根拠【まとめ】

1. デュランに魂を捧げた前科

先の添付画像の通り、テリーは「敗れた」という理由でデュランに忠誠を誓い、魂を捧げました。

テリーは、姉ミレーユを助けることができなかった幼少期の体験から、力に異常な執着を持つキャラクターです。
故郷ガンディーノから旅に出た目的も「強い力を手に入れる」でした。
強い力を得る方法は、より強い人物の下に付くこと。
「強い力を手に入れる」という野望を最優先順位とする彼にとって、従う相手が人間か魔物かの区別はなかったのです。
その後、デュランは主人公に敗れ、テリーはミレーユの呼び止めによって仲間キャラに舞い戻ります。

しかし、この「仲間に加わった」という解釈も間違いなのかもしれません。
テリーにとっては、ただデュランに降った時のように、デュランよりも格上であることを示した主人公たちに「敗北を認めた」だけに過ぎなかったのかもしれません。

幼少期のコンプレックスからくる力への執着は、簡単に消えるものではありません。
仮に本編の後に、主人公たちを凌ぐ存在が現れたとしたら、テリーはどうしたでしょうか?
テリーの行動原理は、「強いものに従う」です。
主人公たちの元から離れて、その存在へと降ったとしても不思議ではありません。


3. 6裏EDでテリーとダークドレアムが対峙

実際にその存在が、テリーの前に現れます。

ドラゴンクエストには2種類のエンディングがあります。
通常エンディングとは異なる「隠しエンディング」への突入条件は、隠しボス・ダークドレアムを20ターン以内に倒して、その力を認めさせること。
すると、ダークドレアムは本編のラスボス・デスタムーアの元へ出向き、赤子の手をひねるようにデスタムーアを瞬殺してくれます。

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完全に 私の負けだ。 よろしい お前たちに 従うことにしよう。
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この者を 倒せば よいのだな? たやすいことだ・・・。

この流れで到達する隠しエンディグは、1点を除き、ほぼ通常のエンディングと変わりありません。
その1点の違いとは、スタッフロールの中でテリーとダークドレアムが対面で向かい合う1シーンが流れることです。

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奇しくも、ダークドレアムのグラフィックは、かつてテリーが忠誠を捧げたデュランに酷似

思い出して欲しいのですが、ドラクエ6には、合体イベントというものがありました。
夢の世界と現実の世界に分離した味方キャラクターが合体する2度発生するイベントです。
実際には3度起きているのですが(ミレーユ)、シナリオ中盤以降は起こらなくなり、EDの頃にはほぼユーザーに忘れられているような設定です。

しかし、このテリーとダークドレアムの対面の描写は、まさに合体イベントのそれであり、非言語であるだけに立証が難しいものの、ほぼ確信的な根拠としてユーザーの間で取り上げられるシーンです。

先述の通り、夢の世界は、現実世界の夢が投影される世界。

現実世界で誰よりも力を望んだテリーにとって、大魔王すら凌ぐダークドレアムの力は、夢の世界における自己の願望の投影物だったとしても不思議ではありません。

※あれは「一騎討ちを挑んだのだ」という反論がありそうですが、たとえダークドレアム相手に一騎討ちを挑んだのだとしても、テリーに敵う相手ではありません。
「強いものに従う」という思考回路の持ち主であるテリーにとって、それは破滅的な展開でしかないですよね。

4. ドラクエ4「進化の秘法とは、悪魔に魂を売ること」

ドラクエ6は、ドラクエ4・5へと続くストーリーとして設計されました。
1995年発売なので、1992年発売のドラクエ5から3年を経ての満を辞してのリリースです。
だから、相当作り込まれています。

その特徴として、4、5に登場する概念の起源を示唆するイベントが多く、「ヘルクラウド城→天空城」「未来の卵→マスタードラゴン」といった重要な設定の起源がエンディングで表現されました。

しかし、ドラクエ6にはなくドラクエ4・5には存在する設定の1つは未回収のままでした。
それが「進化の秘法」です。

この進化の秘法とは、4によると「悪魔に魂を捧げる見返りに、究極の力を手に入れる」こと。
4本編では、バルザックキングレオの王子といった人間が、この進化の秘法(練習台として)を用いて化け物の姿に変貌しています。

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バルザックのやつは 悪魔に 魂を売って 強い魔法を 身につけたそうです。
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キングレオの あたらしい王様は 悪魔に魂を 売ったとか・・・。

そして、4・5に登場する古の魔王エスタークも、この進化の秘法を用いて究極の力を得た元人間だと伝えられています。

ドラクエ4・5共通のコンセプトである天空城は、ドラクエ6の段階ではクラウド城と呼ばれていました。
それが、エンディングでの飛行イベントによって、両者の一致が回収されます。
これは、ドラクエシリーズお決まりの「3作目のエンディングで伏線回収する」の典型例であり、3における「そして伝説へ」に該当するでしょう。

同じエンディングのスタッフロールに、テリーとダークドレアムの対面(召喚?)シーンを持ってきたのは、製作者側の気まぐれでは絶対にありません。

ドラクエ6には存在しないエスタークおよび進化の秘法は、ドラクエ4を皮切りに登場する設定です。

同様の設定である天空城マスタードラゴンは、6EDのスタッフロールで回収されました。
これと並んで描かれた「テリーとダークドレアムの対面シーン」は、人間であるテリーが悪魔ダークドレアムに魂を売り、エスタークへと変貌する瞬間を描写していたのではないでしょうか?


5. グレイス城の老人の意味深な発言

夢の世界のグレイス城に陸路で入ると、隠し塹壕への入り口のところに老人が背を向けて立っています。
話しかけると、かなりメタ的な解説をしてくれる老人。

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「こうしていると どこからともなく 阿鼻叫喚が 聞こえてくる・・・。
むかしここで どんな儀式が おこなわれたか 知っていなさるか?
(中略)
だが ここでおきたことは この世界だけに とどまらぬ!
いずれや すべての世界に わざわいを およぼすであろう。
おろかなことよ・・・。
悪魔を 呼びだすとは。
神のいかりにふれて とうぜんじゃ!」

かつてグレイス王は、大魔王の存在を脅威に感じていました。
そんなとき、大魔王を凌駕する悪魔の存在を知ります。
そこで、悪魔の力で大魔王を制しようと、悪魔の召喚を決意。

ところが、実際に召喚したはいいものの、グレイス王は悪魔の制御方法までは知りませんでした。
その結果、悪魔の力は暴走の限りを尽くし、グレイス城は廃墟と化してしまいます。

このグレイス城で召喚された悪魔こそがダークドレアムであり、エンディングでのテリーの対面相手として描かれた悪魔です。

さらに、メタ解説を手がける謎の老人は、ダークドレアムの召喚が「世界に災いをもたらす」と警告します。
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あらゆる演出に意図があることを踏まえると、「テリーが悪魔(ダークドレアム)に魂を売ったことが天空編のストーリーに重大な影響を及ぼす転機となった」とする見方に異論はないでしょう。


3. 「テリー=エスターク説」のあまり語られることのない伏線【デュラン戦後のやり取り】

ここからは、筆者が個人的に発見した、あまり指摘されることのない「テリー=エスターク説」の伏線を指摘したいと思います。

3-1. デュランの語るデスタムーア像と隠しエンディング

デュラン戦では、前座の役目を、2体の魔物とテリーが引き受けます。
この2戦を終えた後の3戦目にデュランとの戦いが待っています。

では、2戦目で敗れたテリーは死んでしまったのでしょうか?
いえ、床に仰向けになって倒れていました。笑
床の上から、主人公たちとデュランとの戦いを見ていたのです。

そして、デュランは主人公たちによって破られます。

死が目前に迫るデュラン。しかし、ただの雑魚キャラではありません。
戦闘前に全回復してくれる(FF4ルビカンテのような)武人らしさもあって、消滅前にもいろいろと教えてくれます。

この時も、テリーは仰向けでデュランの言葉に耳を傾けていました。

その内容は以下の通り。

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ムドー ジャミラス グラコス そして私 デュランは 大魔王さまの しもべに すぎぬ。
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われらが あるじの名は 大魔王 デスタムーアさま。
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さまざまな術をつかい われらなど まともに 戦うことすら できぬ・・・。

「大魔王の強さは、4人の部下をはるかに凌駕します。」
この言葉を聞いていたテリー。その脳裏では、以下の認知が成立したはずです。

デスタムーア >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> デュラン > 超えられない壁 > テリー」

もし仮に、デスタムーアが部下として働く見返りに力を与えたなら、テリーは喜んでデスタムーアに忠誠を誓ったことでしょう。
しかし、そのデスタムーアは接戦の末に主人公たちの手によって倒されてしまいます。

それどころか、裏エンディングでは、ダークドレアムによって瞬殺されてしまいます。

その光景を目の当たりにしたテリーの中で「最強」の定義が覆り、ダークドレアムの人知を超えた力に憧れと陶酔を抱いたとしても不思議ではありません。

そして、隠しエンディング。
天空編の中核概念であるクラウド城(天空城)の浮遊イベントと並んで、テリーがダークドレアムを召喚する瞬間が描写されます。
この「テリーとダークドレアムの対面」は、悪魔に魂を捧げる見返りに究極の力を得る方法、すなわち「進化の秘法」の誕生の瞬間を象徴していたのではないでしょうか。


2. ドランゴが語る「敗れた者の運命とは」

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これはかなり婉曲的でおまけのようなものです。
アークボルト王の依頼でテリーが倒したバトルレックス「ドランゴ」は棺桶の中で絶命したのか?
していませんでした。
討伐の証拠として、テリーに棺桶に入れられてアークボルト城へ連行された後、棺桶の中で生存していたドランゴはアークボルト城の牢獄に監禁されます。
そこへ主人公たちだけで行っても相手にしてくれないものの、テリーを連れて会いに行くと、仲間になってくれます。
その発言に含みがあるのです。

待っていた・・・おまえ・・・青い人間・・・
おまえ・・・私・・・うち負かした。
私・・・おまえ・・・ついていく。
それ・・・負けた者・・・運命
ついていって・・・いいか?

「自分を倒したテリーに忠誠を誓う」という発言です。
モンスターらしい知能を表す言葉の並び。
ただ、そんな平仮名だらけの文字列の中に一言「運命」という言葉が使われています。
違和感を感じないでしょうか?

これも「強いものに従う」という価値観を持ち、実際にデュランに魂を捧げたテリーの魔物的な価値観と、その後を暗喩しているのではないのかと私は捉えました。


さいごに

隠し設定は、作品全体の魅力を高めてくれます。
製作者側の明言がないからこそ、想像の域を出ることはなく、議論が繰り返されるのです。
リリースから25年経った今もなお沸き起こるネットでの議論が、ドラゴンクエストの魅力を物語っています。

製作者側が守り続けている「テリー=エスターク」説が今後どのような形で回収されるかは未知数です。

ドラクエスタッフらしい神回収を期待したいですね。