Ossan's Oblige "オッサンズ・オブリージュ"

文化とは次世代に向けた記録であり、愛の集積物である。

ベトナムで現地SIMを購入したけど、インターネット接続できなかった件(解決済み)

ベトナムはWIFI環境の進んだ国です。
私の入った1,500円クラスのホテルでは、無料WIFIを利用できました。(いま行った回線の速度計測によると、Download : 7.05Mbps / sec)

しかし、屋外にいるときに無料WIFIを利用できないのは当然のこと。

とはいえ馴染みの薄い国にいる時ほど、Google Earthをはじめとするインターネットサービスを使いたくなるものです。
そこで、思い切って現地SIMを購入してみましたが、うまく通信できないというエラーが発生しました。
今後、同じケースに遭遇する人もいるかと思うので、共有したいと思います。


ベトテルでSIMを購入

ベトナムの大手キャリアは3社。(VIETTEL、Vinaphone、Mobifone)
この3社でシェア全体に占める割合は、8割以上だとか。
日本人の間ではMobifone人気が高いようですが、私は現地の利用率が最も高いVIETTELを選びました。

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街のあちこちにSIMカードの店舗があるので、中に入ってSIMカードが欲しい旨を伝えます。
英語が伝わらないので、単語の羅列と身振り手振りでの会話になりますが、「SIM」と言えばまず伝わります。
次にプラン決定となりますが、英語で書かれた資料はないので、予め調べて熟知しておくか、日本語のできるベトナム人を同伴するとよいでしょう。

SIMカードを挿入しても通信ができなかった

前回1人での来店で失敗していたので、今回は偶然知り合った日本語のできるベトナム人の通訳を伴っての再戦です。
そんなこんなでSIMカードをGET。
ところが、開封から挿入まで店員任せでいると、なにやら問題が起きている模様。
どうやら、SIMを挿入しても通信ができないようです。
悪意はないのでしょうが、2人で私の携帯端末を好き勝手に触るので、たまらず私も参加し、3人で携帯端末を囲むことになります。
電話をかける、パソコンにテザリングできるか試す、再起動する、など様々な手法を試し20分が経過しましたが、問題は進展せず。
堂々巡りの色が強くなってきました。
(ベトナム人の問題が解決するまで真剣に向き合ってくれる仕事熱心な態度には、心が動かされました。)

日本の端末に非対応なのだろうということで落ち着いて解散

とにかくインターネットで調べたほうが早いと判断した私は「日本の端末に対応してないだけだと思う」と切り出して解散にこぎつけました。
もし、私が切りださなければ、2人のベトナム人(うち通訳は部外者)は問題が解決するまで解決策を探し続けていたことでしょう。(真摯な態度はうれしいですが、正直、問題解決に向けた作業効率に関してはあまり高くない印象を受けました)

1人で調べて作業したら接続できた

ホテルに帰って、ホテルのWIFIで解決策を調べると、問題は明らかでした。
APN設定をしていない
それだけです(笑)

APNという名前は英語で“アクセスポイント名”を意味する「Access Point Name」の略です。その名の通り、この設定によって、携帯電話回線から他のネットワークへの接続窓口となるゲートウェイを指定します。

https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/column/keyword/663582.htmlより)

インターネット通信に際しては、SIMカードに与えられた電話回線とインターネット・サーバーを結ぶのですが、両者は通信プロトコルが異なります。
そこで、異なる2つのプロトコル変換を行ってくれるゲートウェイを間に挟む必要があるのです。
APN設定は、ゲートウェイがある場所を指定する作業です。これなしに通信を行うことはできません。(SIMと通信事業者の組み合わせによっては自動設定してくれるものもあるらしい)


通常こうしたAPN設定(初期設定)は、お店側でやるのが普通なので、今回は店側の対応に問題があったようです。
いちおうSIMカード販売の専門店だったのですが、ハノイ郊外の店舗だったので、外国の機種への対応は私が初めてだったのかもしれません。

「SIMカード購入後は、APN設定をしないと、通信利用ができない」
と結論はいたって単純ですが、「新しく買った現地SIMの通信がうまくいかず諦めてしまった」という人に届けば幸いです。

もしかすると、それはAPN設定ができていないせいかもしれません。