1 勝負は、いかに自分基準でトレードできるかで決まる
あらゆる投資の成功を目指す上で絶対に守るべき条件があります。
最初の難関はインフルエンサー
同じチャートを見ながら違う世界を見ている
お金を管理し、投資を行う「あなた」という主体は、他人と知識量も経験も資本規模も異なります。
同じ言葉を目にしたからといって、決して同じ情報を共有できているものとは思わないでください。
文字面を読んだだけで、同じ情報を共有できているという勘違いがあなたの資産を滅ぼします。
例えば、あるインフルエンサー(某与沢翼さん)がツイッターでこのような内容を口にしていたとしましょう。
確かに仮想通貨は、これからの世界を確実に変革していくであろう新興技術に基づいます。
それに関わる通貨の伸び代が大きいのは当然です。
その将来性に実態が伴わない今の段階で投資しておくことは間違いではありません。
しかし、実績と知名度のあるインフルエンサー(その多くが富裕層)とこれから投資を始めるあなたでは、経験も資産規模も異なります。
資産運用の方針も、「どこで切るか」の利確ラインも異なるのです。
インフルエンサーの言うがままにトレードすると死ぬ
したがって、インフルエンサーの投資方針を自分のものとして採用すると、ほぼ確実に道を誤ります。具体的には、利確したり損切りしたりするべきところで放置を決めてしまうのがよくあるパターンです。
インフルエンサー(富裕層)の投資とは、基本ガチホなのです。
将来性のある資産が、まだ値をあげてないうちに購入してあとは放置という手法です。
こうした余裕は、彼らがすでに堅実な収益ルートを他に持っていることに依存しています。
もし、あなたが投資からの利益を重視し、「細かく堅実に利確を重ねたい」という人であれば、インフルエンサーの発言を鵜呑みにしてはいけません。
あなたとインフルエンサーは依って立つポジションが異なるのです。
2 取引手法の違いに敏感になるべき
仮想通貨の取引手法は(自分が知る限り)3種類あり、それぞれのプレーヤーで住む世界が違います。様々な取引手法が存在することを知っておかないと、他人の何気ない発言に惑わされることになります。
仮想通貨の取引手法は、私が見る限り3つに分類できます。
仮想通貨の価格の変動に応じて売買を行い、利益を出すスタイル
2レバレッジかけてのFX取引
運営企業から資本を借りて、元手X倍という規模で信用取引を行うスタイル。売りからスタートできる信用取引も特徴的。チャート判断に長けた玄人向け。
3対基軸通貨枚数取引
バイナンスという中国の運営会社に見られる取引形態。価格ではなく、基軸通貨(BTC,BNB)の価格に対する比率で通貨価値を決める。
1一般の商取引と同様、現在価値で通貨を取得し、その後の価格変動に応じて利益を確定する取引手法。
トレードのスタイルが一般の商取引に近く、把握しやすい点で初心者向きです。誰もが最初に通る道といえるでしょう。
2「信用」という名の借金を背負うことにより、元手数倍という資本を動かしていくスタイル。資本規模を膨らませるレバレッジ倍率に比例して、利益も損失も倍増します。
「天国と地獄」の2極化を伴うため、投資予測の精度に長けた上級者向けの取引手法です。
3中国のバイナンスなど、日本にはない限られた外国の取引会社に見られる取引手法。
BTCやBNBを基軸通貨とし、この通貨に対する価格の比率によって他通貨の価値を決定します。
ローリスクながら、通貨の値動きに対する一定の知見を求められるため中級者向けです。
バイナンスの取引手法(対基軸通貨枚数取引)について詳しく説明します。
通貨の価値を表す単位は、必ずしも法定通貨(ドル、円)だけではありません。例えば、「1ライトコイン=1ドル」かつ「1BTC(ビットコイン)=100ドル」の時、1ライトコイン = 0.01BTCです。
1単位=1ドルの価値を持つライトコインは、BTC単位で0.01と表すこともできるのです。
このBTC基準の単位は、激しく流動的です。
なぜなら、分母と分子がともに流動するからです。
ドル価基準の場合、ドル(分母)が安定的なので、値はほぼ通貨(分子)の変動幅に制限できます。
しかし、BTC価(通貨/BTC)の場合、分母(BTC)も分子(通貨)も秒単位で激しく変動するので、BTC価は目まぐるしく変動します。
この2つの通貨の変化の差に着目し、伸び率の差によって利益を出すのがバイナンスで用いられる取引手法の基本認識です。
例えば、購入時点より+300%伸びている通貨Aがあったとします。
この時、同じ期間中の基軸通貨(BTC)の伸び率が+150%なら、対BTC比での利益は購入時の2倍です。
通貨Aの方がBTCよりも2倍速で上昇しているので、購入時点のBTC枚数よりも2倍多く貰うことができるのです。
「法定通貨に対して3倍なのに、対BTC比2倍というのは損じゃね?」と考える人もいるでしょう。
しかし、これはドルとBTCの変動率の差に依存しています。
ドルは安定しているのに対し、BTCは変動幅が大きいのです。
だから、例えば通貨は+300%なのに、BTCは+75%(-25%)になっていてBTC価(通貨/BTC)が4倍(購入時点のBTC枚数の4倍)ということも起こり得るのです。
バイナンスで用いられる取引手法を例えるなら「かけっこ」です。
ある通貨を購入した時点で、購入した通貨とBTCがかけっこを始めます。
ゴールは売却時点です。
売却時点で両者の伸び率が比較され、以下が演算されます。
その点において、予測が結果を左右する投資手法といえます。
もちろん、ピンポイントで利益を出すには、基軸通貨と対象通貨の両方の動き方の特徴を把握しておかなければなりません。
トレードに対する一定の知識と慣れを要する点において、中級者向けの取引手法といえるでしょう。
仮装通貨はほぼ連動して動きます。仮にトレードに失敗しても法定通貨(ドル、円etc)比率で大きく引き離されることはありません。
その点においてローリスクさも兼ね揃えています。
価格予測の実力に左右されることから、やりがいのあるトレード手法だと思います。
無料・個人認証無しで始められるのでバイナンスに登録しておきましょう。
トレードや送金にかかる手数料も低く、セキュリティーも堅牢です。
中国の取引所ということで抵抗を持ってしまいがちですが、詐欺どころかユーザー目線のサービスを提供してくれる(儲けやすい)のでオススメです。
3 トレードを行う時は自分を見失わないこと。必ず自分の文脈に沿って。
以上の通り、仮想通貨の取引手法は少なくとも3種類あり、取引ごとにプレーヤーの種類も異なります。
対基軸通貨枚数中級者向け
仮想通貨FX上級者向け
取引ごとに参加するプレイヤーの性格が異なるため、取引に対する認識、使用する言葉も、各々が手がける取引の種類に応じて違います。
互いの違いを理解しないまま、他人の発言を主観的に解釈して取り入れてしまうのは、初心者がやりがちなミスといえます。
例えば、あるインフルエンサーがTwitterで次のような投稿をしたとします。
このタイプのインフルエンサーは、たいてい上級者向けの仮想通貨FXのプレイヤーです。
同じ上級者に向けて、値動きの予測をしているのです。
彼らが用いるのは、ピンポイントで参入して利幅を取り、それをレバレッジ取引で膨張させて大利益を狙う手法です。
そのため、こまめな利確と再投資を必要とします。
彼らは慣れているから、そのやり方でいいのです。
予測が間違った時の「損切り」にも長けています。
しかし、初心者が、小まめな売買を繰り返す手法で利益を狙うのは困難です。
取引は、必ず自分が属する取引のパターンを明確にした上で、他人に影響されることなく行ってください。
取引の成功を目指す上で不可欠な条件でありながら、誰も言わないので僕が言わせてもらいました。