Ossan's Oblige "オッサンズ・オブリージュ"

文化とは次世代に向けた記録であり、愛の集積物である。

投資は企業でやるオンライン競馬です【人生を豊かにする建設的な成長が積み上がる】- パチンコを「投資」に切り替るべき論②

パチンコを「投資」に切り替るべき論①では、パチンコ産業が日本社会に及ぼす「光と闇」について研究しました。

光の部分は、ホール経営に携わる約22.9万人(雇用社全体の0.39%)の雇用と、遊技機の購入を介したパチンコメーカーへの間接的な雇用創出です。

闇の部分は、パチンコチェーン大手の幹部が在日外国人を出自に持つ人々であり、過去に税金滞納、北朝鮮への送金など、日本社会の利益と衝突を起こしてきた事実です。

光の部分も多いですが、闇を覆い隠すことが難しくなっています。

例えば2011年頃、フジテレビの偏向報道に非難が集まったことがあります。
フジ・メディア・ホールディングス株の蓋を開けてみると、3割近くが外国人の手に渡っていたことが明らかになっています。

もちろん、それがパチンコ業界の仕業だと断じるつもりはないですが、偏向報道で利益を得た人々とパチンコ業界の中核人物の出自が一致している以上、迫害することはなきにしろ、警戒するに越したことはありません。


また、そもそも日本経済は内需重視の構造であり、企業が生き残るには、民衆の「買い支え」が必要です。

日経企業を「買い支え」なければならないお金をパチンコに流したのでは、日系企業の没落を招くだけです。

その過ちが積み重なって社会的な停滞から抜け出せなくなっているのが現代日本の姿ともいえるでしょう。


現代の日本人に必要なのは、いますぐにパチンコと手を切ることです。

とはいえ、パチンコ依存症は精神科の対象とされるほどであり、強引に辞めさせたところで効果は出ません。

したがって、ギャンブル欲求そのものを消し去ることはせずに、「勝てるギャンブル」に励んでください。

パチンコに対して持っていた依存症を、社会的に有益な「投資」の舞台で発揮していただきたいと思います。


投資はwin-winのギャンブル

投資とは、「人物・企業への出資の見返りに、将来的な利益の分配を約束する」行為を指します。


その発祥は大航海時代まで遡り、航海者と資本家の間で交わされた約束が始まりです。

つまり、「資金援助の見返りに、航海の成果の一部を供与する」という契約でした。

航海が成功を収めれば航海者・投資家ともに儲かりますが、船が沈没すれば共倒れです。

この仕組みが企業運営・通貨に適用されて、今日的な投資ができあがりました。


かつては、規制やシステムの限界もあり、スーツを着て働く人々の業務内に限られていました。


インターネットによってネットと株式市場が統合された今日、投資は経済を支える基本的な仕組みです。

「一発当ててやろう」という、投資がなければパチンコにハマっていたようなギャンブラー気質の参入者も多く、ほぼ80%がこの手の短期目線の参入者目当てと見て間違いありません。

パチンコに無駄金を投じている人は、この中に混ざってください。


本記事では、次のことを解説します。

1、なぜこの投資がパチンコよりも生産性の高い(稼げる)ギャンブルなのか
2、始めることで個人にどのようなメリットがあるか
3、また参入する上で起きそうな不安点の解消


第1章 : なぜ投資が生産性の高いギャンブルであるか【稼げる事実を見逃すな】


投資の醍醐味は稼げること

投資は、パチンコと同じくギャンブルの定義を満たします。

事実、投資の掲示板を眺めると、パチンコ掲示板にいてもおかしくないような人たちがゾロゾロと集まっています。

おそらく彼らの大半は、投資が一般化されていない時代なら、パチンコへと走っていたことでしょう。

しかし、そんな人でも数千万〜億の額を稼いだという勝利宣言をしているから不思議です。

パチンコで数千万〜億円の勝利を手にする人は、おそらく0です。存在しません。

しかし、投資の舞台ではありふれた現象なのです。

これは良くないことですが、投資だけで生活する人も増加傾向を続けています。

胴元の管理下に置かれるパチンコは、絶対に勝てません。

しかし、企業の成長に連動する投資には勝ち目があり、それは数千万〜数億の利益を手にした一般人の多さに裏付けられているのです。


投資は実力勝負【努力しただけ勝率が上がる】

タイトルでは、投資はオンライン競馬だと例えました。

正直いってこの表現はプロパガンダです。

しかし感覚をイメージする表現としては適切だと考えています。

「オンライン競馬」

「オンライン」で行える勝負であることは間違いありません。

問題なのは「競馬」の部分です。

株式投資の場合、正しくは「競企業」、よりイメージしやすくするには「競人」を考えると良いでしょう。

競馬とは、18頭の馬に一定距離をレースさせて、順位予測で競い合うギャンブルです。

当然ながら馬は前にしか進みません。

しかし投資の場合は、投資対象が後に進むこともあります。


企業や人が常に前進を続けることはないからです。

馬(企業、通貨など)は延々と走り続け、それが前に進むか、後ろに進むかを予測します。

共通のスタートやゴールはありません。

各自がレーンの好きな場所に定めることができます。

購入場所がスタート地点となり、そこから前に進めば利益、後ろに進めば損失という感覚です。

終了のラインは、各々が決める売却価格に一致します。

売却で取引に終止符を打った時、スタート地点との距離が利益ないしは損失になります。


また競馬の場合、レーンを走る馬は18頭に過ぎませんが、企業・通貨などは、数百〜数千種類に登ります。

そこから特定の対象を選び、将来の姿に賭けるというシステムです。

視野を広げれば、国外にも投資可能であり、さらに幅は広がります。

かなりの部分、実力に左右されることが伝わるでしょうか?

投資はパチンコのように運に左右されるのではなく、予測の精度が決定打となります。

つまり実力勝負です。

投資は、運営側が勝つように設定されたパチンコと違って、自分の力で自分の運命を決することができるのです。

また仮に負けたとしても教訓があり、その度に成長することで、確実に勝率は上がっていきます。


投資の地合いは悪くない【量的緩和でインフレに突入した現在はチャンス】

さらに、投資初心者に追い風があります。

それが先進各国の中央銀行が推進する「量的緩和」政策です。

これはデフレ対策の措置ですが、かいつまんで言うと「大量の紙幣を発行して市中に流す」政策です。

しかし、「市中に流す」は方便のようなもので、庶民の給与水準は変わらないまま、株や不動産などの金融資産だけが値上がりを続けています。

魚のいない場所では、プロが釣りをしようと成果は出ません。

それと同じように、稼ぎたい人は、お金が集まる場所で戦う必要があります。

それが金融市場であり、そこからお金を釣り上げる行為が投資なのです。


よくある反論が、「もう株式市場はバブル状態だから落ちていくだけだ」という主張です。


この主張は、数字を見れば一目で誤りだと理解できます。

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日本のマネタリーベースの推移


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日経平均株価の推移

量的金融緩和政策の開始は2013年4月4日です。

この時点でのマネタリーベース(市中に出回るお金の量)は135兆円、日経平均株価は1万2,634円をつけていました。

それが6年8ヶ月の2019年1月時点では、マネタリーベース約500兆円、日経平均株価は2万892円まで伸びています。

この期間中、マネタリーベースは約3.7倍に膨張した反面、株価の上昇率は約1.6倍に留まっています。

つまり、2013年4月以来の株価上昇は、マネタリーベースの伸びに連動したインフレに過ぎません。

バブル相場は、各地に散在していた富が何らかのきっかけで急速に一極へ集中することで形成されます。

例えば、バブルの終期の1989年12月29日につけた日経平均価格の史上最高値の3万8915円がそうです。


グラフを見れば分かる通り、当時の日経平均3万8,915円に対するマネタリーベースは50兆円を超えません。

それでも史上最高値をつけたのです。

バブルとは、この規模の非対称を指すであって、現在の2万4,000円程度(マネタリーベース500兆円超)は序の口に過ぎません。

株価が2013年4月から1.6倍の高騰を示したからといって、これが終点とは限りません。

むしろマネタリーベースの増加を考慮すれば、まだ上を目指す可能性は高いですし、大きく下に落ちることはまずあり得ません。

※仮に今がバブル景気であっても、そうでなくても、「今」投資を始めなければいけない理由は↓に記しました。

【投資1年目の教科書】投資初心者が最初に失敗する2つのこと【3ヶ月で資産を50%削ったボクが回避方法まで教える】 - Ossan's Oblige ~オッサンズ・オブリージュ~



第2章 : 投資を始めて得られるメリットは「圧倒的成長」【勝率を上げるための努力が人生を豊かにする】

パチンコを極めても幸せになれない

パチンコをすればお金を失います。

実はそれだけでなく、有意義に使えていたはずの時間も一緒に消えていることに注意するべきです。


パチンコを通して得られる成長がないから

パチンコの当たりを導くのに、実力は介在しません。

店舗の都合で変わる入賞率を含め、全てが運に左右されます。

パチンコをしている間、プレイヤーは3つの絵柄が回る液晶画面を凝視するだけです。

そこで覚えるギャンブルのワクワク感を楽しんでいるのです。

もちろん成長機会などはなく、しかも2万円程度のお金を擦ってお店を後にすることになります。

このようにパチンコは、お金を失いながら成長機会も失うギャンブルなのです。

投資は、富も知も権力さえ手に入る

欧米系やユダヤ系の人々が、「富と力(知)と権力」を手にすることが多いのは、彼らが永遠に努力をするからです。

言い換えるなら、有意義な時間の使い方をしているからで、誰一人としてパチンコに依存しているような人はいません。

その行動は、永遠の高みを目指す「絶対神の文化背景」に裏付けられており、異文化の人間が真似をすることは容易ではありません。

しかしながら、努力の量と幸福が相関する事実は、人種や信条を問わず共通です。

欧米系、ユダヤ系の成功者が証明する事実は、人は努力に比例して成功に近づけることです。

成功を獲得すれば、人は幸福を得られます。

しかし努力なしに手に入る成功は、詐欺以外にあり得ません。

つまり、自分の力で幸福を手に入れるには、努力を始めなければならないのです。

絶対神の文化にない日本人には難しく感じられますが、投資が努力の第一歩目を始めるきっかけになってくれます。

なにせ自腹を切る行為なので、正確な予測を下さなければなりません。

その力を養うための自己学習が、信じられない速度で進んでいくのです。

パチンコにハマっている間は、パチンコ店に行きたくてウズウズ・ソワソワして堪りません。

あの依存感覚が自己学習に向かうものと思ってください。

Webニュースや新聞、あるいはブックオフの経済本を乱読し始める自分の変化に驚くことになるでしょう。

腹を抱えながら見ていたバラエティも楽しめなくなり、学習に没頭することになるかもしれません。

しかし、その積み重ねがどこかで臨界点を超え、成果を生み出す日が必ず訪れます。

そうした「圧倒的成長」の先にあるのは「富と力(知)と権力」です。

投資を始めれば、成功と幸福を獲得するためのステップが自動的に進行していきます。

適切な投資判断を身に着ける過程で、必ず経済に関わる知識が身についていきます。

この知識は本業のパフォーマンスにも必ずプラスの影響をもたらし、人生を豊かに彩ってくれるでしょう。


第3章 : 投資を始める前に起きそうな不安点【パチンコよりマシです】

投資が生み出すのは、裕福な億万長者だけではありません。

債務不履行に陥った破産者を量産することも投資の一面です。

この辺りは、1980年代のバブル崩壊を経験した日本人なら誰しも理解することかと思われます。

投資の失敗=死と捉える人がいそうなので、不安点の解消を行いたいと思います。

結論から言うと、投資の破産とパチンコの破産は、同じ原理で起こります。
もしあなたがパチンコで破産したことがないのであれば、同じやり方を守る限り、破産リスクは0です。

損失を負いそう

パチンコも損失を追いますよね。
予測不能な未来にかける以上、リスクを0に抑えることは不可能です。

しかし論じてきた通り、勝率を上げるための戦略を練ることができるので、損失を負うリスクはパチンコ以下に減らすことができます。

私の場合だと、投資2年目になりますが、夏以来+40%の勝利を維持できています。

ただしこれは、私が経験を積んだ2年生だからであって、1年目は燦々たる結果に終わりました。

投資1年生は、大損失を負うリスクを抱えています。

容易にパチンコの損失を凌ぐことになるでしょう。

投資1年目のリスク、またその回避方法については↓記事にまとめています。
【投資1年目の教科書】投資初心者が最初に失敗する2つのこと【3ヶ月で資産を50%削ったボクが回避方法まで教える】 - Ossan's Oblige ~オッサンズ・オブリージュ~

バブル崩壊に巻き込まれて借金を背負いそう【→ 破産するのは借金を抱える人だけ】

ギャンブル最大のリスクは、借金を背負うことです。

業界は「レバレッジ取引」などと格好つけて呼びますが、中身はただの借金です。

しかし借金に起因する失敗とは「債務不履行」であり、第三者から借金をすることが原因で起こる失敗です。

自分の手持ちの範囲で行えば、最悪0価値になるだけですから、それ以上の返済義務を背負うこともありません。

それに、市場に出回っている価値(株や通貨)は簡単に0価値になりません。

1,000円で購入したパチンコ玉は3分もあれば0価値になります。

しかし投資で費やした1,000円が0円になることは滅多にないですし、もし起きても長い年月を要します。

問題なのは、借金で手に入れたお金で取引する場合です。

この場合は、利益も損失も、借金の倍数分、膨らむことになります。

そうしたハイリスク・ハイリターンの賭けで失敗すると、数倍に膨らんだ借金を返せなくなり、破産する事態も起こり得ます。

財産だけでなく家や家財を手放す人もいます。

しかし、借金さえしなければ、破産リスクは確実に0に抑制できます。


孤独に陥りそう

投資もパチンコも個人種目です。
しかし、繋がりを意識できる場面は確実に投資の方が圧倒的に多いです。

パチンコは液晶とのにらめっこですよね。

人とのやり取りがあるとすれば、店員への支持とか、パチンコ仲間との交流くらい。

店員に下すのは指示であって、交流ではありません。

パチンコ仲間との会話も、パチンコには攻略法が存在しないので、世間話程度で終わります。

パチンコ店に介する面々に英雄的な人物はいませんから、実のある交流はまず得られません。


一方、投資の場合は、お金を投じるという時点でやり取りが発生します。

もちろん、画面上で完結する取引ですが、「買う」ということは誰かが「売る」ことをしなければ成立しません。

そこで各々の投資戦略が交錯します。

売買板をみながら他トレーダーの考えを読むことで、「相場の気配」に参加することになります。

また相場だけでなく市場調査の必要が出るので、ニュースやウィキペディアなどを読み解き、世の中の動きを知る(参加する)ことになります。

さらに難解な用語を理解するために過去の先人が遺した学問知を求めるかもしれません。

全てが他人との交流であって、孤独に感じることはまずありません。

物理的な交流が減ることを嫌うなら、稼いだお金を交流を増やす方向に振ればいいだけです。

事実であるのは、投資の上達を目指す過程で孤独感に苛まれることはないことです。

それどころか、向上心を伴う高い充足感に満たされる瞬間が多いことに驚くと思います。


※ただし、投資一発目での失敗は命取りになります。ここで大損失を追えば、毎日が不安と喪失感で満ちあふれることになるので、投資1年目に陥りがちな失敗の回避方法(1年目の教科書)を参考にしてください。
【投資1年目の教科書】投資初心者が最初に失敗する2つのこと【3ヶ月で資産を50%削ったボクが回避方法まで教える】 - Ossan's Oblige ~オッサンズ・オブリージュ~


③【投資とは稼げるギャンブルである【お金持ちはみんなやってます】- パチンコを「投資」に切り替るべき論③】へ続く

パチンコを辞めれば、個人も国家も勝ち組になれる件【パチンコは反社会的行為です】- パチンコを「投資」に切り替るべき論①

パチンコは社会の貧困を招き、国際競争の後退すら惹起する不要産業です。


1. パチンコは反社会的行為である


パチンコの問題点は、3つ指摘できます。

1、胴元が勝つように設定された管理賭博であること
2、経済に占める規模は大きいが、外国人の独壇場であること
3、民衆の購買力を阻害することで、日経企業の売上を毀損すること


1-1. パチンコは、胴元が勝つように設定された管理賭博

パチンコは、売り手側が儲かるように制御された賭博ビジネスです。

その不正行為が、遠隔操作や出玉調整を通して行われるかは問題ではありません。

パチンコ企業が例年稼ぎ出す安定収益が決定的な証拠です。

もし1回転あたりの結果が確率で決まるなら、総体としてのパチンコ店の売上も確率に左右されるはずです。

確率である以上、黒字の年が多いにせよ、赤字決算の年も出るのが道理です。

しかし、パチンコ業界の売上は経常黒字が続いています。

つまり、「パチンコ企業は勝ち続け、顧客は負け続けている」という客観的事実があり、その事実の前には遠隔の有無、ホールコンの噂などは些末な問題に過ぎないのです。

インターネットには、パチンコの不正は無いと喧伝する記事・動画が溢れていますが、パチンコ業界の資金力があれば御用記者を雇うことくらい朝飯前です。

さらに、パチンコ業界は警察官僚とも癒着関係を結んでいるので、正義の論理を振りかざすことさえ可能です。

つまり、顧客が一方的な損失を背負わされながら、「違法賭博を遊戯と解釈させられる」現象がそれに当たるでしょう。

そのような勝敗が決まっているゴト師の元へお金をつぎ込む人は、言葉を選ばずにいうと「アホ」そのものです。

パチンコ型のギャンブルは、業界の勝利が決まっており、「勝敗を予測できない未知の対象に賭ける」ギャンブルの枠を逸脱しているのです。

またパチンコは、諸外国で主流のポーカーやバカラ等と違って、実力が結果に反映されません。

つぎ込めばつぎ込むほど個人の貧困が加速し、総体としての日本の国力も衰退の一途をたどることになるでしょう。


1-2. 業界が日本経済に占める規模は大きいが、外国人の独壇場

パチンコ業界は、日本経済に欠かせない規模に肥大化しています。

・売り上げ(2018年)・・20兆7000億円
・祖利益(2018年)・・・3兆3800億円
(参考 : パチンコ業界WEB資料室)

政府発表の「レジャー白書2019」によると、2018年のパチンコの販売額は推定20.7兆円。

これは顧客の投入した賭け金の総額です。

そこから景品の支払い代金を差し引いて残った粗利益が3兆3800億円。

この数字は、2018年のパチンコ産業全体の収支が3兆3800億円のプラスだったことを意味します。

この粗利益から「店舗の維持費、人件費、パチンコ台の購入費」など諸々の経費を差し引いた数字が営業利益です。

この営業利益に「本業以外の収益・損失(利息、配当収入など)」を加えることで、企業の収益力を表す経常利益が導かれます。

パチンコ業界全体の経常利益については不明ですが、最大手のマルハンは財務諸表を公開しています。

これによると、2019年3月期のマルハンの経常利益は387億9400万円。

他業界の有名企業との比較に位置付けると、以下のようになります。

(2018年の経常利益の比較)
・トヨタ自動車 2兆2,854.65億円
・セブンイレブン・ジャパン 2,529億1700万円
・ローソン 577億円
マルハン 387億9,400万円
・日本マクドナルド 256億4400万円
ダイナム・ジャパン 190億7,800万円
・今治造船 114億1700万円
・トイザらス 22億2100万円

他業界の大手と比較すると、頂点のトヨタ自動車の収益力(2兆円規模)には遠く及ばないことが分かります。

しかし、業界首位のマルハン(387億9400万円)は日本マクドナルドの経常利益(256億4400万円)を凌駕しており、第二位のダイナム・ジャパン(190億7800万円)も日本マクドナルドに追随する勢いです。

また、雇用機会においては全雇用者の0.39%を占めます。

パチンコ業界WEB資料室によると、パチンコ業界の雇用者数は22.3万~22.9万人と推計されています。

一方、労働政策研究・研修機構が発表する「産業別雇用者数」によると、2018年の雇用者数は男女合計で5,936万人でした。

この中にパチンコ産業の雇用者22.9万人を位置付けると、全体に対する割合は0.39%です。

「生活関連サービス業・娯楽業」の一部門でありながら、電気・ガス・熱供給・水道業の従事者28万人(0.5%)に迫る雇用者をパチンコ業界だけで創出していることが分かります。


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産業別雇用者数(2018年)


パチンコ業界の平均年収は662万円が相場なので、22.9万人全体の所得は、約1兆5,160億円と試算されます。(売上20.7兆円に対して約7.3%)


さらに、パチンコチェーン店が提供する雇用機会は、ホール内に留まりません。

契約を結ぶ遊技機メーカーに対しても、遊戯機の購入を通して間接的に雇用創出に貢献しています。

藤商事が発表する「パチンコ・パチスロの市場規模」によると、遊技機市場(パチンコ+パチスロ)は2018年時点で6,724億円。

パチンコ業界の粗利益3兆3800億円から6,724億円相当が遊技機メーカーに支払われ、メーカーの業績と雇用に貢献しているわけです。

このように、パチンコ業界の影響は必ずしもマイナス面ばかりではなく、サプライチェーンを通して、幅広い雇用機会の創出に貢献している事実は見逃せません。


しかし問題なのは、業界を仕切る大手3メーカー(マルハン、ダイナム、ガイア)のいずれもが在日外国人を出自とする人物がCEOや会長を務めていることです。

さらに店舗オーナーも外国人が占めることが多いことで知られる反面、ホールで働いている従業員の大半は日本人のアルバイトです。

つまり、パチンコ産業を大きくすればするほど、日本の富の配分が傾斜的に在日外国人に流れることになります。

2019年3月期における、業界最大手のマルハンの経常利益(387億9400万円)は、売上(1兆5503億9600万円)に対して約2.5%の割合でした。

この割合を業界全体の売上(20.7兆円)に適用すると、経常利益として5,180億円という金額が推定されます。

以下は、stockclipより、2018年の日本企業の経常利益ランキング5位〜20位です。

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stockclip(https://www.stockclip.net/markets/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BC%81%E6%A5%AD?column=ordinary_income)より、2018年 日本企業 経常利益 ランキング

パチンコ業界全体の合計値とはいえ、その経常利益は、日本の第17〜18位の大企業に相当することが浮き彫りになりました。

もちろん、一社ごとの経常利益はさらに小さくなります。

Yahoo!ファイナンスが掲示する「経常利益」は上場企業に絞ったランキングですが、パチンコ業界最大手のマルハンであっても、その経常利益(387億9400万円)は第271位に過ぎないことが分かります。

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Yahooファイナンス 経常利益より(https://info.finance.yahoo.co.jp/ranking/?kd=48&mk=1&tm=d&vl=a

このグラフが示すことは、「濡れ手に粟」をイメージされがちなパチンコ産業が実は「それほど儲かってない」ことです。

業界最大手のマルハンが第271位なら、それ以下のランキングはさらに下位にランキングされるでしょう。

だからといって、「楽観してよい」という号令は下せません。

なぜなら、粗利益の使途が不明だからです。

業界の粗利益(3兆3800億円)が経常利益(推定5180億)に至るまでのお金の使い道が明らかではありません。

遊技機の購入に6,724億円が費やされていることは分かっています。

これに人件費、電気代、店舗代、利息支払い、債権購入費などが加わって、3兆3800億円の粗利益が推定5180億の経常利益まで削られていくことになります。

しかし、その金の使い道に黒い噂が絶えないのがパチンコ業界です。

まず確実なのが、パチンコマネーが北朝鮮へ送金され、核兵器の製造費用に充てられていたことです。

これは、ニューヨーク・タイムズによってリークされた事実です。

それだけではありません。

例えば、2011年頃にフジテレビの偏向報道に批判を集まったことがあります。

フジテレビ株の100%を保有するフジ・メディア・ホールディングスは、株式の外国人取得率の高さが問題視されてきた企業です。

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Wikipedia フジ・メディア・ホールディングスより

企業活動が出資者(株主)の意向を受けて変容するのは当然です。

もしもフジテレビが特定の国を利する報道に徹したなら、フジテレビ株の大量取得者は、その国に通じる人物・団体であったと見なすべきです。

パチンコ業界の中枢の出自と偏向報道で利益を得た国が一致する以上、パチンコ産業は疑われて当然の団体です。

もしこの疑いが事実なら、パチンコにお金を投じてきた人々は、フジテレビ株の取得費用をせっせと外国人に献上していたことになります。

だとすれば、日本人は外国人の手に渡った日本マネーによって脅かされているのであり、「自らの手で自らの首を絞める」自滅の道を突き進んでいるのではないでしょうか。

もしそうでなくても、日本人が当時25兆円規模だったパチンコの売上を株式市場に投資していれば、メディアの健全性も守られていた可能性が高いです。
民衆のお金が集まれば、変更報道の元凶となったフジテレビ株の安値放置も起こらず、外国人に買い叩かれることもなかったからです。


1-3. パチンコは、民衆の購買力を破壊することで日経企業の売上を毀損する

パチンコの対象客層が外国人であるなら、パチンコの存在理由を認めることができます。

それは貴重な外貨獲得手段となり、経済を潤す武器となるでしょう。

ところが、パチンコは完全に民衆に矛を向けています。

パチンコは、常に業界側に黒字収支が出るように設定された管理賭博です。

したがって、参加者は総体として経済的に搾られ、貧困に向かうことになります。

この使い方によっては武器にもなるパチンコが国内内需に照準を合わせる限り、批判の声が絶えることはないでしょう。

現状のパチンコは、庶民から搾り取ることで、経済の癌細胞と化しています。

庶民とは、消費行動によって経済を活性化させなければならない存在です。

庶民が商品やサービスを購入することで企業の業績が伸び、さらに投資が集まることで研究開発が進み、ゆくゆくは国力の発展に行き着きます。

しかし現状は、日系企業に回さなければいけないマネーの実に20.7兆円もの規模が、パチンコ産業に流れてしまっているのです。

この20.7兆円が景品支払いや人件費、遊技機の購入によって、経済に再配分されることは事実です。

しかしながら、日系企業から20.7兆円もの売上が失われていることに問題があるのです。

パチンコ業界が雇用者へ支払う給与は約1兆5,160億円(売上の約7.3%)、遊技機メーカーへの貢献も6,724億円(売上の約3.2%)に過ぎず、合計しても売上に対して10.5%ほどでしかありません。

金あまりなのに、日経平均株価が伸び悩むのは、パチンコ産業への傾斜に1つの原因を指摘できるでしょう。

これを解決する唯一の方法は、パチンコを外需型のカジノに切り替えた上で、日系企業が主導権を握るです。

搾る対象を自国民から外国人に移し、それを日本人が管理すれば、むしろギャンブル産業は経済回復の起爆剤となるでしょう。


しかしながら現状は、カジノ構想も議論の段階にすぎず、パチンコは数多くの問題を残したまま野放しの状態です。

思考停止のままパチンコ産業に関われば、個人も社会も貧困に向けて加速することになるでしょう。

だからこそ「みんながやってるからいい」で終わらせるのではなく、パチンコに行くことは小さな反社会行動とみなすべきです。


とはいえ、パチンコ依存患者が克服すべき「パチンコ依存症」は、タバコ依存や薬物依存ほど克服の難しい依存症ではありません。

なぜなら、パチンコに代替できる仕組みが社会に存在しているからです。

それが本記事で勧める「投資」ですが、パチンコ以上のギャンブル感覚を味わいながら、しかも自己成長を図ることができます。

パチンコのように一回限りの発展性のないギャンブルではありません。

成果と実力が積み上がり、数が増えるたびに勝率が上がる実力主義のギャンブルです。

社会的にも、投じたお金が企業へ再分配されるので、巡り巡って自分の手元に返ってきます。

パチンコのように、粗利益の使い道が怪しいブラックボックスと化すことはありません。

【投資は企業でやるオンライン競馬です【人生を豊かにする建設的な成長が積み上がる】- パチンコを「投資」に切り替るべき論②】へつづく

【引きこもりは親の責任です】引きこもりの原因と解決策について【「8050問題」の解決策も考える】

先日、Yahoo!ニュースに引きこもりに関する記事が掲載されていました。

引きこもりの増加に警鐘を鳴らす内容でしたが、若干引っ掛かるものを感じました。
記事によると、20代の引きこもりが増加中。40才~64才の引きこもりは推計61万人。
80代の親が50代の息子の面倒を見る「8050問題」へと発展するケースも珍しくなく、深刻な家族トラブルの火種であることが提起されます。

私が引っ掛かったのは、「子供の引きこもりは誰の責任か?」というまとめの部分でした。


実際のところ、引きこもりになる原因は受験や就活の失敗、いじめ、病気などさまざま。にもかかわらず「親の責任だ」と責めるのは、正解とは言えないのかもしれません。

確かに、引きこもりに陥る原因は、突き詰めると子供の社会生活の失敗に求められるのかもしれません。

「社会生活の失敗を起こした主体は子供なのだから、親が責任を感じる必要はない。」

そう考える人がいても不思議ではありません。

しかし社会生活の失敗が親の責任で起こるとしたら、「子どもの引きこもり」もまた親の責任ではないでしょうか?

「引きこもりは誰の責任か?」
この問題について自分なりの結論が出たので、「8050問題」の防止方法まで含めてシェアしたいと思います。


1. 引きこもり問題で問われる「親の責任」は、家庭と実社会のズレ

引きこもり状態の定義

世の中には、2種類の引きこもりが存在します。

1、社会に対する逃避行動として引きこもる人
2、仕事のパフォーマンスを出す上で、引きこもりが最適な人

現代は、オンラインの外注業務で生計を立てられる時代です。

ITの発達に伴い、仕事の連絡やショッピングもオンライン上で完結するので、外出の必要性はますます減りました。
ITの発達は労働環境の変化を促し、室内で作業に没頭することを好む自営業者を生み出しました。

この引きこもりはポジティブな引きこもりなので、止めさせる必要がないことに留意が必要です。

一般的な「引きこもり」は、社会に対する逃避行動として家に引きこもる人たちを指します。
これは、社会生活の苦痛から家に避難場所を見いだした人達です。

社会的苦痛の原因を克服するのではなく、その場しのぎの逃避に撤するので、根本的な問題が解決されません。
さらに逃避行動中、空白の時間は非生産的なネットゲームなどに費やされがちなので、その間、社会経験の機会損失を負い続け、現実社会との溝がさらに深まります。

こうした悪性の引きこもりが抱える欠陥は、社会適応力の欠如です。
この社会適応能力の高低が、幼少期に過ごした家庭の中で決められることはあまり語られない事実です。


引きこもりの原因は、家庭で培った「社会イメージ」と現実社会のズレ

やや残酷ですが、0〜3才の幼少期を逃すと、その後にいくら引きこもり防止の努力を行っても効果は出ません。
このことは、人間の脳の発育過程で説明できます。

人間の身体は、0才~25才に至るまで漸次的に発達を遂げていきます。
しかし脳は、この成長パターンを辿りません。

近年の研究では、3才までに脳の80%が、6才までに90%が、そして12才までには100%が完成することが明らかにされています。
身体は成人するまでゆっくりと成長していきますが、脳の発達はかなり早熟なのです。

とはいえ、12才を過ぎた後でも人間は自己の能力を高めることができます。
学校教育は最低でも18才まで続きますし、脳の可塑性(脳内の神経ネットワークを新しく作る能力)は生涯失われることがありません。

しかし、12歳までの急激な進歩に比べると、12歳以後は牛歩の歩みです。
12歳までに地頭の部分は完成してしまうのですね。

したがって、脳機能の完成とともに、認知のパターンも12歳の時点でほぼ固定されます。
脳機能というと知能指数(IQ)を連想しがちですが、対人スキルや心の知能指数(EQ)、社交スキルについても当てはまるのです。

もしも、自分の子供が引きこもりになったとします。
その時に「自分に責任はない」と主張する親は、子供が12才(主に3才)になるまでに、適切な社会認知を整えてきたかという問いに答えなければなりません。

引きこもりを抱える親が自問すべき条件① 0歳〜12歳に至るまでの関係の取り方

最初の課題は家庭です。

12歳時点の社会イメージは、社会のモデルケースとして死ぬまで使い回されます。

特に0~3歳は脳の80%を形成する点において重要です。
この人生の80%を左右する期間において、最大の社会関係は家庭です。
3歳児には生活の必要を満たす力がないので、親に依存しなければなりません。

この無力な赤子を、無能力者と見なし甘やかすのか、莫大な可能性を秘めた存在として対等に扱うのか。
これが最初のターニングポイントとなるでしょう。
そのときに刻み込まれた関係性のイメージは、人間関係の型(80%)として潜在意識に定着します。

この期間に形成した社会イメージで、子供はその後の社会を捉えるようになります。
そのイメージが実社会と整合的であれば、ストレスなく適応していけるでしょう。
しかし、社会イメージが学校や職場の現実と食い違えば、子供は適応に支障をきたすようになります。

笑うポイント、非言語のメッセージ、集団内における力関係の調節方法、こうした規準が自身が家庭で培ったイメージとかけ離れているほど、社会関係に抱えるストレスは膨らみます。

そのストレスがちょっとした対立や排斥、立場の変更がきっかけとなって臨界点を過ぎた時、支えきれなくなった自我を保つために自室にとじ込もるという逃避行動が生じます。
これが引きこもりが生じるメカニズムだと考えます。

この幼少期に与える社会環境は、現実の社会より厳しすぎても甘すぎてもダメです。
ごくごく現実社会に近い社会関係を刷り込ませてこそ、子供は心理的な摩擦なく社会へ踏み出し円満な社会関係を築けるのです。

引きこもりの責任を子供に追求する親は、最初に次のことを自問しなければなりません。

子供が12才になるまでの間に、家庭は現実社会にふさわしい社会イメージを提供してきたか?


幼少期の家庭における父、兄弟は男性像の象徴、母、姉妹は女性像の象徴

引きこもりを抱える親が自問すべき条件② 3歳までに与える性別イメージは適切だったか?

家庭で培うべき社会イメージについて、もう少し詳しく見ていきます。

人間には男女の2種類が存在し、両者で接し方は異なります。
人生における大きな挫折は、男女関係、同性関係の失敗がきっかけになりがちです。

その拠り所となる性別イメージもまた、12歳までの社会関係の中で形成されます。
特に3歳までの情報が重要であることは、脳の80%が形成期である事実として、既に述べてきた通りです。

3歳に至るまでの最大の社会関係は家族であり、したがって、最も親密な関係をとる親、兄弟、姉妹との関わりが問題となります。
この期間中に、生涯使い回す性イメージが決定することは、もう少し注意が払われるべきだと思います。

父親と兄弟は、男性イメージの象徴です。
男の子の場合、その後の人生でとる同性との関係性は父(祖父)、兄弟との関係性が基礎になり、生涯を通して同じパターンを志向します。
いっぽう母親と姉妹は女性イメージの象徴であり、人生を通して、異性との関係性の基礎になります。

また女の子の場合は、上記が逆転します。

もちろん、これは接触の密度から家族を頂点に置いただけです。
人によっては、ベビーシッターや、幼稚園の先生、近所の人、近所の友達と多岐に渡り、重要度の高さもそれぞれでしょう。

しかしながら12才(特に3才まで)までに接してきた男女によって、人間の性イメージが決まるという事実から人間は逃れられません。

同性、異性への対処能力は、円滑な社会生活を送る上で欠かせないスキルです。
特に異性との、お互いを高めていく互恵的な関係を築けるか否かは、人生を左右する大きな分岐点です。

こうした無意識の判断も、「男性、女性はどうあるべきか?」という社会イメージに規定され、12才(特に3才)までに囲まれてきた人々との交流を通して決まるのです。


男女の思考の違い、男女の関係性の望ましい姿

こうしたイメージの形成期に、虐待、いじめ、甘やかしといったバグが混入すれば、子供の男女イメージは混乱を来すことになります。

親は子供の性別イメージが混乱をきたさないよう、「自分対子供」だけでなくあらゆる関係性に介入し、管理・調整しなければならない義務を背負っているのです。

引きこもりを抱える親は次の問いに答えなければなりません。

0〜3歳の期間における性イメージにバグはなかったか?


引きこもりを抱える親が自問すべき条件③ 子供に多様な社会的刺激を与えてきたか?

現代ではインターネット普及による情報の多様化、またグローバル化の加速といった条件から、社会の多様化が進んでいます。

ここの躓きも引きこもりを誘発するでしょう。
多様性に対応できる人間は、最初から人類が多様性で構成されていることを知っている人間です。
その認知も12歳(主に3歳まで)までの認識に左右されます。

したがって、この期間の交流は、量・幅ともに広いことが理想です。
幼少期に受ける刺激が多様であるほど、大人になったときに許容できる多様性の幅も広がります。

逆に幼少期に接した多様性の幅が狭いと、社会生活に支障をきたす可能性が高いです。

したがって、引きこもりを抱える親は次の問いに答えなければなりません。

12歳(主に3歳)までの間に、幅広い社会関係を与えてきたか?


3. 引きこもり防止策が機能する幼少期の間にすべきこと

12歳を過ぎての働きかけは効果が薄い

説教臭くなって恐縮です。

しかし、12歳(特に3歳まで)までの経験が人生を左右する事実には何人も抗えません。
この時期に、永続する社会関係の型を形成するからです。

12歳を過ぎると、既に出来上がった脳機能に変更を加えることはできなくなります。

しかしながら、子供の引きこもりを嘆く大半の親は、事後対処に徹しがちではないでしょうか?
ひどいケースだと、自分たちが見せてきた社会イメージについては見ないことにして、ひたすら子供の才能に責任転嫁しようとします。
これは、発達メカニズムに対する理解が欠如した人間の考えに過ぎ得ません。

社会への対処能力が培われるのは、脳が出来上がる12歳(特に3歳まで)までです。
したがって、引きこもりの防止策がとられるタイミングもこの時期であるべきです。

本記事では便宜的に3つの問いを用意しました。
条件① : 0歳〜12歳に至るまでの関係の取り方は適切だったか?
条件② : 3歳までに与える性別イメージは適切だったか?
条件③ : 子供に多様な社会的刺激を与えてきたか?


最後に、具体的に3つのトピックは、どのように子へ行使されるべきか考えます。


条件① 現実社会と近い社会イメージを刷り込む。甘やかしや虐待はご法度

引きこもりのリスクは、脳に刻まれた社会イメージと現実社会のズレに一致します。

ですから、認知の形成期である12歳までに、適切な社会イメージを植え付けなければなりません。

この期間に甘やかせば、依存的で無責任な大人に成長します。
虐待を加えれば、自分の価値を認めることのできない自虐的な大人へと成長していきます。

どちらも引きこもりの根を宿しており、将来的に何らかのストレスが引き金となって、引きこもりを惹起する恐れがあります。

これを防ぐために、12歳(特に3歳)以下の子を囲む親は、子供を一人の大人として一人前に扱う必要があります。

次のような行動が重要になるでしょう。

自分のことはできるだけ自分でやらせる、挑戦を促す、失敗した時のケアを怠らない


条件② 子供の性別イメージにバグが起きないよう心がけ、兄弟や姉妹関係にも介入する

人間の脳は、3才までに80%、6才までに90%、そして12才まで100%が形成されます。
したがって、0才~12才までの12年間の間に、いかに豊かな経験を積ませるか?が子供の人生を左右します。

交流がより豊富で幅広いほど、理想的であることは間違いありません。
しかし、ただ野放図に色々な人と関わらせたのでは、逆効果になる可能性もあります。

関わる人間の全員が、必ずしも社会的に好ましい刺激を与えるとは限らないからです。

したがって、適切な社会刺激を望む親は、子供に与える刺激を厳選すべきです。
これをしなければ、子供の引きこもりリスクをブロックできません。

筆者の経験を述べると、幼少期から受け続けた姉からの侮辱が、今も自信の弱さとして残っています。
当時、新しく家族の仲間入りをした私に対して、姉は激しい嫉妬心を隠すことをしませんでした。
幼少期の耳を噛む、つねるといった虐待に始まり、言語を使うようになると、ことさらに私を罵倒し、自分の傘下に置こうと執拗に攻撃を加えてきます。

幸い、学校では一定の仲間に恵まれ、楽しく過ごすことができました。
私の人生にいじめられた期間を探すとすれば、この家庭での姉からのイジメくらいでしょう。
とはいえ、この期間の経験が私の精神にもたらした影響は小さくありません。

今でも他人からの攻撃に身構えることがよくあります。

強く批判する気は無いですが、あえて責任を探すなら、当時、監視役であった親の不介入に求められるできるでしょう。
親は攻撃を受けて萎縮する私を放置して、仕事一辺倒に徹するばかりでした。

子供の人生に禍根が残らないよう、12才までの間に子供が受けている刺激を監視し、問題が起きたなら仲裁し、解釈を適正化することが親の勤めです。


条件③ 将来の方向性がある程度定まっているなら、3歳までの間に体験させる

能力不足も引きこもりを引き起こす原因です。

なぜなら、いじめとは能力の不足したメンバーに行使される排斥行為という側面を持つからです。
もちろん、能力不足という条件だけでいじめが行使されることは少なく、他のいくつかの悪条件が重なることが大半です。

しかしながら、能力がある人物はどこに行っても重宝され、排斥されることはありません。
したがって、3歳までに能力を高めておくことは、将来の引きこもりリスクを減らします。

具体的には、将来、確実に携わるであろう分野を、3歳までに体験させることです。

将来的に活躍できるかは、適応能力の有無が決め手になります。
この適応能力を身につける上で、脳機能の80%を形成する3歳までは格好の時期です。

こういうと、次のような反論があると思います。

「親が子の道を決めるのはダメだ」

確かに親が別の選択肢を認めないレベルなら問題ですが、特定の分野の能力を授けること自体は何の問題もないはずです。
子供が成長した後に、別の道を歩みたいと言えば、認めてやればいいだけの話です。


3歳までにすべき教育まとめ

以上のように、幼少期の子供に対する具体的な実践として3つを挙げました。

条件① 現実社会と近い社会イメージを刷り込む。甘やかしや虐待はご法度
条件② 子供の性別イメージにバグが起きないよう心がけ、兄弟や姉妹関係にも介入する
条件③ 将来の方向性がある程度定まっているなら、3歳までの間に体験させる

人生に関わる3つのイメージを健全に満たすことができれば、引きこもりはまず起こらないでしょう。

つまり以下の3つです。

社会イメージ、性別イメージ、人生観(職業観)

逆にいうなら、引きこもりの責任を子に帰してもよい親は、この3つの条件を健全に満たしてきた人だけだと考えます。
もちろん、人間の行動は、環境以外の遺伝子にも左右されるので、子を責める余地は残っているでしょう。

しかし、子を叱責する前に、親は上記3つを満たしてきたか、自問し直すべきです。

近年、社会競争の激化を背景に悪性の引きこもりが増加傾向にあります。
そうした中で、12歳(特に3歳まで)までの教育的な重大性が、社会に深く認知されることを望みます。


補足 : 8050問題の解決は、歪んだ認知を再解釈するしか方法がなく、時間もかかる

本記事のタイトルに載せた「8050問題」の解決策を述べます。

働き盛りであるはずの息子を世話する親の負担は想像を絶するレベルらしく、耐えかねた親が息子を殺害する事件が報道されることも珍しくありません。
50代の引きこもり息子を社会復帰させるのは容易ではありません。

経験不足の50代を受け入れる度量を、社会は持ち合わせていないからです。

しかし、現代ではITの発達を背景に、外注やYoutuberという仕事が残されています。
そのような生産行動に踏み切らせれば状況は改善するでしょう。

したがって、この分野へ誘導するために、まずは「できる」というポジティブな操作を加えることが有効でしょう。
この辺りは、オウム真理信者の脱洗脳で一躍名を馳せた苫米地英人氏の著書に効果が期待できます。

基本的なコンセプトは、使う言葉を変えることです。
これは、思考は言葉によって形成されるという考え方に由来します。
引きこもりの子供に読ませるのがベストですが、難しければ親が多読して、子供に有益な言葉を投げかけるようになりましょう。

「言葉」があなたの人生を決める

「言葉」があなたの人生を決める

  • 作者:苫米地英人
  • 発売日: 2013/08/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

残念ながら暗記には意味がない【教養を身につけたい人、必読】

「教養」は、暗記知識のことを指さない。
品位、人格、理解力、創造力を高めてくれるような、幅広い造詣のことを指す。
単発知識は教養ではないのである。

多くの人が「教養を身に付けたい」と考えるのは、以下のようなメリットがあるため。

  • 社会を先読みする洞察力が身につく
  • ニュースや新聞の情報に対する理解力が高まる
  • 立ち振る舞いに教養が表れ、社会ステージの高い人たちと交際できるようになる

多くの人が「教養を身につけたい」と考えるのと裏腹に、教養は日本人にとって鬼門である。

なぜなら、学問に暗記で対処する悪癖が定着しているから。
それも、義務教育からの長期の刷り込みであるため、根が深い。
暗記という誤った方法で教養を身につけようとして、時間を浪費する人は珍しくない。

自分も、多読で教養を身につける努力を図ったが、進捗は効率の良いものではなかった。

しかし改善したこと、学んだことは確実にあるので、記憶のメカニズムに立脚しながら正しい教養の身につけ方を解説したいと思う。
本記事で、日本の暗記主義に終止符を打てるなら幸いだ。それくらいの気持ちでいる。

ちなみに筆者の教養はどの程度かというと、(教養のありそうな)西洋人とすれ違うときに、「おっ」という視線で見てもらえ、外国の歴史博物館に行くとたまに外国人が展示品について話しかけてくるレベル。

教養をかじって分かったことは、教養は確実に人生の幅を広めてくれるということ。
当然、教養を効率的に習得できる人は、テストの暗記をやらせても上手だと思う。
禁止事項も解説するので、教養の身に付け方について聞いてほしい。


第1章 : 「記憶」という概念の整理【教養の定着にはエピソード記憶が必要】


暗記は、人間がやる記憶の中で最も短命な部類である。

教養に関わる記憶の分類【経験で身につけた知識が最強】

代表的な記憶の2区分。
それは「短期記憶」と「長期記憶」。

記憶の持続時間○「短期記憶」・・数秒
○「長期記憶」・・数分から一生
(参考 : 脳科学辞典

ネットには、「丸暗記」を「短期記憶」に含めるものが散見される。
「短期記憶はダメ!!」という論調である。日常会話でも感覚的に短期記憶を使いがちではないだろうか?

しかし上記の定義と照らし合わせるなら、この用法は完全に誤りである。
学校の授業で学んだ知識、また参考書から切り取った情報などが、数秒で消えてしまう人はいないだろう。
持続時間が数分〜続く記憶は、「長期記憶」に該当するのである。

人間が日常的に行う記憶の大半は、その記憶が1日で消えようと、長期記憶に該当することに気をつけたい。

さらに、この長期記憶は2種類に細分化できる。

長期記憶の2区分○ 陳述記憶(意味記憶、エピソード記憶)
○非陳述記憶 (手続き記憶、プライミング)


2つを分ける基準は、「記憶の記述・想起に言語・イメージが使われるか?」。

記憶の想起に言葉やイメージが用いられる場合は「陳述記憶」、非言語のまま進行する場合は「非陳述記憶」。

前者の特徴は、言語を介する点。具体的には、先生から教わる知識や技術の習得など。
後者の特徴は、言語を介さない点。具体的には、パズルや謎解きなど、繰り返すことで身に付くパターン記憶など。

後者は、言葉を使わない記憶なので、教養(知識や概念)とは直接関係がない。
したがって、ここでは無視することにする。

教養と関係が深い「陳述記憶」は、さらに「意味記憶」と「エピソード記憶」に細分化できる。

分かれすぎて大変だと思うが、裏返すとそれだけ人間の記憶は奥深いのである。
ここを理解するのとしないのとで、人生のパフォーマンスが大きく変わってくるだろう。


長期記憶の分類○「意味記憶」 → 知識・概念・ルールの内容に関する記憶
○「エピソード記憶」 → 個人の経験に基づく記憶。空間、時間、身体感覚などの付随情報を含む


「意味記憶」は、一般的な知識(ルール、概念など)に関わる記憶を指す。
(例 : 日本の都道府県の数は47、野球は3アウトでイニングを交代する)


「エピソード記憶」は、個人の経験に基づく、一般化できない属人的な記憶のことを指す。
(例 : 2015年にインドのマイソールで南京虫に襲われた)


暗記知識は、持続しない。
これは「意味記憶」の持続力が弱いことを端的に表している。

つまり、エピソード記憶(経験を通して得た知識)は、持続力が強いのである。
その理由は、感覚刺激を伴うため。記憶の入力・出力ともに大脳以外の領域が関わるので、複数の感覚が記憶に符号化される。

複数の脳領域が同時に関わるため、「連合」と呼ばれる脳回路のネットワークが形成される。
そのぶん、出力時は、幅広い脳領域が同時に発火し、それだけトリガー(想起)の引かれやすい記憶として脳に保管(記憶)されるのである。

一方、「意味記憶」は、孤立し、脳にとっての重要性を測る情動とも関連がない。
したがって、脳に「不要な情報」と見なされる可能性が高く、睡眠時の記憶調整でふるい落とされ易い。
記憶調整で「不要」認定を受けたシナプスは、「刈り込み」と呼ばれる抑制系の神経伝達物質の働きで消滅する。忘れてしまうのである。


日常を振り返っても、「暗記力」の高い人々は多くいたはずだ。
例えば、受験戦争の勝ち組。彼らは、記憶を長時間、持続するコツを身につけている人。

要するに、エピソード記憶の使い手なので、記憶に情動を結びつけている可能性が高い。
おそらく学問を積むことに目的意識なり、充実性を認めているのだと思う。

知識が情動と結びつけば、エピソード記憶として長時間残りやすいし、行動的にも知識の探求に積極性が出る。

例えば、野球のルールとして「3アウトで1イニングを交代」という知識を学んだ時、これをエピソード記憶に変換できる人は、実際に野球をプレイする。

野球をプレイして皆んなが「3アウトで1イニングを交代」している様子を見ながら、自分も同じ行動を真似ることで、様々な感覚情報を符合するのである。
さらに楽しいなり悔しいという情動が重なれば、エピソード記憶は形成したようなもの。

新しく知った知識(ルール)は、野球をプレイするまでは無味乾燥な「意味記憶」にすぎない。
しかし、実際にプレーをして覚えることで、脳の広い領域が発火する「連合」としてエピソード記憶化できるのである。


暗記も教養も同じ。エピソード記憶の活用は必須

暗記も教養も、持続時間が数秒〜かつ言葉を用いるため、同じ「陳述記憶」である。

とはいえ、両者の間には明確な持続時間の差がある。
これは先述の通り、「意味記憶」と「エピソード記憶」のどちらとして記憶するかの違いに過ぎない。

例えば、暗記知識は、たいていの人がすぐに忘れてしまう。
しかし、主体的なモチベーションを持っていたり、体験の中で記憶した人は、暗記知識がエピソード記憶化し、長期保存してしまうことも珍しくないのである。


第2章 : 「教養が身に付く!」といった触れ込みの本は、時間の無駄【暗記が働くから】


世には出回る「教養本」は選別が必須

本屋に行くと、「教養本」と銘打たれた本がたくさん棚に並んでいる。

この類に効果は期待しない方がいい。

一部の笑える本。
例えば、「阿刀田高」の著書のような例外をのぞいて、無味乾燥な「知識」の枠で終わってしまうからだ。

それは暗記と呼んだ方が正確で、「意味記憶」の範疇なので寝たら大半を忘れてしまう。


学習の動機が「教養を身に付ける」だと、暗記が発動する

日本人が何かを知ろうとすると、高確率で暗記が働いてしまう。
暗記は、教育の過程で刷り込まれた方法だからである。

これを崩さない限り、教養は得られないものと思った方がいい。(暗記も)

とはいえ、やることは簡単。

エピソード記憶の「連合」の枠組みを用いるだけ。

言い換えるなら、学習の仕方を「楽しい」ものに変えてしまえば、身体化した知識「教養」を積むことは容易である。


第3章 : 「感情」から入った知識は、結果的にエピソード記憶に残る【「楽しい」が無難】

エピソード記憶には、感情の介在が欠かせない。
言い換えるなら、感情を伴う「連合」を作ることができれば、記憶を出力する際の「トリガー」は格段に引かれやすくなるのである。

したがって、本を読むだけ、知識を繰り返しなぞるだけ、というやり方は×。
そこに面白さが伴わないと、外的な賞罰や死活問題でも課されない限り(これは恐怖感情)、意味記憶として最終的に健忘するのがオチ。

だから、記憶自体を楽しむために、身につけるべき知識には記憶する「意味」を伴わせたい。
そして「経験」もすべきである。

そうすれば、エピソード記憶(連合)を作ることは難しくないはずだ。


外国に関する教養を身に付けたいなら、その国に行く

外国旅行中に勉強すれば分かるが、とにかく知識がよく頭に入る。
外国の歴史、建造物の背景になど、観光地を訪れた際に学習の機会は多い。
そして、旅行から帰ってもよく覚えているのである。

これは、知識に非日常の中で経験する新鮮な感覚を符号化できるから。
つまり、外国旅行というエピソードの中に、知識を組み込めるのである。

旅行に限らず、新鮮な体験をした際は記憶のチャンスである。


友達との会話に混ぜるでもOK

親しすぎる相手だと新鮮さに欠ける。
ただし、友達との会話に知識を織り交ぜる。

それだけでも、エピソード記憶を形成する機会にはなると思う。
友人との会話には情動が生じるので、エピソード記憶が形成されやすい条件は整っているのだ。

特に、外国人が相手だと体験そのものが新鮮なので、会話の内容はエピソード記憶と化しやすい。
そこに、知識を散りばめればいいのだ。

ただし、多くの人は外国人と接触する機会を持たないと思う。
そういう人たちは、オンラインで接触を持てばいい。(ただし、オフラインの方が嗅覚、触覚など感覚がより鋭敏に働くので有利)

例えば、英会話カフェLanCul
では外国人とオンラインのチャットで会話ができる。

英語での会話なので語学力も身につく上、経験そのものが新鮮なので、覚えたい知識のエピソード記憶化はほぼ確実だろう。おそらく一石四鳥くらいの副産物を期待できる。

無料体験枠も利用可能。一度経験すれば効果のほどを実感できるはずだ。

金の爆上げは今後も継続するか?

米中対立が激化した2019年8月頃から金価格が上昇トレンドに転じています。

5,800円台を突破した価格が予兆的なものに過ぎず、今後さらなる高騰に向かう理由を解説します。

(2020年1月、米軍によるイラン要人暗殺事件を受け、金価格は1g=6,000円を突破。まだまだいきます。)


第1章 : 量的金融緩和政策によるインフレ効果は、どの程度の規模だったか?

量的金融緩和政策の目的が、本当にデフレ脱却であるかは怪しいです。

とはいえ2008年以降の量的金融緩和政策によって、世界のマネタリーベースが膨張したことは間違いありません。

お金の存在量が膨張したのですから、紙幣の裏付けとなる金価格の高騰が予測されます。


本章では、各国の量的金融緩和によって増えたマネタリーベースの量について調査します。


FRB(アメリカの中央銀行)

量的金融緩和の先鞭をつけたのは、金融危機の震源地である米国でした。

リーマン・ブラザーズの経営破綻から2ヶ月後の2008年11月に量的金融緩和を開始。

2014年10月までの約6年間で、合計3次の量的金融緩和を実施します。(合計2兆7250億ドル)

f:id:Illuminated29:20200111172215p:plain

(Federal Reservee Bank内のグラフを編集)


  • QE1(2008年11月~2010年6月 : 1兆7,250億ドル)
  • QE2(2010年11月~2011年6月 : 6,000億ドル)
  • QE3(2012年9月~2014年10月 : 4,000億ドル)
  • 計(2008年11月〜2014年10月 : 2兆7,250億ドル)


2014年10月以降の追加緩和は実施されておりません。


量的金融緩和が行われた6年間におけるマネタリーベースの伸びは、約1兆5,050億ドル→約3兆3,828億ドル。

約2.25倍に膨張しています。

増加分は、推定+203兆5,489億円


日本銀行

日銀の量的金融緩和政策の開始は2013年4月。

アメリカの量的金融緩和政策が6年間で終息したのに対し、2020年1月時点で出口が見えない状況です。


f:id:Illuminated29:20200108120716p:plain
wikipedia 量的金融緩和内のグラフを日銀発表のデータを元に編集


日銀の量的金融政策は、消費者物価指数の年間+2%を目標にスタート。

当初掲げられた終了の目処は、「マネタリーベースの2倍化」。

マネタリーベースを2013年時点の135兆円から2倍(270兆円)に増やせば「物価も連動上昇するだろう」という期待です。

その期待は、見事に裏切られます。

消費者物価指数の2%増を達成できたのは、翌年の消費税増税を睨んでの「買い急ぎ需要」が起きた2014年だけ。

残りの6カ年の消費者物価指数の伸びは、全て+1%を下回っています。

マネタリーベースは517兆2,843億円と2013年から約3.8倍に膨張。(2019年11月末時点 政府統計より

(普通に考えれば、国際金融の時代にいくらお金を刷ったところで有望国に流れ国内に留まらないのですが、)日銀は、今後も消費者物価指数+2%の目標値を達成するまで、買い入れを継続すると表明しています。(国債 : 年間80兆円、ETF債 : 年間6兆円、J-REIT : 年間600億円)

日銀の総資産は569兆円を突破し、東証一部に上場する株式の4%を日銀が保有する状態となっています。


2013年4月から2019年11月までのマネタリーベースの伸び幅は、推定+382兆2,843億円

未曾有の量的緩和へと突き進む日本経済の今後を、世界が固唾を飲んで見守っています。


欧州中央銀行(ECB)

欧州中央銀行(ECB)による量的金融緩和政策の開始は2015年3月。

2018年12月に一旦打ち切った後、2019年11月から再開。(年間2,400億ユーロ=約28.8兆円ペース)


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(ECB発表のデータを編集)


量的金融緩和の開始(2015年3月)以降のマネタリーベースの増加分は、推定+231兆1,543億円。(2019年12月時点)


イングランド銀行


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(Federal Reserve Bankのデータを編集)

イングランド銀行は、2008年の金融危機の直後から国債の買いオペを実施。

グラフの右端は2017年で止まっていますが、2020年の現在においても尚、量的金融緩和を継続しているとのこと。

しかしながら、その規模は他の国々と比べて高くありません。

ロイターの記者デビッド・ミリケン氏は、2019年7月17日の記事の中で「イングランド銀行による国債買い入れの総量は6,000億ポンド(約86兆円)以上」と述べています。


2020年時点のマネタリーベースは、イングランド銀行内の統計データが雲に包むような発表の仕方なので、正確には掴めませんでした。

そこでここでは、2019年7月時点のマネタリーベースを「長期国債の発行残高÷0.91」の計算式から推定します。
(根拠 : 日銀による長期国債の発行残高 : マネタリーベース比率(2019) = 471.9439兆円 : 518.2425兆円 → およそ100 : 91)

イングランド銀行による国債購入額6,000億ポンド÷0.91 = 6,593億ポンド(約94兆2,628億円)

この数値から2009年2月時点のマネタリーベース推定13兆1,654億円を差し引きます。

期間中の伸び幅は、推定+81兆974億円


スウェーデン中央銀行

スウェーデンにおいても、量的金融緩和の規模は大きくありません。


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(CEIC DATA提供のグラフを編集)

日本のメディアでは、スウェーデンの量的金融緩和の開始は2015年2月とされています。

しかし実際には、世界金融危機の直後からスウェーデン国立銀行(リクスバンク)による国債買い入れが実施されています。

しかしながら「世界最古の中央銀行」のためか量的金融緩和には保守的で、慎重姿勢を崩しません。

金融危機の脅威が去った2010年には「買い入れた国債の売却」を実行することでマネタリーベースの縮小を実施。

さらに、2015年以降の量的金融緩和も、最大の年で推定1兆3,500億円程度(2015年)に過ぎず、年間に80兆円を増刷する日銀などに比べると緩やかです。


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2015年以降のスウェーデン国立銀行による国債買い入れの推移

2017年以降のスウェーデンのマネタリーベースは記されていないものの、その後の買い入れ量を考慮しても約7,500億円程度です。

これを2017年のマネタリーベース(約9,850億円)に加えると、推定1兆7,350億円。

2007年のマネタリーベース(約1兆3,213億円)から差し引いて求められる伸び幅は、推定+4,137億円


先進国の量的金融緩和で増えたお金の量まとめ

各国を量的金融緩和の規模の大きさ順に並べます。

  • 日本 → 推定+382兆2,843億円(2013年〜2019年11月30日)
  • EU → 推定+231兆1,543億円(2015年〜2019年12月)
  • アメリカ → 推定+203兆5,489億円(2008年〜2019年12月18日)
  • イギリス → 推定+81兆974億円(2009年2月〜2019年末)
  • スウェーデン → 推定+4,137億円(2007年〜2019年末)

合計 898兆4,986億円

当然、単純な数値比較は意味を持ちません。

測定の期間がバラバラだからです。

しかしながら、 合計900兆円に迫るお金が、金融危機を契機に、創造された事実は見逃せません。

これは、約8兆ドル(約880兆円)とされる金の時価総額を凌ぐ規模です。


第2章 : 金価格はどれくらい伸びた?

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金価格の推移
(※Gold Price掲載のグラフを編集)

グラフでは、金融危機の直前(2008年1月)を基準に、金価格の上昇率を検証しました。

その結果、2020年との比較では約1.71倍、市場最高値をつけた2011年9月との比較では2.05倍という数値が観測されました。

世界金融危機を受けて株式市場を離れた資本が金価格を過熱させた後、一旦弾けて2016年ごろから米中対立の過熱化を懸念して再び上昇に転じ始めた格好です。

金価格が市場最高値をつけたのは2011年9月です。

この年は、日本銀行や欧州中央銀行の量的金融緩和政策がまだ始動していない年でした。

最高値をつけた2011年以降に行われた紙幣の大規模発行を考慮すれば、金価格の伸びは90%の確率で確実でしょう。


注意点 : マネタリーベースとマネーサプライは違う

もちろん、中央銀行が発行したお金の100%が市場へ供給されるわけではありません。

「紙幣の発行量」と「市中への供給量」の違いを表す概念が「マネタリーベース」と「マネーサプライ」です。

○ 「マネタリーベース」 → 中央銀行が発行したお金(中央銀行発行の紙幣 + 貨幣 + 中央銀行内にある市中銀行の預金)
○ 「マネーサプライ」 → 実際に市中に出回るお金の総量

マネーサプライの量は、民間の貸し出しに左右されます。

企業や個人による融資の度に仮想的なお金が創造され(信用創造)市中へ出回るのです。

したがって、マネタリーベースの上昇率とマネーサプライの上昇率は比例しません。

いくらマネタリーベースを増やしても、民間の融資が停滞すれば、マネーサプライも伸び止まるからです。

実際、2012年〜2014年にかけて、マネタリーベースの伸び率は+約2.1倍でしたが、マネーサプライの伸び率は+約0.07%に留まっています。

このように、両者の間には、常に「マネタリーベース > マネーサプライ」の関係が成り立ちます。

もしも過剰融資によってマネーサプライの過剰が起これば、日銀によるマネタリーベースの引き締めによって制御されます。


「マネタリーベースが伸びた→金価格が上がる」は短絡的

上記の通り、量的金融緩和政策によって増加したマネタリーベースの全てが市中に開放されるわけではありません。

とはいえ、「民間銀行への資金供給」「ETF債の購入」といった中央銀行の市場介入は、金融資産の上昇を促します。

(金融資産の価格はあくまで評価額なので、マネタリーベースやマネーサプライの枠外として扱われます。)


中央銀行の介入が株高を牽引する中、株高を促す条件が失われると同時に、投機の著しい株式市場から資金流出が起こることは間違いありません。

その時に、真っ先に受け皿の役目を務めるのが「金」です。

その理由は↓に説明しました。


金価格の伸びを停滞させる要因 : 仮想通貨(ビットコイン)

金価格の予測に、従来の理論は通用しません。

世界的な不安の高まりは金価格の上昇に直結しましたが、今日では「デジタルゴールド」の存在によって分散されています。

この「デジタルゴールド」なる概念は、経済取引の舞台が現実を離れてインターネットに移行する中で創出された仮想通貨BTC(ビットコイン)に由来します。

現実世界における金をインターネット世界で再現した資産であり、仮想通貨を象徴する価値です。


つまり、株式市場から不安心理で流出したお金の受け皿が「金一極」から「金orビットコイン(ofその他現物)」へと多極化しているのが現状です。

しかしながら、仮想通貨市場の時価総額は推計30兆円規模に過ぎず、2017年の全盛期でも60兆円規模です。

金市場の時価総額880兆円に対して1/20以下の規模に留まり、現状において、金価格の伸びを大きく阻害する可能性は低いでしょう。


第3章 : 量的金融緩和の影響が金価格に波及するタイミングはいつ?

いつの時代も経済の先行きに暗雲が立ち込めると、マネーは株式市場から撤退し、金市場を活気づけてきました。

その時価総額は880兆円に上り、仮想通貨市場(時価総額30〜60兆円規模)の出現を以ってしても、上昇を食い止めることは不可能でしょう。

特に、各国中銀による量的金融緩和は見逃せず、約12年間で創出された紙幣の合計は898兆4,986億円に上ります。

このマネタリーベースの全てが市中へ出回ることはないですが、中銀による金融市場への直接介入が実施される以上、金市場の上昇も堅牢でしょう。

現状の金市場は、米中対立の煽りを受けて2016年頃に底打ちを完了させ、これに米軍によるイラン要人暗殺事件を契機とする中東問題の過熱が重なって、2020年から再び上昇の姿勢を整えつつあります。

量的金融緩和が本格化する前の2011年につけた最高値1g=60.96ドル(6,712円)を突破する可能性は高く、2011年後以降の量的金融緩和の影響を踏まえれば、さらに値を飛ばす期待感が持てます。


たこひろの予測 : 金爆上げ→徐々にBTC高騰

量的金融緩和の最中に金価格が伸び悩んだのは、「金が利息を生まないから」です。

金自体は利息を生まないので、投資家は長期保有の戦略で臨みません。

その性格は今後も変わりなく、価格の上昇がひと段落すると、すぐに次なる資産へと移動していくでしょう。

その受け口の有力候補が仮想通貨です。

「仮想通貨市場の時価総額が現状の30兆円のまま終わる」という事態はまずあり得ないので、技術的な問題を修正しながら伸びていく可能性が高いでしょう。

現状は技術的な問題を抱える以上(草コインの林立など)、代表格はBTC(ビットコイン)です。

仮想通貨は乱高下を繰り返す局面にいるので、低値の局面に遭遇したら、購入を検討しても良いでしょう。

結論

  • 金価格は2011年につけた史上最高額6,712円を突破する
  • 金価格は上昇の後、乱高下を繰り返し、徐々に仮想通貨市場へと移動する

日本の高齢者が老害と化すのは「生涯現役」思想が原因【老害国家の見分け方についても解説】

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1. 日本人が老害化しやすいのは労働資源の乏しさが原因【生涯現役思想】

2019年12月2日、群馬県の関越自動車道で、80才の男性が運転する自動車が下り車線を逆走し、前方から来た自動車と正面衝突する事故が起こりました。

https://sp.fnn.jp/posts/00428196CX/201912020032_CX_CX

衝突の結果、逆走車を運転していた男性(80)が死亡し、衝突された車にのっていた2名が重軽傷を負った模様です。
加害者の高齢男性は足に障害を持ちながらも、周囲からの免許返還の薦めを辞してまで運転にこだわっていたとのこと。

理由は、「周囲に迷惑をかけたくない」でした。

私は、この事件に老害を量産してしまう日本文化の因果を見た次第です。

日本は老害の「出る杭を打つ」で衰退するパターンを繰り返す

1939年、ソ連の間に起きたノモンハン事件の敗北の原因は、日本軍の兵器の近代化の遅れに求められます。

欧米の兵士が最先端の自動小銃を携帯する一方で、日本軍は旧式の単発銃の量産に腐心していました。
そのありさまは、ソ連の将校からも「30年前の日露戦争の時と変わらない」と評価されたほどです。
軍を指導した3名の指揮官にはソ連に内通する者もいたほどで、兵器の近代化に躊躇したことに加え、まさに老害の極みでした。

「技術革新を嫌う老害によって国際競争に敗れる」という日本のパターンは今に始まったことではなく、定型のパターンであることが伺えます。

中国は、意外と老害が少ない

日本の問題は、文化モデルの中国に原因が求められがちです。

しかし中国の老人に、技術革新を妨害する姿は見られません。
もちろん、儒教の年功序列ルールに従って年上への敬礼は絶対ですが、礼儀の大部分は作法に支えられます。
すなわち、形式上の上下関係で、精神の領域に及ぶことはありません。
礼儀作法を満たしさえすれば、老人に対する精神上の抵抗権が認められ、年下にも発言権が与えられるのです。

実際に現代の中国は、欧米で最先端の潮流が生まれると、いち早いコミットを試みます。
しかしながら、資本主義経済、IT化の導入を矢継ぎ早に達成し、電気自動車、自然エネルギー利用にも世界最速でコミットしつつある切り替えの早さは圧巻です。

同じ東アジアに属しながら、日中の間に改革に対する姿勢の違いがあることは、誰の目にも明らかです。
この違いを産み出しているのが、老人の態度だと考えます。

日本は老害の宝庫【出る杭は打て】

日本の改革嫌いは、老人の意見を反映した結果に他なりません。

改革は、新興技術の台頭と同時に起こる普遍現象です。
インターネットの誕生が手書き文章を旧態化させたように、効率性に優れる新技術は古い制度を淘汰します。

ところが、既得権益層はこの動きを歓迎しません。
技術革新とはイコール旧式の否定ですから、既得権益層にとっての改革は「食い扶持の喪失」を意味します。
したがって、上流の地位に固執する既得権益層は、改革の芽を摘もうと躍起になるのです。

もちろん、この傾向は、日本だけのものではなく世界共通です。
しかし、世界の国々は、長い歴史の中で次の教訓を知っています。

「老害(既得権益層)主義の容認は、国家の将来に影を落とす。」

あらゆる革命のテーマは、既得権益の克服でした。
既得権益層の圧政が臨界点に達した時、民衆は立ち上がり、権力と闘ってきたのです。

いっぽう、長年の幕藩体制に甘んじてきた日本には、権力に反発する文化背景を持ちません。
民衆の生活はお上に委ねられるも、西洋のような苛烈な搾取はなかったので形式上のwin-winが成立していたのです。

その後、幕藩体制の解体と共に西洋思想の流入がありましたが、お上に対する従属意識(封建思想)までは崩れませんでした。
分離すべき3権の癒着が、封建主義残存の象徴でしょう。

こうした封建意識は、統治者・国民の関係だけでなく、末端の社会関係にも適用され、高齢労働者は、既得権益層が国民に対してするように、若者世代の改革案を否定します。
変化をくじくことなくして、中年以降の雇用が安定しないためです。


老害を量産する「生涯現役思想」の根源は、日本に戦争捕虜がいなかったこと

「老人の老害化」は、高齢労働を美徳とする日本の「生涯現役」思想に由来します。

「生涯現役思想」は中国には無い発想らしく、働く高齢者の多さは中国人の目に奇異に映っているようです。

では、日本人特有の「生涯現役」思想は、どのような条件に導かれているのでしょうか?


それは、労働資源の乏しさに他なりません。

やや逸れますが、戦争は戦勝国と敗戦国を分け、敗戦国の領民を奴隷化します。
広大なユーラシア大陸では領土紛争が頻発し、その度に勝敗が分かれました。
戦勝国は、敗戦国の捕虜を奴隷として獲得し、自国の労働市場を潤してきたのです。

西洋の王宮、エジプトのピラミッド、インドのタージマハル、カンボジアのアンコールワットなどは、かつての帝国の栄華を今日に伝えるモニュメントです。

一方、専門技術を要さない肉体労働は「奴隷の仕事」として軽視され、悪徳として差別されることになりました。
つまり「階級」の発生です。


いっぽう海で大陸と隔てられた日本には、大陸では避けられない領土紛争が起こりませんでした。
もちろん、半島を攻めた時代も確認できますが、国力が高まった数世紀に1度のイベントに過ぎません。

戦争が起きなければ、戦争捕虜も生じません。
奴隷を認めない社会では、労働は自分達の手で行う神聖な行為です。(国内統一にいそしんだ古代には、日本にも奴隷がいた)

神聖な行為であるなら、職種は問題でなく、神事として一生懸命に取り組まなければなりません。
その真剣さが、日本の職人文化を生み、高性能な日本製品や、様々な分野で一流の成果を出す高度人材の量産を可能にしたのです。

しかしながら、「戦争捕虜がいない」条件は、労働力不足の種です。
労働を自民族の範疇で行うしかない以上、国民の総動員が絶対であり、老人も例外ではありません。
日本の老人が強迫観念にも近い「生涯現役」に取り憑かれるのは、戦争捕虜が存在しない「労働資源の乏しさ」に依拠するのです。

日本と好対照なのが中国です。

中国は高齢者に労働を強いる文化を持ちません。
40〜50歳には現役を退き、家庭で孫の世話するのが一般的なようです。
子供の教育係を高齢者が担うので、現役世代は家事に追われることなく、仕事に注力できます。

このような中国の歴史は、領土拡大の歴史でした。

北方の騎馬遊牧民、南方におけるチベット、西方のオアシス勢力といった陣営に取り囲まれる中で、矛を交え、時には敗れながらも、19世紀に植民地化するまでかろうじて強国の地位を保ちました。
その過程で獲得したあまたの戦争捕虜を中国本土に移住させ、雑役に割り当ててきたのです。

つまり中国は、戦争によって労働資源を調達できた点で日本と異なります。

自国の外部から労働資源を調達できるので、労働市場の供給率も高く、自国の高齢者に強いる必要はありません。
そのため、高齢者の余生は安定し、次世代の教育係として、社会の行く末を見守るような心境で老後を迎えることができるのです。

もちろん、田舎に行けば街で威張り散らす老害風の人もいるでしょう。
しかし、老害主義が労働分野に波及していないことは、彼らの技術革新の速さを見れば明らかです。

中国の労働者は40歳〜50歳で現役を退くので、現場の指揮者の交替とともに技術の刷新が可能になります。

いっぽう高齢労働を良しとする日本は、島国のために労働資源の獲得が難しい歴史を刻んできました。
労働資源が少ないので、不足分を自国の老人で補う必要に迫られたのです。


人材不足が続く限り、日本の老害主義は絶えない

「生涯現役」を旗印に、高齢者を組織に残せば、彼らは自動的に老害化します。
自らの立場を守る必要に迫られるからです。

少子高齢化が加速する中、日本政府は年金支給年齢の65歳引き上げを施行しました。
これは日本人に65歳までの労働を義務付けたようなものです。

働く高齢者の割合が高くなれば、老害化の勢いはさらに加速していくでしょう。

日本人の老害化を阻止するには、年金財源の確保および少子高齢化の克服しかありません。
それらに現実味が無い以上、日本人の老害化は悪化こそすれ、改善は期待できないでしょう。


2. 国家の老害レベルは、歴史的な国力を紐解けばだいたい分かる

老害傾向が高い日本人は、歴史的に大戦争を経験しませんでした。
そのため労働資源の獲得機会に乏しく、労働需要を全年齢層で満たしてきた文明圏です。

もちろん、近代には太平洋戦争、さらに遡れば慶長・文永の役で外国人技術者を部落に押し込んだような形跡もあります。

しかしそれは、長い歴史の中に現れた例外的なパターンにすぎません。

日本のような戦勝経験が少ない国、あるいは戦争に敗れて属国と化した国は、国内の労働資源が枯渇します。
そうした国々は、不足する労働者を、戦力外であるはずの高齢者で補填しなければなりません。

組織に居続ける高齢者は、若者の改革を嫌う老害と化し、それが国家規模で表現されることで老害国家となって、技術革新の停滞を迎えます。

一方、歴史的に大帝国を築いた国は、戦争に勝ちまくった国なので、領土のあちこちから奴隷を徴募できます。
そのため、戦力外の老人は次世代の育成係などに割り当てられ、現場からは退くのです。
こうした社会では、高齢者の老害化は防止されます。
労働現場も現役世代が中心となるので、技術革新も停滞しません。


地域覇権を握った国々では、老人は保護されやすい

ユーラシア大陸全域の支配に成功した勢力は存在しませんが、地域覇権を達成した国は、あちこちに存在します。

今日の欧米、中国、インド、トルコ、タイ王国などは、地域覇権を成し遂げた国の後継国といえるでしょう。
これらの国々は、異民族を武力支配することで豊富な労働資源を獲得できたため、高齢労働の必要は生じませんでした。
今日の後継国においても、「生涯現役」や「年功序列」を採用する国々は、ほぼありません。

インドやトルコの労働環境を伝える日本メディアは多くありませんが、実力主義で貫徹していることは確かなようです。

例外としてタイ王国だけは年功序列傾向が高いですが、これは英仏の緩衝地帯として王制が温存された関係も大きいでしょう。
しかしながら、ラオス、カンボジアからの戦争捕虜の流入は旺盛であり、自国の老人に高齢労働を強いる文明圏でないことは確かです。
現地の老人も、現場にしがみつくことなく、朗らかな笑顔で将来世代を見守っています。

また欧米や中国の老人が、自由を享受しやすい環境を与えてられていることは言うまでもありません。


老害国家かどうかは、老人保護の原則が守られているかで分かる。豊かな国ほど老害率は下がる。

高齢者の労働が社会にマイナスであることは、普遍事実のはずです。

もちろん登用に値する有能な高齢者もいるでしょうが一握りであり、大多数は老化によって全盛期の力を発揮できません。
本人にも苦痛でしょうし、生産への打撃や、不満が過激な暴力デモに発展する恐れもあります。

そのため、欧米では福祉制度が生まれ、中国では高齢者の隠遁の伝統が形成されたのです。

このように、歴史的に権勢を誇った国ほど老害率は低いことが伺えます。

このことは科学の対象ではないですが、強国ほど老害率が低いという事実は、逆に労働資源を奪われてきた弱小国の国情がよく示しているように思われます。


老害率の高い国では、老人絡みの問題が多い。

韓国といえば、歴史ドラマを通して強国としての国史を視聴者に刷り込んでいますが、実際は中国の属国だった国です。

自治の代償として、宗主国中国に対する、貢物、労働者の献上が義務付けられました。
つまり、韓国は中国に労働資源を吸収されてきた弱小地域だったのです。

2013年の時点で、65歳以上の労働参加率は44.4%と高い数値を示す韓国では、近代化を果たした今でも高齢者の老害化が収まらない様子です。
彼らは隙あらばと若者を威圧し、立場の上下を分からせようと粗探しに必死です。

日本の生涯現役思想は、まだ生産性がありました。
しかし、韓国では不毛な儒教道徳が未だに幅を効かせているのです。

また戦争が少なく戦争捕虜の流入が僅かだった日本でも、人材不足は慢性的です。
2013年の時点で、65歳以上の労働参加率は39.7%と、韓国より低いながらも高い数値を誇っています。

高齢者への負担も大きく年功序列思想の土壌もあるため、老害率は高いと言わざるを得ません。

冒頭の逆走車を運転していた高齢ドライバーは、足に障害があるにも関わらず、周囲からの免許返還の薦めを辞退していました。
理由は「周囲に迷惑がかかるから」です。

この考えは、周囲がみんな労働に追われて忙しいため、車を出すために迷惑をかけてはいけないという常識的な判断に基づいてます。

しかし、本来80歳の高齢者は周囲から保護を受けて当然です。

これが阻害されたということは、日本の老人保護の弱さが浮き彫りになった事件といえるのではないでしょうか。

これに対して、欧米、中国、インド、トルコ、タイといった地域の老人は、一般に高齢以降の労働義務を負いません。(貧困層は別)
現場からも離れているため謙虚で、すでに衰えた身の丈を弁えています。

日本にいたらまず避けられない、老人の「出る杭を打つ」、「不快でわざとらしい咳込み」、「明らかに意図的な妨害行為」といった行動は、人生の邪魔です。
移民の増加にともない不安定性が増大するなかで、貧困から自暴自棄に陥り、冒頭の暴走運転のような事故を起こす高齢者はこれからも後を絶たないでしょう。
もし万が一巻き込まれれば、あなたも道連れです。
仮に命を落としたり、生産性が落ちても、相手は責任を取ってくれません。

高齢者が起こしがちな問題とフリーでいたいなら、いっそのこと豊かな国々へ海外移住をするのも一つの選択肢なのかもしれません。

【投資1年目の教科書】投資初心者が最初に失敗する2つのこと【3ヶ月で資産を50%削ったボクが回避方法まで教える】

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概要 : 最初から資産100%でトレードしてはダメ

多くの投資初心者は、次の間違いを犯して膝から崩れ落ちます。

投資に不慣れなのに資産100%を投じる

これは、万全な準備のもとに、合理的に市場に参入できる投資家がほぼいないことに起因します。

投資初心者が市場に参入するのは、バブルや大相場の時。
市場が盛り上がる中で業者やアフィリエイターの売り文句に煽られて証券会社に登録し、お金を振り込むのが彼らです。

一刻も早く勝負を仕掛けたいという陶酔状態の彼らは、「今、勝負をし損ねる=取り残される」と信じて疑いません。
期待感先行でドーパミンに酔った状態のため、予行演習を飛び越しての見切り発車が敢行されます。

投じる資産も100%です。

当然、最初の数回は少額投資の理性が働くでしょう。
しかし取引回数が増えるにつれ、利益拡張の野心が大きくなって徐々に金額が増え、チュートリアルだけ済ませた状態で資産100%を投じるが彼らです。

2年前の私がそうでした。

ちょうどビットコインバブルが収束期に入った2017年2月。
200万円に達したビットコイン、400円に到達したXRP。

こうした仮想通貨のバブルが峠を越え、崩壊に差し掛かっていた頃です。

ビットコインが200万円を記録した後150万円まで下落。
落ちきるところまで静観していた私は、下落後の上昇反発を確信して資産100%を投入。

その直後に収束したはずの下落が再燃し、一気に水準を割り込んで120万円まで転落します。

「上昇反発を狩る」つもりでいた私の資産は、削られていく一方。
秒速で50万円の赤字です。

青ざめた顔でチャートを眺める私は、損失を取り戻そうと、下手なトレードを連発します。

そして、記念すべきデビュー戦を終えたとき、手持ちの資産は-20%まで削られていました。

翌朝、目が覚めてすぐにチャートに飛び付いたのは語るまでもありません。

「何かがおかしい」ことに薄々気づきながらも、チャートとにらめっこしながら売買を繰り返す生活の火蓋が幕を切って落とされます。

たしかに、この期間の経験が私の投資能力を向上させてくれたことは疑う余地もありません。
また延々と負け続けることはなく、間に勝利を挟んだこともあります。

しかし、3か月後に資産のページを開いてみると、私の資産は投資開始時点の50%まで削られていたのでした。

投資初心者が取るべき行動① : 予行演習を行う【資産100分の1で300トレードが目安】

投資初心者が最初に取るべき行動は、少額トレード300回の下積みです。
本格的な利益を狙うのは、それ以降にしましょう。

300回もトレードを経験すれば、メンタル、銘柄の個性、値動きの精度、といったステータスが確実に向上していきます。
逆に未経験の素人は勘で取引を行うため、裏読みの得意な玄人にカモにされてしまうのです。

当然、300回トレードは失敗の連続となりますが、投資額を少額に抑えれば損失は限りなく0に軽減できます。
失敗を重ねれば、失敗を導く選択肢が見えてくるので次回以降の成功率が上がります。

失敗を前提にしたトレードを300回積み重ねて、本番で勝つための力を身に付けましょう。

2-1. 投資初心者のトレードは必ず失敗する

たとえ情報商材によってプロの投資マインドを得た人でも、初発の投資は負けます。
なぜなら、銘柄の値動きは、実際の取引まで身に付かないからです。

投資は、ノウハウだけで勝てる世界ではないのです。

2-2. いきなり資産100%を投じた筆者は、初日に-20%、3ヶ月後には-50%まで削った。

投資家であるなら次のことを割り切りましょう。

投資の第一歩目は、プロでも失敗する。

逆に言えば、投資で成功する秘訣は、失敗をコントロールすることです。
素人が回避できない最初の失敗で、大痛手を被るのか、少額に軽減するのか。
これが初心者を振り分ける条件となるでしょう。

実際に、バブルの期待感に促されるまま、いきなり資産100%(現金の)を投じた筆者の資産は、初日に-20%、3か月後には-50%まで削られています。

2-3. とにかく場数を積む。資産の1/100で300回トレードが目安。

私の失敗は、一発目の投資額が大きすぎたことでした。

さすがに、1発目の投資はテスト投下です。
しかし、資産の20%という額が大きすぎでした。

20%の資産が増えようが、減ろうが、その次にとる行動は、

投資額を増やすでしかないからです。

そして投資回数が10回に至らないうちに資産の100%を投じるに至ります。
理由は、損失の補填を急ぐ焦りが生じたからに他なりません。

資産の20%で出した損失は、100%投資で補うしかないという焦りです。
しかし、バブル崩壊の暴落の落ち幅を、未経験の私が予測できるはずもありません。

下落は私の素人予想を遥かに通り越して進行し、更なる損失を私に負わせたのでした。
あわてて損切り(売り)を行っても、損切りの直後に、価格は上を目指します。

焦って、再購入するも、今度は下落を再開。

まさに、カモです。

これを回避するには、初発の失敗を制御する他ありません。

つまり、資産100分の1で300回トレードの下積みを積みましょう。
資産100分の1での失敗なら-30%の損失を出しても、総資産に対する損失は0.003%に過ぎません。

もちろん、面白さには欠けるでしょうが、勝つためには欠かせないステップなので、我慢して行いましょう。
300回も取引すれば、自分の弱点、相場の傾向といった基礎が理解できるようになります。

問題点を特定できれば、後はルールを定めて規制するだけで克服できます。
あとX時間で何%ほど動く。といった予測も自然と浮かぶようになってるでしょう。

本格的な利益を狙うのは、そうした予行演習を終えてからにしましょう。


投資初心者が取るべき行動② : 参入時期をコントロールする【バブルに便乗してない】

「投資の成功には下積み期間が必要」と頭で理解していても、大多数のトレーダーは失敗します。

その理由は、バブルが始まってから焦って市場に参入するからです。
バブルの陶酔感に乗せられて「急がないと取り残される」という不安心理に駆られると、全財産を投げ売ってしまいます。

その結果、バブル崩壊の相場に投じ、崩壊に巻き込まれる事態に陥るのです。
これを未然に回避するには、トレードを「今」始めること。それ以外に手はありません。

バブルが始まった後で投資を始めたのでは、感覚が狂い、予想以上の損失を出す結果に終わるでしょう。

逆に、平常心を保てる平時に参入すれば、地道に300回の下積みを積め、バブルに備えられます。

平常の期間こそ参入のチャンスなのです。

今すぐ証券会社に登録して、勝利のための300回トレードを地道に積み上げましょう。

大阪・西成区に足を踏み入れると南京虫で人生が死ぬ話【安宿を求めるノマド必読】

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日本屈指のドヤ街として知られる大阪・西成区。
あちこちに軒を並べる格安ホテルは、1000円~1700円という破格の安さで利用可能です。

こうした物価の安さは、西成が抱える「ある問題点」と密接な関係にあります。

代表的なのが、治安問題。

西成区は、過去24度に渡る暴動が発生した日本唯一の都市です。
暴動の歴史を物語る西成警察署の要塞構造は圧巻の一言。

とはいえ、西成の治安問題は終息済み。

過去に起きた22度の暴動(全24回)は1991年以前、つまり社会主義勢力が活発だった時代のものです。
下級労働者が社会主義のインテリに扇動されるまま決起してしまった暴動というのが事実ではないでしょうか?
実際、社会主義が終息した1991年以降、暴動はたった2度しか起きていません。

もちろん、ボロボロの服を身にまとった老人が路上で寝ている(倒れている?)というインドでよく目にするような光景は目に入ってきます。
しかし街路には、労働者の不満解消を図る格安店が軒を並べ、夜中には外国人女性が出歩いている光景も目に入ってきます。

西成区の治安問題は、今や完全に下火です。
さらに近隣には、格安スーパー玉出をはじめとする格安店が軒を並べ、安価に身辺の用を足すことができます。

ならば西成は、暴動の頻発する危険地帯から、安宿・格安店が並ぶ魅力的なホテル街へと変貌したのではないでしょうか?

こうした西成の条件は、ある種の人々にとって魅力的に映るかもしれません。
例えば、居住費を極限まで下げたいミニマリスト、仕事場を自由に選べる駆け出しのフリーランスといった人々です。

3年前の私もそうでした。

しかしそうした種類の人々にとって、西成滞在は、人生そのものを破綻させかねない絶対に取ってはいけないリスクを孕んでいます。
なぜなら西成では、治安問題を凌ぐ「南京虫」という害虫問題が沸騰中だからです。

「南京虫」と呼ばれるこの悪魔に憑かれると、取り払うまでの間、社会生活が破綻する上、駆除は困難を極めます。
実際に私は、西成で過ごしたたった1ヶ月のために、南京虫駆除のための2年間(貴重な20代の)と100万円相当のお金を犠牲にしました。

だからこそ、怖いもの見たさの西成滞在を考えている人に、自分と同じ失敗をしてほしくありません。
自分が釘を指すことで被害者が一人でも減るなら幸いです。


1. 宿泊費の安さは魅力的だが、多くの宿は南京虫の巣窟

西成区の安ホテルは、1000円~1700円の価格帯で利用できます。
しかし、クオリティも価格相応。
一般ホテルとは遠くかけ離れた水準です。

畳貼り3畳の部屋、寝タバコで炎上させたような畳の黒焦げの染み、労働者の汗を吸い込んで異臭を放つ寝具、共用の薄汚い水場。


大半の宿は、床以外の掃除が使われた形跡すらなく埃だらけ。
こうした環境は、害虫の生息に格好の条件を提供します。

さらに格安ホテルは、害虫被害に対して駆除を行う余裕はありません。
まず、利益の少ない収益構造のため、経費として使える金額に限度があります。
さらに、仮に駆除を行っても、労働者越しに新しい害虫が入ってくるのが分かりきっています。

こうした害虫の野放しが決め手となり、害虫の繁殖が、歯止めがきかない次元に達しているのです。

ひどいホテルでは、チェックインの後、もう何年も張り替えていないであろう汚れた畳に寝転んでMacBookAirを触っていると、30分もしないうちに1mmほどの小さな透明の害虫が地を這ってきます。

透明な体色は、しばらく吸血できていない空腹状態のサインです。
夜行性の吸血害虫が、空腹のために、まだ明るい時間に飛び出してきたのです。
目視できる昼間なら発見次第、潰すこともできますが、睡眠の真っ最中という夜中は抵抗できません。

おまけに自身に移動能力を持たない南京虫は、機動力が高い動物への寄生によって生息圏を広げる習性を持ちます。
就寝中に荷物や衣服にくっついたまま生活拠点に持ち帰ったが最後。地獄のような駆除作業の幕開けです。

おまけに現在蔓延中の南京虫は、薬剤耐性を備えているので、市販の殺虫剤に効果は期待できません。


南京虫の噛み痕は、吸血時の唾液混入によって真っ赤にアレルギー反応を起こし、歩行中でも無意識にかきむしってしまうほどの痒みを発します。
さらに電化製品の隙間にまで逃げ込む潜伏力、栄養補給なしに1年半を生き延びる生命力、そして1日に5〜6回の産卵を行う繁殖力を兼ね備えています。

安宿の安さに飛び付いたが最後。

生活環境に爆発的な速度で繁殖し、駆除業者を使ってもなかなか収束しない地獄の駆除生活が始まるのです。
身辺の荷物の処分、部屋や荷物の熱処理によって、多額の犠牲が生じるでしょう。
節約のために使った安宿の100倍~1,000倍以上(100万円~)の負担は覚悟すべきです。

一軒家に持ち帰って繁殖させた場合、数千万円はする住居の資産価値が崩壊の危機に晒されます。

2. 南京虫を生活環境に持ち帰ると社会生活が破綻する

南京虫がなぜ人生を破綻させるのか。
この点について2点説明したいと思います。

2-1. モテる力が半減する

南京虫に居憑かれるとモテる力が半減します。

モテるために重要な着飾ることができなくなるからです。
南京虫に憑かれると、その強烈な繁殖力により手持ちの荷物は南京虫の巣と化します。

衣服も例外でなく、衣類の繊維の中に、南京虫は隠れるのです。

こう聞くと「衣服を熱湯に浸ければ殺せるのでは」と思うでしょう。
しかし、この方法によって駆除に成功するケースは希です。

なぜなら、衣服以外の場所に潜伏する個体や卵の再繁殖によって、問題が再燃するからです。

基本的に、南京虫は何をしても消えません。
思いがけない場所に隠れていたり、卵を残していたりします。

やがて駆除の当事者は疑心暗鬼に陥り、荷物の買い換えを選択します。
それでもパソコン端末やスマホの中といった場所で生き残っているので、すぐに被害が再開されます。

結局は、荷物の交換→絶望→荷物の交換→絶望というパターンを循環的に繰り返すことになります。
このサイクルに入ってしまうと、その間、とても高級な衣服の購入には踏み切れません。

南京虫の巣となり、再購入の不安がよぎるためです。
すると身にまとう衣服が、GUやユニクロあるいは業務用スーパーで1000円くらいの無地になっていき、みすぼらしい雰囲気が醸成されていきます。
背中に背負うリュックやスマホ、パソコンに関しても同様です。

田舎ならまだしも、みんなが着飾る都会では、不利な立場に追いやられること必至です。

2-2. 自宅に人を呼んだり、他人の家に足を運びにくくなる

衣服がなくてもモテる人はモテます。
しかし人気を博したところで、家に呼べなければ親密な関係には至れません。

南京虫は一度に5,6個の卵を産む絶大な繁殖力を持つので、いちど寄生されると、生活圏に広がるのはあっという間。
人間側も駆除を行いますが、交尾を行った雌を一匹残すだけで、駆除のやり直しです。

穴を掘って埋める作業に何百時間も費やすイメージです。
南京虫は誰にでも着くので、家に友人を呼べば、相手まで巻き込むことになります。

駆除の完了まで、家に人を呼べない状態に陥りますが、駆除の完了は業者でも困難です。


また同様に、「もし衣服、手荷物に付着していたら?」と疑心暗鬼に陥り、他人宅への訪問、車への同乗も躊躇するようになります。
つまり、南京虫の寄生を許した先に待っているのは、社会生活の死です。


3. 西成区から持ち帰った南京虫が2年間、荷物から離れなかった

自分のケースでは、西成で寄生された南京虫が

カップ麺を食べた後に起こる頭痛はグルタミン酸が原因【解消法まで解説】

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カップ麺を食べた後に、謎の頭痛が起きて困ったことはありませんか?

本記事では、カップ麺の摂取後に発生しがちな頭痛の原因と対処法について解説します。

1. カップ麺を食べた後に起こる頭痛の原因

カップ麺を食べた後に起こる頭痛の原因として、グルタミン酸とナトリウム(塩)の2つを紹介します。

カップ麺の摂取後に起こる頭痛の原因① グルタミン酸ナトリウム説

1960年代のアメリカで、アジア料理を食べた後に頭痛や体調不良を訴える人が続出し、「中華料理症候群」と呼ばれる社会問題に発展したことがあります。

この事件で槍玉に挙げられたのが「グルタミン酸ナトリウム」です。

グルタミン酸ナトリウムは、5つの味覚のうち「うま味」を司るグルタミン酸(アミノ酸)にナトリウムを添加した物質です。

うま味の主成分であるグルタミン酸には酸味もあり水に溶けにくいという性質を持ちます。
この辺りの不都合を調整するために、1907年に日本の池田菊苗によってナトリウムが添加され調味料としてのグルタミン酸ナトリウムが完成しました。

グルタミン酸とナトリウムの結合は水に漬けるとすぐに分解されるほど緩やかで、摂取後すぐに体内でグルタミン酸とナトリウムに分解されます。

このうちグルタミン酸は、脳内で興奮性の神経伝達物質として働くアミノ酸です。

記憶に欠かせない役割を果たすアミノ酸ですが、過剰量を摂取すると、脳のグルタミン酸受容体が過剰に満たされ異常興奮を誘発します。

それが、頭痛や発汗、吐き気、疲労感、めまいといった健康不良から、さらには統合失調症や自閉症を引き起こすという仮説にまで発展し「中華料理店症候群」と呼ばれる病理が誕生したのです。

騒動から50年が経過した今日、アメリカ合衆国のFDA(Food and Drug Administration)はグルタミン酸ナトリウムに対して「適量なら無害」とする承認を下しています。

そもそも、血中のグルタミン酸ナトリウムは血液脳関門の働きによって脳の入口の部分で遮断されます。

摂取したグルタミン酸が脳に及べば神経毒として作用しかねませんが、閾値の範囲内であれば、脳まで届くことなく排出されるのです。

ただし1日3グラムの閾値を超えた場合は、「中華料理店症候群」に代表されるような健康被害が懸念されるとされています。

グルタミン酸ナトリウムの恐ろしいところは、味覚から「摂りすぎ」を検知できないことです。
塩や砂糖は、摂取量が増えすぎると、「塩辛すぎ」や「甘すぎ」といった過剰を味覚が感じとれます。

しかし、グルタミン酸ナトリウムは、摂取量が一定値を超えると味覚が飽和状態になります。

飽和状態に陥った味覚は、どれだけ摂取しても「同じような味」として知覚するので、ジャンクフードや飲食店の「入れすぎ」に気づけません。

知らないうちに1日3グラムの制限を超えてしまうことも起こりえるため、摂取量を意識的なコントロール下に置く心がけが大事です。

筆者の場合は、カップ麺1杯だけなら症状は出ませんが、2杯食べた翌日はまず頭痛を避けられないので、「カップ麺は1日1杯」というルールを守っています。

カップ麺の摂取後に起こる頭痛の原因② 塩分説?

「グルタミン酸ナトリウム」を構成する「ナトリウム」は、頭痛症状の直接的な原因ではありません。

たしかに、血中ナトリウム濃度の上昇は高血圧を引き起こします。
濃くなった血中ナトリウムを薄めるために細胞から水分が流出し、増大した血液を循環させるために、心臓のポンプ機能を強化しなければならないからです。
高血圧に陥った血管は拡張するので、これが脳血管に及べば脳神経を圧迫して頭痛を引き起こす危険性は十分考えられます。

しかし、脳には血流を適正状態に維持する機構が備わっています。


血中ナトリウム濃度が多少濃くなったところで脳の血流に影響を及ぼすことはありません。
健康人であれば、よほど多量に摂取しない限り、ナトリウムが頭痛の原因となることはないでしょう。

もちろん、ナトリウムの過剰摂取が、高血圧によるめまい、痛痒感、肩こり、動悸、吐き気といった頭痛以外の症状を引き起こす可能性は考えられます。

塩分の摂取量の目安

厚生労働省の日本人の食事摂取基準(2015年版)によると、塩分の適切な摂取量は、8g/日未満(12歳〜)。

一方、WHO(世界保健機関)が掲げる目標値は5g/日未満です。

日本の基準が、WHOの基準よりも高い理由は、塩分量の多い伝統食(梅干し、魚の塩漬けなど)が好まれる点が考えられます。

塩分量の多い料理を好む日本人は、普通の食生活を送っていても塩分過多になりがちです。

したがって、摂取基準も若干高めの数値に設定してあるのだと考えられます。

そのような配慮にも関わらず、日本人男性(20才以上)の食塩摂取量の平均値はおおむね11gを上回ります。
「成人の平均食塩摂取量は1日あたり男性11グラム・女性9グラム」

この数値は、日本の摂取基準に比べて+3g、WHO策定の摂取基準に比べて+6gの過剰です。

特にWHO策定の5gとは2倍以上の開きがあることが示されています。

カップ麺に含まれる塩分は何グラム?

では、問題のカップ麺に含有する塩分の量は、何gなのでしょうか?
実際に、スーパーで調べてみました。
塩分量 = 摂取ナトリウム量 × 2.54

1日の適切な塩分摂取量は8gでした。
これを超えると高血圧を招く恐れがある中で、カップ麺に含まれる食塩の量は、g。

カップ麺1つでWHOの摂取基準量である5gを超えてしまいます。
このことからも、カップ麺が、いかに塩分濃度の高い食べ物であるか分かると思います。

2. カップ麺の摂取後に起こる頭痛の解消方法

2-1. 水分摂取を心がける

カップ麺を食べた後に起こる頭痛は、グルタミン酸の過剰摂取が原因です。

グルタミン酸はアミノ酸ですから、不必分は尿と一緒に排出されます。

つまり、利尿を意識的に促すことが排出をコントロールする上で効果的です。

したがって、最も効果的な行動は、水分補給です。

グルタミン酸だけでなく、余分なナトリウムも一緒に排出してくれるので一石二鳥です。

2リットルペットボトルの水を大量に飲んで利尿を促しましょう。

2-2. カップ麺のスープは捨てる

グルタミン酸ナトリウムの摂取量を減らす最も手っ取り早い方法は、カップ麺のスープを捨てることです。

食塩の場合、麺とスープで含有量はそれぞれGのようです。

つまり、汁を捨てれば、カップ麺に含まれるg~gもの食塩を減らすことができます。
(もちろん、麺に付着するので完全には0には減らせませんが。)
グルタミン酸ナトリウムも同様に、スープに含まれる分をカットすれば、カップ麺一食あたりの摂取量を減らすことができます。

「中華料理店症候群」を防ぎたい人は、カップ麺の汁は捨てるように心がけましょう。

2-3. カップ麺を食べる前にビタミンB6を摂取する

ビタミンB6の摂取が、グルタミン酸による頭痛の予防になります。

ビタミンB6は、アミノ酸の分解反応を促す補酵素の役割を持ちます。

グルタミン酸はアミノ酸の一種なので、ビタミンB6の摂取によって分解能力を高めれば、消費の速度を早めることができます。

ビタミンB6は、かつお、まぐろなどの魚類、レバー、バナナなどから摂取できるビタミンです。

水溶性で失われやすく、生活習慣によっては厚生労働省の示す推奨量を下回りがちです。
摂取量に自信がないときは、サプリメントで補いましょう。

2-4. ミネラルを摂取してナトリウムを排出する

上昇した血中ナトリウムを排出する上で有効な方法が、カリウム、マグネシウム、リン、カルシウムといったミネラルを摂取する事です。

特にカリウムは、ナトリウムと共に体内の浸透圧バランスの調整を司り、排尿時にカリウムと同量のナトリウム を排出してくれます。

カリウムは、野菜や果物、いも類や海藻などに豊富に含まれているので、普通の食生活を送っていれば、まず欠乏することはありません。

それでも塩分過多の不安があるときは、野菜、果実類を意識的に多く摂るようにすると、効率よく排出できるでしょう。

3. カップ麺を摂取した後に起こる頭痛の原因まとめ

カップ麺を食べた後に起こりがちな頭痛は、グルタミン酸の過剰が直接の原因です。

脳内で興奮性の神経伝達物質として働くグルタミン酸が過剰になることで(3g/日)、脳の異常興奮を起こしてしまうからです。

また、グルタミン酸と結合しているナトリウムも高血圧を引き起こし、様々な健康不良を引き起こします。

特に、グルタミン酸ナトリウムは味覚を混乱させるため、味覚が「同じ味」と感じて過剰に気づきにくいことに注意しましょう。

知らないうちに過剰量を摂取しがちなので対策が必要です。

まず、カップ麺を過剰に摂取することを避けるべきです。

そして、できるならグルタミン酸ナトリウムを多く含むスープを捨てましょう。

それでも過剰摂取が気になるときは、アミノ酸の分解を促すビタミンB6、ナトリウムを輩出してくれるミネラル(カリウム、マグネシウム、リン)の摂取が効果的です。

◯ビタミンB6・・バナナやにんにく、かつお、まぐろなどの魚類
◯ミネラル・・・野菜や果実

また、症状が出たときは意識的に水分補給を行い、排尿によるデトックスを促すことが大事です。

今治造船のひうち寮を辛口で評価する

今治造船の創業は、1942年。
戦時中の創業ということもあり、時代の試練を生き延びた国内屈指の造船会社です。(世界シェア第3位)

ただし、会社の基盤が戦前にあることもあり工場は3K(きつい、汚い、危険)の温床でした。
人命はあまり重くありません。
派遣された私を待ち構えていたのは、死亡事故の多発する過酷な労働環境でした。

この過酷な労働を耐え抜く上で必要な条件が、果たしてひうち寮には揃っているのか?

この問題について、実際に2ヶ月滞在した私が、今治造船・ひうち寮の住み心地について記します。

寮の写真を交えるので、今治造船・ひうち寮への入寮を考えている人の参考になると思います。

1. 今治造船西条市ひうち寮の立地

西条工場から500mの距離に寮が設置されています。
工場まで自転車で約3分なので通勤に困ることはありません。

寮は工業団地の中にあり、ファミリーマート今治造船西条工場店の隣に専用の区画が設けられ、日本人用、外国人労働者用の寮が同じ区画の中で並んでいます。

浴室は1階に1つだけですが、洗濯機とトイレは3階建ての全階層に設置されています。
これら設備は、全て共用です。

寮の近辺には、目と鼻の先にあるファミリーマート、激安スーパーのラムー、すき屋、100円均一などが入ったショッピングモールなど、利便性に優れた商業施設が並んでおり、買い物で困ることはほぼありません。

2. 今治造船西条市ひうち寮の条件

今治造船西条市ひうち寮の寮費は有料。月1,5万円

利益の出ている大企業だと、寮は無料で利用できることが多いです。
しかし、苦境の最中にある今治造船の寮費は有料です。
毎月、給与から15,000円が差し引かれます。(日割り計算可能。1日 : 500円)
とはいえ、光熱費無料で水回りも清潔。
無料WiFiこそないものの、部屋の広さも6畳あり、家賃15,000円だけ見るとコスパは悪くないように見えます。

しかし、別の大企業が提供する条件のいい寮に比べると、残念感が拭えない状態でした。

今治造船西条市ひうち寮に常駐の管理人はいない。窃盗も発生する模様。

常駐の寮長はおらず、観察する限り監視カメラも設置されていませんでした。
そのため、窃盗を禁止する張り紙があちこちに貼られるなど、治安はよろしくない様子。

今治造船西条市ひうち寮の部屋は、劇的に壁が薄い

寮生活を苦痛に満ちたものにする最大の要因は、ズバリ隣室との薄すぎる壁です。

隣人がドアを開け閉めする音、歩く音、咳き込み、寝返りを打った時のベットの軋み、そうした音が全て部屋に入ってきます。
疲れて寝ているのに、隣室からの音で目が覚めてしまうこともしょっちゅう。
隣室からの音で寝付けない日も多く、睡眠リズムや翌日のパフォーマンスに支障をきたすことも珍しくありません。
あなたがパーソナルスペースが守られた空間に慣れている人なら、強い不快感を覚悟しましょう。

また、私は希望して3階に入らせてもらいましたが、最初の案内で1階の部屋に入った時に、「ドシドシ」という上階からの耳障りな足音が聞こえました。
部屋を選べるのであれば、上階からの騒音を気にしなくていい、3階を選びましょう。

ベランダが隣室と横続き

部屋のベランダに隣室との区切りがなく、階層の端から端まで一本道が通っています。
火事が起きたときは避難に便利でしょうが、普段は隣人トラブルの元にもなりかねない要因だと観察しました。

今治造船西条市ひうち寮の洗濯機は無料で使える。ただし乾燥機がない

階層の末端を扉から抜けると、昇降階段のある区画に洗濯機がつ密集しています。

当然、無料で使用できるのですが、乾燥機がありません。

晴れの日はベランダで、雨の日は部屋干しとなります。

今治造船西条市ひうち寮のトイレは臭い

寮では毎朝、掃除のおばさんが廊下からトイレまでを掃除して回っています。
しかし、トイレの床周りは手を付けても、大きな汚れがなければ、便器の中までは手が伸びない様子。
階にもよりますが、腐敗した尿臭を放つ便器が少なからずありました。

今治造船西条市ひうち寮の浴室は、朝6:30から使えなくなる

暑い夏場には、夜中にかいた汗を流してから現場に向かいたい人が多いはず。

しかし、朝6:30-7:30にかけて、朝シャワーを利用することはできません。

掃除のおばさんが浴室を占有しているためです。

朝礼の開始時刻は7:55。
従業員が浴室を使いたい朝の時刻に、掃除のおばさんが浴室を占有していることになります。

この点について掃除のおばさんに意義を申し立てると、おばさんから総務に苦情を出され、数日後に掃除の邪魔をしないように注意するプリントが配られました。
つまり、総務公認であり、従業員の利便性を省みない方針が寮運営の基本なのでしょう。

2. 今治造船西条市ひうち寮の評価まとめ

月15,000円にしては、及第点の生活環境だと思います。
しかし、決して住み心地が良いとはいえず、労働のパフォーマンスにも支障が出そうな生活環境です。

近隣の商業施設の豊富さは、メリットだとしても、隣室との薄すぎる壁、必要な時間に使えない浴室、といった条件は、労働者の快適性に最適化されていません。

特に、隣室との壁の薄さは致命的です。
隣人がドアを開ければ睡眠が破られるレベルであり、「一歩間違えれば致命傷」という造船作業の中で「寝不足」という命に関わるリスクを背負わされるからです。

隣人を気遣うストレスも、業務にフルコミットする妨げになるでしょう。

企業によっては、さらに条件の良い寮を無償で提供しているところもあり、優良な寮に比べるとやはり見劣りする印象です。

寮のクオリティを5段階で評価するなら「1.5」というのが正直な感想です。

今治造船に溶接の派遣で行ってみた【肌の老化、視力落ちる】

現金が底を尽きたものの株や仮想通貨などの資産を売却したくない私は、短期の派遣労働に従事することにしました。

旅先の愛媛県のハローワークで目に留まった求人は「今治造船の溶接」です。

特に採用条件もなく、溶接の知識がなかった私は、好奇心半分でエントリーすることに決定。

本記事では、今治造船の溶接工程に従事する過程で見えてきたメリットとデメリットをまとめます。

私が体験した2か月の実体験に基づくため、愛媛県の今治造船・西条工場で働くか検討されている方の参考になると思います。


1. 今治造船の工場がある愛媛県西条市について

愛媛県の性格(東予・中予・南予)

江戸時代の伊予地方(今日の愛媛県がある地域)は、「伊予八藩」と呼ばれる小藩分立の時代にありました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E4%BA%88%E5%85%AB%E8%97%A9
藩は国家のようなものなので、今の愛媛県内に小国が割拠していたような状態です。
その時代の影響もあり、同じ愛媛県の都市でも、地域ごとに人の性格は様々です。

今日よく使われる分類は、東予(東部)、中予(中部)、南予(南部)の3区分。
愛媛県全体に敷かれる生産分業の中で、上記3地域も生産分業の次元で職種ごとの住み分けがなされているように観察されました。
南予第一次産業
東予 第二次産業
中予 第三次産業

地域ごとに特定の産業が割り振られ、そこに居住する人々の性格を決定し、それぞれのカラーを醸成していきます。
第一次産業の南予農業従事者
第三次産業の中予サービス業従事者
第二次産業の東予工業従事者

もちろん、「東予に住んでいる=中・高卒」といった先入観は正しくないものの、都市の中心層を示す指標としては、おおむね間違ってないと思われます。

今治造船がある東予地方は、工業都市。住民は中・高卒の人間が大半

今治造船は、会社の名の通り「今治市」(東予)に本籍を置く造船企業です。

東予地方は、製造業(第二次産業)に特化した工業都市です。
そのため、都市風景に占める工場の割合は高く、工業に専門性を持つ人が多いです。
工業に専門性を持つ都市なので、文化的にはあまり開かれておらず、学問よりも実践タイプの職人気質の人が多いように観察されました。
所得水準は低く、労働環境は過酷。
さらに少子高齢化が重なって、都市には鬱屈したムードがわだかまっています。

反面、松山市(中予の中心都市)を訪れた時は、明るい文化性が開かれていたので、ホワイトワーカーは、高い所得を求めて第三次産業の中予へ移住している様子でした。

今治造船の寮があるのは東予地方です。
この地域は、中卒や高卒の人が中心を占める都市で、雰囲気も同様であることは心に留めておきましょう。

愛媛特有の穏やかさはありながらも、上下関係へのこだわり、縄張り意識の強い人が多い印象を受けました。
第二次産業のストレスがくすぶっているせいか、「ハンドルを握ると性格変わる」タイプの人が多く、車の内外で性格が変わることが多かったです。

今治造船・西条工場ひうち寮付近の環境は利便性が高く、Good

東予地方は、四国屈指の工業地帯です。
それを支える条件も優れており、格安スーパー・ラムー、薬局コスモス、現地系ショッピングセンター・フジなどがそろっています。
寮からスーパー群までの距離は、1㎞未満。
労働環境としては「かなり働きやすい」環境が整っています。

2. 今治造船(下請け企業)について

今治造船は、工程ごとに下請け企業にアウトソーシングしており、工場の中に様々な下請け企業が入っています。

労働集約型の造船業は不況。利益が少ないので、給与に厳しい

入社を決定する際に欠かせない情報が会社の利益です。
利益が出ている会社は、大きすぎる利益を減らすために人件費の支払いを増やします。
したがって、従業員への金払い(給与水準)は良いです。
トヨタ、日産など大手自動車メーカーの期間工募集が代表的な例でしょう。

いっぽう、会社の利益が少ないと、従業員に支払う給与も厳しくせざるを得ません。
なぜなら、節税対策で人件費を増やすほど、利益が出ていないためです。
逆に、利益が税金で絞られる以下の場合、会社はコストカットのために従業員に支払う給与を削ってきます。

私が派遣された1次受けの会社もまた「利益の少ない」会社でした。
そもそも、元請けの今治造船の2018年の経常利益が168億700万円です。
今治造船は、世界の船舶市場に世界第3位のシェアを持つ大手メーカーですが、経常利益では、トヨタ自動車(2兆2854億円)、武田製薬工業(948億9600万円)、ルネサスエレクトロニクス(651億円)などの大企業に比べると見劣りします。
これは造船業が、人件費の安さがキーとなる労働集約産業だから仕方ありません。
途上国の安い製品に敵うはずがないのです。

業界の苦境は察しますが、お金稼ぎのアルバイトとして選ぶメリットは正直ありません。

実際、私も賃金の支払い渋りに遭遇しました。
作業道具の購入(6,700円ほど)
会社の命令で受講する研修の労働時間外化(研修を労働時間外として計算)
有料の寮費(15,000円)
昼食の弁当420円(拒否可能)

中でも、研修の労働時間外扱いは、労働基準法違反に該当する行為です。
会社命令の研修であれば、支払いは当然の義務です。
しかし、この会社は、研修に費やした4時間を「労働時間外」の扱いとし、給与支払いの対象から外そうとしてきました。

結局、派遣会社に事情を説明したところ、派遣会社から支払ってもらえるとのことで難局を凌ぎました。

しかし、今治造船の下請け企業でまかり通っている行為が、労働基準法違反であることに変わりはありません。
これは、利益が不十分な企業がとりがちな行動パターンです。

実際、勤続15年の先輩に聞いてもボーナスなし、かつ低収入だそうです。
30代なのに白髪に覆われ疲れ果てた彼の風貌が、業界の苦境を象徴していたように思い出されます。

1次受けの会社でもこれですから、さらに低次の下請け会社だと、まともな待遇を期待できないことは疑う余地もありません。

溶接は視力や肌へのリスクあり

「溶接」は確実に体を蝕む業種です。

「溶接」を知らない人も多いかと思いますが、製品の組み立ての際に用いられる接合の技術です。

2つの部品を接合する際に、材質の接合点でワイヤーを溶かして接合していく作業のことを指します。

10kg以上の重い材質でも、5㎝の溶接を施すだけで、持ち上げても外れなくなるくらい強力な接合力を誇る技術です。

ワイヤーを溶かす際に出力される温度は1600℃にも達し、このとき発生する激しい黄緑色の紫外線は皮膚と目にダメージを与えます。

もちろん、人体に悪影響が出ないよう、顔面を覆うた防御面が用意されています。

しかし、目の部分に横一列に開いたガラス窓越しに見るので、視野が狭窄して必ず死角が生じます。

顔を乗り出してダイレクトに接合部を見なければならないケースが頻繁に発生し、そうした時に溶接光が目に入ってくることで、確実に目や皮膚が蝕まれていくのです。

「目を焼く」というおぞましい業界用語もあり、溶接の紫外線は、肌のシワ、シミの原因となり、目からは視力を奪って白内障のリスクを高めます。

今治造船・西条工場の一日の流れ

1日の流れは下記の通りです。

朝礼7:55
作業8:00-12:00
休憩1時間
作業13:00-17:00
残業17:00-19:00

毎朝の全体朝礼とラジオ体操の後、円陣を組んでのグループミーティングで1日がスタートします。

午前、午後の作業時間は、それぞれ4時間。
間に12:00-13:00まで1時間の昼休憩を挟みます。

作業が停滞している時は残業2時間が発生しますが、これはほぼデフォルトです。

業務時間中は、工場を覆うクレーンで運ばれてきた大きな船の骨組みの中に入り込んで、仮留め状態の骨組みを溶接で固定していく作業を淡々と行います。
会話も指示と進捗確認くらい。

単純作業なので、一定の仕事を覚えたら、あとは同じことの繰り返しといった感じです。

服装は、溶接火傷を防ぐために、インナーに重いジャケットを重ね、頭部のヘルメット、マスク、ゴーグルという重装備。
溶接作業中は、服の内部に装着して冷気を送り込む「エアークーレット」があるため、暑さは感じません。

しかし、作業外での移動など、特に夏場の発汗地獄は苛烈です。

とくに、汗だくでの昼休憩は不快感がたまりません。
現場作業に慣れていない人が、体1つで働きぬくことは至難の業です。

肉体労働のストレスを緩和してくれた三種の神器

慣れない現場作業に心が折れかけた私が2か月の契約期間を乗り切れたのは、ストレス軽減に役立つ道具を購入したからです。
その道具とは、水のいらないシャンプーギャツビー水筒です。

水のいらないシャンプーは、頭皮の不衛生感が不快な時に、頭に吹きかけて頭皮を揉むだけで清潔感とサラサラ感を与えてくれます。
昼休憩の後半、作業に入る前などに欠かすことなく使っていました。

ギャツビーは、汗を拭きとることによる清潔感に加え、清涼感をもたらす粒子が爽快感を与えてくれます。

水筒は、飲料を冷温のまま保つのに欠かせません。

夏の暑い現場では、ペットボトル飲料は、たとえ凍らせていてもすぐに溶けて常温に戻ってしまいます。

生ぬるいドリンクを飲んでも体力は回復しません。

しかし水筒に入れた飲料は、冷温を保てます。
現場には、氷の無料開放や冷水機が用意されており、氷水を水筒に入れるだけで、快適に作業をこなせるようになりました。


こうしたアイテムを使い始めてから、目に見えてストレスが軽減しました。

ストレスが減った分、時間の経過を早く感じるようになり、仕事のパフォーマンスも向上したように記憶しています。

現場作業に欠かせないアイテムでしたが、全て購入しても4,000円を超えません。
皆勤手当てを取り逃す方が大きな支出を払うことになるので、こうした補助道具の購入はコスパの良い投資になると思います。
(Amazonなら、薬局で売られている商品よりも安くまとめ買いできるのでオススメです。)

仕事は見て覚えろ

「仕事は見て学べ」という独特の労働慣行に馴染めない人も多いかと思います。
普通、派遣雇用者に任せる仕事は、正規雇用者に任せていては無駄が生じるマニュアルワークのはずです。

単純作業をモジュール化し、処理をこなすための指導をし、指示書を見せながら、最短の負荷で効率的に成果を出すマニュアルワーカーの量産が、派遣社員を率いる彼らの使命です。

そんな甘い期待を抱く私を待っていたのは、「仕事は見て学べ」という職人養成コースでした。

教育指導はほぼ0。
担当の上司に付き添いで作業見学をさせられ、段取りから作業までを見て理解することを強いられます。
そして、言われるまま見てばかりいると、「"やらせてください"と頼め!!」と周囲の職人に怒鳴られる始末。
しかし、目の前にあるのは、外国に売る船舶の部品。
ド素人が練習もなく、「溶接させてください」とは普通、頼めません。

付き添いの上司は、私と同じくらいの年齢でしたが、職人気質で寡黙。

たまに話をしても、説明が苦手らしく、ボソボソと何を言っているのかよくわからない上、周囲に人がいる状況では、上下関係を過度に意識し、インソールまで履いて威圧的に話してきます。(中国人の前だと特に)

打ち解けるまで長い月日を要しました。

マニュアル化された指導方法のようなものは存在せず、行き当たりばったりです。
「見て学べ」に馴染めない人は、慣れるまで「居づらさ」を強いられる可能性が高いです。

派遣と正社員の区分けがない

派遣社員は、必ずしも、その道の専門性(プロ)を志しているわけではありません。
夢を追う上での資金調達のため、適職の模索中など、目的も経歴も様々でしょう。
もちろんプロを目指して入ってくる人もいることでしょうが、「プロ志向でない」人の方が大半です。

そんな中で人材を活用するには、「プロ志向でない」層に対応した指導方法が用意されていなければなりません。

しかし現場で待っていたのは、正社員と同じ待遇でした。
もちろん、給与格差は残したまま、派遣社員に正社員と同じ「職人の道」を歩まそうとしてきます。

初日に、蒸し暑い環境の中、エアークーレット(服の内部に装着して冷気を送る装置)もなしに、ただひたすら見学を命じられ、やる気を失うと高齢の職人に怒鳴られる始末。

期限満了での撤退を決意したのは、初日の午後でした。

もちろん、現場の指示は絶対であり、入ったからには従わなければなりません。

しかし現実として、今治造船は深刻な人手不足にあえいでおり、後継者不足から企業の将来性すら閉ざされつつある状況です。
そんな中、自分たちの非効率な人事マネジメントを見直さないというのは、自己責任と見られても仕方ないのではないでしょうか。

現場の会話の中には、過去に辞めていった人をネタにしてあざ笑うような話も耳に入ってきましたが、指導とマネジメントの非効率を犯しながら、人材不足を嘆くのは「ちょっと違うのでは?」という素朴な感想がぬぐえませんでした。

入社時に「最低でも1年続けてくれ」、退社前に「1つのこともマスターせずに辞めるのか」などと釘を刺されましたが、金銭メリットもなく、職人志向でもない私には工場に居続ける理由がありません。
「はい?」という感じで聞き流し、2ヶ月の契約満了とともに愛媛県西条市を後にしました。

中国人が半分近く占める労働環境(優秀な中国人が多かった)

少子高齢化、人材育成能力の無さといった要因が重なり、今治造船は深刻な人材不足に頭を悩ませています。
そこで同社は、外国人技能研修制度の活用に踏み切っています。

国籍の判別は、従業員のヘルメットの色(肌色・緑色)で判別できます。
朝の全体朝礼から観察するに、工員の約40〜50%は中国人で占められている様子でした。
原因は単純に「人手不足」です。

中国人というとネガティブなイメージが根強いですが、寡黙にせっせと働き、及第点のパフォーマンスを発揮する人が多い印象を受けました。

(全体朝礼のラジオ体操で見せる、統率の取れないカオスな動きは観察に値する)

頻繁に怪我・死亡事故が発生する危険な作業現場

今治造船は、死亡事故が多いことで有名です。

私が所属した2ヶ月の間にも、次のような事故が耳に入ってきました。

・狭い作業空間でタバコの火がスプレーに引火し、炎上させて全身火傷
・高所作業中に30m下の地面に転落して死亡
・高所から落ちてきた鉄塊が頭にぶつかり死亡
・真夏の炎天下の下、カッパをまとっての作業で熱中症に罹り死亡

頻発する事故を防ぐべく対策も打たれていますが、口頭注意による心がけ程度のもので、本質的な対策は打たれることなく、同じような事故を繰り返している様子でした。

命の価値は高くありません。

商業船のデッキは、地面から35mほどの高所にあります。
これはマンション11~12階の高さに相応し、転落したら、ヘルメットで頭は無事でも、無防備な腰や脊椎の損傷はまず免れないでしょう。

新人の私も船のデッキ上での作業に従事させられることがあり、一足先は人が小さく見えるほどの絶壁。
「一歩踏み外せば転落」という状況に命の危険を感じたものです。

先輩の「おい、死ぬぞ。死ぬぞ。」という声が今でも耳に響いてきます。

今治造船の派遣体験まとめ

一般情報
今治造船の工場がある愛媛県西条市は、東予地方の工業都市

◯メリット
寮付近に商業施設が多いので、生活しやすい
寡黙な職人作業なので人間関係のストレスが少ない

●デメリット
今治造船の業績不振のため、高収入は期待できない。
入社時に、仕事道具を購入させられる(円)
寮費が有料(15,000円)
労働基準法が守られないことがある
溶接の健康被害
季節にかかわらず重装備。夏場の不快感が激しい
死亡事故などの労働災害が多発する現場

今治造船はいわゆる3k(きつい、汚い、危険)の典型です。

戦中に創業された歴史(1942年)が物語る通り、人命をそれほど重視していない雰囲気さえ感じ取れました。
同じ時給1,200円の仕事があるなら、まず造船は選びたくないというのが仕事を終えての率直な感想です。

カナヅチの人でも絶対に泳げるようになる方法【人間は等しく泳げることを証明する】

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重度のカナヅチでも泳げるようになる方法を有料noteにまとめました。
この有料noteを読むメリットを紹介したいと思います。

1 「水に浮かべない」という問題を解消することで、誰でも泳げるようになる

泳げない人は、学習の順序を間違えているだけ

泳げない人に共通する問題点は、「水に浮かべないこと」です。
この技術の習得が最初の礎であり、この土台なしにいくら泳ぎ方の技術を積み上げたところで、成果は出ません。
水に対する恐怖心のあまり、体が強張った状態でクロールやバタフライを実践しても、成功するはずがないのです。


泳げない人は、最初の学習プロセスを習得し損ねた人

現時点で泳げなくとも、悲観しないでください。
それは学習ステップを飛躍しているだけです。
現在、手につけている水泳技術からいちど離れて、最初のステップを確実に習得すれば、あなたは確実に泳げるようになります。

学校教育の授業は、カリキュラム上、学習者を待ってはくれません。
期限までに目的の技能を習得できなくても、学年が上がると強制的に次の学習ステップに進んでしまいます。

つまり、小学校中学年までに「1人で水に浮かぶ」ことを学習できなかった人は、高確率で大人になっても泳げないままです。
これは別段、珍しいことでもないので、肩を落とす必要はありません。

本noteのカリキュラムを実践すれば、水泳の第一歩目の技術を確実に学習し直すことができます。


実際に私も、浮かぶことができるようになって初めて泳ぎが身についた。

かくいう私も、とある偶然に遭遇するまでは、カナヅチ人間の1人でした。
水泳の授業が大嫌いでしたし、泳げない後ろめたさから海遊びを誘われても乗り気にはなれませんでした。

しかし、ある出来事を機に全てが一転します。

その出来事から5日後には、海原を1人で泳ぎまわり、5時間ぶっ続けで遊泳し、沖に上がった後の夕方の砂浜で外国人女性に声をかけられてしまいます。

泳げるようになった先には、人生が変わったといって差し支えのないほどの美しい景色が広がっていました。

繰り返しますが、やったことはこれだけです。

- 「正しい学習ステップを踏む」


そして過去の成功体験に反省と研究を重ねて、「誰でも・最短で」泳げるようになる普遍的な法則を編み出すことに成功したのです。


2 「水に浮かべない」のは恐怖心が原因。これを理論と実践の面から破壊する

水に対する恐怖心が消えれば、誰でも「水に浮かべるようになる」

水泳の最大の妨げは「水に対する恐怖心」です。
「重い人体が水に浮かぶはずがない」という思い込みが、初心者を成功体験から遠ざけます。

したがって、満たすべき最初のステップは、「水に対する恐怖心を克服すること」と言い換えて差し支えありません。

恐怖心さえ克服できれば、誰でも水に浮かべるようになります。

そして、水上での身のこなし方を身につけて、初めてクロールやバタフライ、平泳ぎなどの技術を学習する下準備が整うのです。


水に対する恐怖心を克服するためのアプローチについて

とはいえ、いちど身についた恐怖心をなくすことは容易ではありません。
なぜなら、恐怖心は脳の深い領域から発される反応だからです。

ちまたの水泳テクニックは、力を抜く、「泳げる」と信じるなどの単なる心理テクニックに終始しがちです。

しかし、脳の表層でいくら行動を制御しようとしても、脳の深層から送られる指令の前には効力を発揮しません。

そこで、本noteでは、水に対する恐怖心をなくすために2つのルート(理論、実践)を用意しました。

この2つのステップをクリアすれば、誰でも水に対する恐怖心をなくし、泳ぎを身に着ける下準備ができあがるように設計してあります。

まず、最初に「人間は誰でも水に浮かぶことができる」ことを物理学的に証明します。

物理学といっても、簡単な数字を使いながら、小学生にも分かる難易度で説明するので、「人体は水に浮かぶ」という普遍的な事実が頭に入るはずです。

これが恐怖心を消し去る第一歩です。


理屈だけでなく恐怖心をなくすための実践方法を紹介

続いて、大脳(脳の表層)での理解を超えて恐怖心を克服していただくために、実践を積んでいただきます。
私に成功体験をもたらした「ある道具」を用意していただき、実際に水に入っていただきます。

よく水泳訓練にビート板を使う向きがありますが、あれは一定の水泳技術を持った人用の練習器具なので、初心者は使わないでください。

代替のアイテムをご提案します。

水上でのその道具の使い方、心構えなども本noteで解説したいと思います。

本noteの指示通りに実践すれば、間違いなく成功体験が得られますので、その状態に慣れさえすれば、あとは自動的に1人で泳ぐための型が定着します。

所要時間は最短2時間程度を想定しています。


3 泳ぎを身につけることで、人生が充実する

泳ぎは、可能な限り人生の早い段階で身につけるべき

人間は、人生のどの局面に差し掛かっても泳ぎを覚えることができます。
これは25歳になってから、ようやく泳ぎを身につけることのできた私の人生が証明しています。
しかしながら、習得時期は可能な限り短縮した方が賢明といえます。


若いほど得られるメリットが大きい

なぜなら、泳ぎを身につける年齢が早いほど、得られるメリットも大きくなるからです。

これは25歳まで泳げなかった私だからこそ言えることです。

「泳げない」人は、知らないところで予想以上に多くの損失を被っています。

例えば、

「夏の海」という出会いの場を活用しきれない
海遊びや海デートに尻込みしてしまう
同級生の間で不利なポジショニングを余儀無くされる

こうした損失は、「泳げる」ようになった瞬間に次のようなメリットに逆転させることができます。

出会いの場が広がる
水泳に対するネガティブさがなくなり、ポジティブな感情が湧く
夏の思い出を彩ってくれる
「泳げる」という自信がつき、自分の才能を肯定できるようになる

こうしたメリットは、人生に及ぼす影響力が強い若いうちに手に入れなければ、意味がありません。

30代、40代になって身につけたところで、泳げないまま過ごしてきた若い日々を取り戻すことはできないからです。

「できる」という自信が物事に挑戦する意欲を促してくれる

さらに、「泳げる」ことで身についた自信は、幅広い領域にプラスの影響を及ぼしてくれます。

泳げるようになって手に入れた自己肯定感は、新しい領域に挑戦する勇気を与えてくれるでしょう。

人生は、挑戦した分、確実に前に進みます。

もしあなたが現時点で泳げないのであれば、泳ぎを身につけてマイナスになることはまずありません。



こちらでも、ゴールに辿り着くための最短のノウハウを用意いたしました。

価格は800円ですが、月1万円のスイミングスクールでも、確実に泳げるようになるわけではありません。

そんな中、「確実に泳げるようになる」方法論を提供する本Noteは価格破壊の類であると自負してます。

最速で泳ぎを身につけて人生の充実度を高めたい方は、以下のURLからご購入のほど、よろしくお願いします。

note.mu

しゃっくりを20秒で確実に終焉させる方法

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しゃっくりを100%止める方法をご存知ですか?

なぜ止まるか?というメカニズムについても考察した結果、ネットでもあまり見かけない画期的な結論にまとまりました。

これは幅広い応用が効くかもしれません。

500円の有料noteですが、読むメリットを以下に紹介します。


1 しゃっくりを100%止める方法を、生涯使いまわせる

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しゃっくりが「いつ・どこで」起きても100%止められるようになる

しゃっくりといえば、意識的なコントロールの効かない「ヒクッ」という発作が、1分間に2〜60回起こる現象です。
普通は1時間〜2時間もすれば勝手に止まりますが、「いつ・どこで」起こるかを意識的にコントロールすることはできません。
例えば、以下のような大事な場面で起きてしまうと、パフォーマンスへの支障は免れません。

重要な会議
デート中
テスト前
仕事の期日前
しゃっくりにエネルギーを奪われた結果、大事な成果を取りこぼすといった事態も十分に考えられます。

本noteで紹介する「しゃっくりの止め方」は、自分だけでなく他人に対しても治療率100%を達成した方法論です。

大事な場面でしゃっくりが起きたとしても、意識的に停止できるようになるので、しゃっくり被害を0に抑えられるようになります。


治療の確実性が高い。しかも無料、かつ20秒で完結する。

断言しますが、巷に出回っている方法論の99.9%は、遠回りです。

息を止める、舌を引っ張る → 苦痛を伴う
ツボを押す → 場所に個人差がある。確実性に欠ける
驚かせてもらう、目をこする → 別の症状を引き起こしかねない
医者に掛かって投薬治療を行う → 時間と金のムダ

その点、私が紹介する手法は、20秒で完結します。

しかも、治療にかかる費用は0円。

一切、お金は必要ありません・

難易度的にも、苦痛を伴うことなく、トイレに行くより楽です。

もしもあなたが、しゃっくりに対して巷に出回っている方法で対処して疲弊しているなら、私の有料noteを購入して損はないと思います。


しゃっくりで疲弊する時間コストを人生から完全に消去できる

このテクニックは、しゃっくりの発現メカニズムにも立脚しているので、ほぼ100%に近い効果が期待できます。(疾患性のしゃっくりを除く)

さらに年齢、場所などの条件に関係なく使いまわせるので、手に入れた時点で、しゃっくりと格闘して疲弊する時間損失が人生から消去されます。


2 しゃっくりを100%止める方法は、信頼獲得ツールになる

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世間に出回っていないしゃっくりの治療法を知ることができる

しゃっくりの治療法は、「確立していない」ことになっているので、知っておくだけで人の役に立てます。

しゃっくりの治療法が確立していないということは、確実に止める方法を知らない人が99%ということです。

つまり、彼らはしゃっくりが起きた瞬間に、しゃっくりと格闘する不毛なストレスを余儀なくされます。

そのような他人に提供することのできる確実性の高い治療法を、本noteを通して手に入れることができます。

しゃっくり状態にある知人を助けることで信頼が生まれる

やや打算的なニュアンスを含みますが、他人の苦しみを取り除くことで信頼が得られることは事実です。

しゃっくりで困っている知人に助け舟を出せることは、信頼関係の面で役に立ってくれます。

上司や同僚、部下 → 無意識的な信頼が得られる
取引先 → 成約率アップに繋がる短期の信頼が得られる

特にしゃっくりは、ストレス多き人ほど発現しやすい症状です。

ただでさえ熾烈な競争社会において、余計なストレスを除去できた時点で、相手に強い印象を残せることは間違いないでしょう。

3 しゃっくりを停止させるテクニックだけでなく、有効性のメカニズムを理解できる

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しゃっくりの発現メカニズムまで解説するので、”なぜ止まるか?”まで理解できる

本noteの文字数は10,000字を超える文章量で構成されています。

このことからも分かる通り、内容は単純なテクニックに留まりません。

しゃっくりが「なぜ起こるか」という発現メカニズムから、「なぜ止めることができるか」という停止のメカニズムまで解説するので、知識的な情報も手に入ります。

(「いや、テクニックだけでいい」という方は4章に飛んでいただければ5秒で目的が完了します)


しゃっくりの発現と停止に関わるメカニズムを知ることで視野が広がる

しゃっくりといえば、理解不能な病気のようなものと思われがちですが、まずその正体を明らかにするところから始めます。
これだけでも、しゃっくりに対する見方が変わると思います。

・しゃっくりは、どのようなメカニズムで起こる反応なのか?
・停止のアプローチにはどういったものが有効か?
また上記のような面からも眺めるので、体の生理に対する理解も広がると思います。

従来の治療法も、”不完全ながら”本noteと同じ方法論を取っている

本noteの内容は、私が成功率100%の治療法を発見したことをきっかけに、何十もの論文を読み漁り、思索と考察を重ねる中で編み出した方法論です。

決して既成の本から剽窃して、部分的に抜き出したような内容ではありません。

手法は、私の思いつきではなく、学術論文の理論に沿っています。

また、従来の治療法を学術的に分析した結果、その治療メカニズムは本noteと同じであることを確認しました。

しかしながら、その効力は100%に遠く及ばないものばかりです。

その意味で、本治療法こそが、従来の治療法から一歩飛躍したしゃっくり治療の最新アップデート版だと自負しております。


4 しゃっくりを止める方法を知るメリットまとめ


長くなりましたが、本noteを読んで得られるメリットは以下の通りです。

人生からしゃっくりのストレスが消える
他人のしゃっくり症状を直すことができる信頼獲得の手段が手に入る
しゃっくりに関する知識が手に入り、視野が広がる


価格は500円に設定させていただきました。

定食屋のうどん一杯分とすると、得られるメリットは価格以上だと自負しております。

「20秒で確実にしゃっくりを止める方法」を知りたい方は、以下のURLからご購入のほど、よろしくお願いします。

note.mu

「インド人もびっくり」の出元は芦屋雁之助?用法、用例も解説

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並外れた物事に対して「〜もびっくり」という表現を使ったことはないですか?

あの表現は、とある昭和のCMに用いられたフレーズに由来しています。

本記事では、該当CMの紹介に加え、「インド人もびっくり」の使用例、また使用方法まで解説します。



1 「インド人もびっくり」の出元は、1964年放映のエスビー食品のカレーCM

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「インド人もびっくり」は、1964年のエスビー食品のカレーCMで使用されたフレーズが出元

1964年といえば、東京オリンピックが行われた高度経済成長期の真っ只中という時代です。

この時期は、経済成長とともに世帯の家計も潤い、白黒テレビの普及率が右肩上がりに伸びていました。

この時期に、番組の間で盛んに放送されたのが、「5秒CM」と呼ばれる短期CMです。

その5秒CMの中のひとつに、「ヱスビー(エスビー、S&B)食品」の商品である「ヱスビーカレー新型」のCMがありました。

これが、今日なお使用される「インド人もびっくり」の出元です。

このCMに、芦屋雁之助さんが役者として登場します。


www.youtube.com

(「インド人もびっくり」の元祖的CM)

ヱスビーカレーを口にしたインド人扮する芦屋雁之助さんが、おどけた表情で両手足を広げを広げながら画面上部に飛び上がった後、「インド人もびっくり」という掛け声と共に商標が表示されるプロットになっています。

5秒間の描写ながら、シンプルかつコミカルにメッセージが伝わってくる構成ですね。

「インド人もびっくり」とやや表現は曖昧ですが、描写から読み取れるメッセージには2つの説が考えられるようです。


カレーの本場、インド人が驚くほどカレーのクオリティが高い
何事にも動じないインド人が驚くほど、カレーのクオリティが並外れている


どちらにせよ、インド人を驚かせるほどヱスビーカレーが旨いというわけですね。


「インド人もびっくり」というセンセーショナルなフレーズが流行した

このCMから一人歩きして流行し始めたのが「インド人もびっくり」というフレーズです。

「インド人もびっくり」というキャッチフレーズは、端的ながら高いメッセージの伝播性を持ち、かつコミカルで面白い特徴を持ちます。

そのことから、庶民の会話でも、並外れた物事などを表現するときに好んで使われるようになったようです。


張本勲氏など、「インド人もびっくり」を使う人は今日なお少なくない

2018年の日本プロ野球にて、4月29日の段階で、打撃成績の実績に乏しい小林誠司捕手が、一時的ながら首位打者に躍り出たことがありました。
打撃の得意でない小林捕手の活躍について、サンデーモーニングのコメンテーターを務める張本勲氏が「インド人もびっくり」という表現を用いたようです。

「実力を評価していなかった小林捕手の活躍に大変驚いた」というニュアンスなのでしょう。

しかし、インドでは野球はほとんど馴染みのないスポーツなので、「インド人もびっくり」の本来的な意味からは外れているように思えます。

これはおそらく、張本氏の世代の言葉である「インド人もびっくり」という表現が、深く考えることなく、それらしいニュアンスとして口から出てしまったのだと考えられます。

張本氏は1940年の生まれなので、1964年の時点で24歳です。
当時から頻繁に「インド人もびっくり」のフレーズを耳にし、また本人も使用してきた可能性が高いです。


2 「インド人もびっくり」の用例

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「インド人もびっくり」のフレーズは、今日なお人口に膾炙している

リアルタイムでCMを目の当たりにした人でもない限り、「インド人もびっくり」の表現を50年以上前のカレーCMに結びつける人はいないでしょう。

しかし、時と共にCM自体は忘れ去られても、そのフレーズは庶民の間に残り続け、くだけた表現として親しまれ続けています。

放映から55年経過した現在でさえ(2019年)、そのフレーズが忘れ去られることはありません。

「インド人もびっくり」というフレーズは、ネットに溢れている

例えば、ネットで検索をかけると「アメリカ人もびっくり」「中国人もびっくり」「イギリス人もびっくり」・・といった「〜人もびっくり」系のワードがヒットします。

その国民性が代表する性格を凌ぐほど、対象となる事物の特徴が並外れているといった場合に使われています。


さらに飛躍して、並外れた特定の個人を引き合いに出すことも多いようです。

例えば、ネットだけでも「ゴジラ松井秀喜もびっくり」「ガンジーもびっくり」といったワードがネットの記事名や看板・広告など、あちこちに散らばっています。


3 「インド人もびっくり」の使い方

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「インド人もびっくり」は、用途の広い表現

「インド人もびっくり」の使い方は、インド人に限らず、その道のプロが驚くほど並外れているような特徴に対してなら、何にでも使うことができるようです。

「その道のプロを驚愕させるほど並外れた特徴」に対する表現なので、何もインド人に限定する必要はないのです。


例えば、先ほどの「ゴジラ松井秀喜もびっくり」の場合、メイントピックは松井秀喜氏ではなく、2018年に行われた星稜高校が大量得点をあげた試合(22-0)について使用されていました。

この試合で活躍した2人の選手によって7本の本塁打が生み出され、その打力を賞賛する目的で松井秀喜氏が引き合いに出されたようです。

試合で活躍した2選手の打力は、かつて日本を代表した熟練の長距離打者が驚くほど優れているという賞賛の表現ですね。


試しに「〜もびっくり」系の表現を作ってみました。

「佐々木朗希の才能は”大谷翔平もびっくり”」2019年に、高校生ながら163kmの球速を計測した佐々木朗希投手がメディアを騒がせました。
彼の才能を、現代プロ野球No.1の逸材である大谷翔平選手を使って例えるなら、「佐々木選手の才能は”大谷翔平もびっくり”」といえるわけです。


「インド人もびっくり」は、幅広い年齢層に通じる表現

「インド人もびっくり」という表現は、若い人の間では既に死語になっているかもしれません。
しかし、端的かつコミカルで便利な表現なので、年上の人と話をするときなどに「”〜もびっくり”ですね!」などと使ってみると親近感を持たれるかもしれませんよ。
(ただし、民族差別を助長するとみなす人もいるので、くだけた場面に限定した方が無難です。)

仮想通貨初心者にとってインフルエンサーのつぶやきは害悪という話【3種類の取引の違い】

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1 勝負は、いかに自分基準でトレードできるかで決まる


あらゆる投資の成功を目指す上で絶対に守るべき条件があります。


「いかに他人の意見を無視できるか」


最初の難関はインフルエンサー

同じチャートを見ながら違う世界を見ている

お金を管理し、投資を行う「あなた」という主体は、他人と知識量も経験も資本規模も異なります。

同じ言葉を目にしたからといって、決して同じ情報を共有できているものとは思わないでください。

文字面を読んだだけで、同じ情報を共有できているという勘違いがあなたの資産を滅ぼします。


例えば、あるインフルエンサー(某与沢翼さん)がツイッターでこのような内容を口にしていたとしましょう。

「将来性のあるXRP、ガチホ!」」


確かに仮想通貨は、これからの世界を確実に変革していくであろう新興技術に基づいます。
それに関わる通貨の伸び代が大きいのは当然です。
その将来性に実態が伴わない今の段階で投資しておくことは間違いではありません。

しかし、実績と知名度のあるインフルエンサー(その多くが富裕層)とこれから投資を始めるあなたでは、経験も資産規模も異なります。

資産運用の方針も、「どこで切るか」の利確ラインも異なるのです。


インフルエンサーの言うがままにトレードすると死ぬ

したがって、インフルエンサーの投資方針を自分のものとして採用すると、ほぼ確実に道を誤ります。

具体的には、利確したり損切りしたりするべきところで放置を決めてしまうのがよくあるパターンです。

インフルエンサー(富裕層)の投資とは、基本ガチホなのです。

将来性のある資産が、まだ値をあげてないうちに購入してあとは放置という手法です。

こうした余裕は、彼らがすでに堅実な収益ルートを他に持っていることに依存しています。

もし、あなたが投資からの利益を重視し、「細かく堅実に利確を重ねたい」という人であれば、インフルエンサーの発言を鵜呑みにしてはいけません。

あなたとインフルエンサーは依って立つポジションが異なるのです。

2 取引手法の違いに敏感になるべき

仮想通貨の取引手法は(自分が知る限り)3種類あり、それぞれのプレーヤーで住む世界が違います。
様々な取引手法が存在することを知っておかないと、他人の何気ない発言に惑わされることになります。

仮想通貨の取引手法は、私が見る限り3つに分類できます。

現物取引
仮想通貨の価格の変動に応じて売買を行い、利益を出すスタイル
レバレッジかけてのFX取引
運営企業から資本を借りて、元手X倍という規模で信用取引を行うスタイル。売りからスタートできる信用取引も特徴的。チャート判断に長けた玄人向け。
対基軸通貨枚数取引
バイナンスという中国の運営会社に見られる取引形態。価格ではなく、基軸通貨(BTC,BNB)の価格に対する比率で通貨価値を決める。

一般の商取引と同様、現在価値で通貨を取得し、その後の価格変動に応じて利益を確定する取引手法。
トレードのスタイルが一般の商取引に近く、把握しやすい点で初心者向きです。誰もが最初に通る道といえるでしょう。

「信用」という名の借金を背負うことにより、元手数倍という資本を動かしていくスタイル。資本規模を膨らませるレバレッジ倍率に比例して、利益も損失も倍増します。
「天国と地獄」の2極化を伴うため、投資予測の精度に長けた上級者向けの取引手法です。

中国のバイナンスなど、日本にはない限られた外国の取引会社に見られる取引手法。
BTCやBNBを基軸通貨とし、この通貨に対する価格の比率によって他通貨の価値を決定します。
ローリスクながら、通貨の値動きに対する一定の知見を求められるため中級者向けです。


バイナンスの取引手法(対基軸通貨枚数取引)について詳しく説明します。

通貨の価値を表す単位は、必ずしも法定通貨(ドル、円)だけではありません。

例えば、「1ライトコイン=1ドル」かつ「1BTC(ビットコイン)=100ドル」の時、1ライトコイン = 0.01BTCです。

1単位=1ドルの価値を持つライトコインは、BTC単位で0.01と表すこともできるのです。

このBTC基準の単位は、激しく流動的です。
なぜなら、分母と分子がともに流動するからです。

ドル価基準の場合、ドル(分母)が安定的なので、値はほぼ通貨(分子)の変動幅に制限できます。
しかし、BTC価(通貨/BTC)の場合、分母(BTC)も分子(通貨)も秒単位で激しく変動するので、BTC価は目まぐるしく変動します。

この2つの通貨の変化の差に着目し、伸び率の差によって利益を出すのがバイナンスで用いられる取引手法の基本認識です。

例えば、購入時点より+300%伸びている通貨Aがあったとします。
この時、同じ期間中の基軸通貨(BTC)の伸び率が+150%なら、対BTC比での利益は購入時の2倍です。

通貨Aの方がBTCよりも2倍速で上昇しているので、購入時点のBTC枚数よりも2倍多く貰うことができるのです。

「法定通貨に対して3倍なのに、対BTC比2倍というのは損じゃね?」と考える人もいるでしょう。
しかし、これはドルとBTCの変動率の差に依存しています。
ドルは安定しているのに対し、BTCは変動幅が大きいのです。

だから、例えば通貨は+300%なのに、BTCは+75%(-25%)になっていてBTC価(通貨/BTC)が4倍(購入時点のBTC枚数の4倍)ということも起こり得るのです。

バイナンスで用いられる取引手法を例えるなら「かけっこ」です。
ある通貨を購入した時点で、購入した通貨とBTCがかけっこを始めます。
ゴールは売却時点です。

売却時点で両者の伸び率が比較され、以下が演算されます。

(購入した通貨の伸び率)÷(BTCの伸び率)=利益(BTC枚数)


わかりやすく言えば、購入時点から始まる2つの通貨のかけっこにおいて、どちらが遠くまで進むか(価格の伸び率が大きいか)を適切に予測できれば、利益が出るのです。

その点において、予測が結果を左右する投資手法といえます。

もちろん、ピンポイントで利益を出すには、基軸通貨と対象通貨の両方の動き方の特徴を把握しておかなければなりません。

トレードに対する一定の知識と慣れを要する点において、中級者向けの取引手法といえるでしょう。

仮装通貨はほぼ連動して動きます。仮にトレードに失敗しても法定通貨(ドル、円etc)比率で大きく引き離されることはありません。

その点においてローリスクさも兼ね揃えています。

価格予測の実力に左右されることから、やりがいのあるトレード手法だと思います。

無料・個人認証無しで始められるのでバイナンスに登録しておきましょう。

トレードや送金にかかる手数料も低く、セキュリティーも堅牢です。

中国の取引所ということで抵抗を持ってしまいがちですが、詐欺どころかユーザー目線のサービスを提供してくれる(儲けやすい)のでオススメです。



3 トレードを行う時は自分を見失わないこと。必ず自分の文脈に沿って。

以上の通り、仮想通貨の取引手法は少なくとも3種類あり、取引ごとにプレーヤーの種類も異なります。

現物取引初心者向け
対基軸通貨枚数中級者向け
仮想通貨FX上級者向け

取引ごとに参加するプレイヤーの性格が異なるため、取引に対する認識、使用する言葉も、各々が手がける取引の種類に応じて違います。
互いの違いを理解しないまま、他人の発言を主観的に解釈して取り入れてしまうのは、初心者がやりがちなミスといえます。

例えば、あるインフルエンサーがTwitterで次のような投稿をしたとします。

「これからのBTCの値動きは上目線。」

このタイプのインフルエンサーは、たいてい上級者向けの仮想通貨FXのプレイヤーです。
同じ上級者に向けて、値動きの予測をしているのです。

彼らが用いるのは、ピンポイントで参入して利幅を取り、それをレバレッジ取引で膨張させて大利益を狙う手法です。
そのため、こまめな利確と再投資を必要とします。
彼らは慣れているから、そのやり方でいいのです。
予測が間違った時の「損切り」にも長けています。
しかし、初心者が、小まめな売買を繰り返す手法で利益を狙うのは困難です。

逆にインフルエンサーが「下がる」と言ったとしても、それに影響されて持っている通貨を売却するのは間違いです。正しい反応は、自分とは異なる取引を手がけるインフルエンサーの発言には無視を決めることです。

取引は、必ず自分が属する取引のパターンを明確にした上で、他人に影響されることなく行ってください。


取引の成功を目指す上で不可欠な条件でありながら、誰も言わないので僕が言わせてもらいました。

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